2016年6月15日水曜日

ハンピへ -インド5日目-


大都市バンガロールを発ちまして北上、世界遺産の街・ハンピを目指します。といってもハンピは大きな街ではなく村なので、まずはハンピから10kmほどのホスペットという街まで夜行バスです。スリーピングバスということで、少々狭いですがフルフラットで横になれるわけです。
こんな感じ。
素晴らしい。バンガロールもホスペットも内陸で標高が高く冷涼なので、安いエアコンなしバスにしました。エアコンなくても非常に快適です。代理店で買って550ルピー。

ホスペットに着いたのが朝の6時半。ここからは、他の方がブログでそうされてるようにリキシャを捕まえてハンピの村へ向かいます。1台200ルピーで行ってくれました。現在二人で行動しているので一人100ルピー。


ハンピの川に着きました。後で調べたところ厳密にはハンピというのはこの川の南岸地域(写真こっち側=リキシャで到着した側)を指すのだそうですが、我々の宿はここから川を渡ってから3kmほどのところにあります。のどかな距離感です。
渡し船
モーターボートも見受けられるのですが、タライ舟だけが動いてました。この時だいたい8時ぐらいで、旅行者もぽつぽつ居ましたが地元の方々が川に水浴びに来てます。子供達が水遊びをし、おじさんは全身を石鹸で洗い、じいさんは洗濯物を岩に何度も何度も打ち付け、なんだかよくわからないけどもいい風景だなと。(ちなみに我々は川を歩いて渡ろうとしたのですが遠くから警備員に笛を吹かれました。その辺はさすがに世界遺産、お金はしっかり落とさないといけないようになってます。渡し船50ルピー。)
さて、のどかなんて言っててもパックをしょってますし、歩くのはほぼ不可能なわけです。ネットで予約したら「着いたら電話してくれ」と言われたのでリキシャの運転手に電話してもらい、対岸までバイクで迎えに来てもらいました。1台のバイクに計3人が乗り、土の道を走って(1kmほどで舗装路に出ましたが)、
こちらが今回の宿

雰囲気ありますねえー、田舎に来たって感じします。
こちらがウェルカム救い
バンガロールで飲んだものと違ってスパイスが効いてて、ちょっと別の飲み物でした。これはこれで美味しいけれども、下宿で毎朝飲みたくはないかな()
バンガロールでは純粋にとても甘いミルクティー、ただしミルクも煮立てている、といったものでした。スパイスの類は気になりませんでしたね。
あさごはん
ここがレストランも兼ねていて、この料理が美味いと評判なのですが確かにこれは美味い。これだけでもトーストの甘みが具にマッチして最高な料理になってます。これで60ルピーとかかな確か。

さて、早速ここからの段取りです。ここでは2泊するので、とりあえず今日は村の中で乗れるというレンタバイクを借りて気ままに走り回ってみることに。
燃費込みで420ルピー
宿のすぐ近くには湖が。
そう、こういう風景が広がっているところです。
非日常でしょ?ここはデカン高原ど真ん中、デカントラップと呼ばれる地形にあたるところのはずです。デカントラップは地球上でもっとも広大な火成活動の痕跡、とのこと。この時は何も知らずに雄大な自然を見てましたが、調べてみるとこれらの地形はインド亜大陸がまだアフリカ大陸から離れた直後あたり、インド洋ど真ん中のホットスポットにあたっているときに形成されたそう。そう考えると途方もなく雄大な自然の神秘です。

湖のほとりをしばらくツーリングしていると、友人のバイクのガソリンが漏れ、宿まで人を呼びに戻るなど一時バタっとしましたが、向こうも迅速な対応で(漏れた分のガソリン保証とかはさすがになかったですが)割とすぐなんとかなりました。続いてハンピ対岸あたりまで戻ることに。途中でこのバイクを借りているバイク屋のにーちゃんが声をかけてくれ、あたりを案内してくれました。サンセットが綺麗という山の登り口だとか、この川にはワニがいるだとか、

この岩、手前には自分が学んだ学校があるだとか。
Waterfallとやらにも連れてってもらったんですが、どう見てもちょっと段差を流れている川でした。急流の日本の川は外国人に「これは川じゃない。滝だ」と言われる、なんて聞いたことがありますが、こういうことですね。

彼とはしばしお別れして(ビクビクしたがチップは要求すらされなかった)、対岸エリアの有名どころ 、モンキーテンプルに行ってみます。
丘のこの白い階段をずーっと登る
ほほーう
寺院は現役で使用されている小さいもので、頂上は広く、現地の方と観光客が入り乱れています。
ほっほーう
絶景かな絶景かな。
一眼を持っている友人はインド人に延々写真を撮らされている
カメラが珍しいのか何なのか、インドの人々は一眼を見つけると寄ってきて、「Photo!Photo!」と写真を撮るようせがんできます。我々は屋外でネット環境を持っていないので撮ったものをあげることもできないんですが、彼らはとにかく「写真に撮られる」ことを欲していて、子供から大人までみんなものすごく嬉しそうにポーズを取るんですね。シャッターが下りるや否やいっせいにカメラに寄ってきてはしゃいでいる場合もあれば、撮った写真の確認すらせずに満足そうに去ってゆく場合もあります。以上をすべてハタから見ているだけの僕ですが、冷静に見てそりゃもうめちゃくちゃ奇妙に見えますよ。でもカメラに向けられた屈託のない笑顔を眺めているのも悪い気分じゃありません。
特に子供たちは学校で教わるのか何なのか、外国人を見つけると「Hi!Nice to meet you!What’s your name?」と寄ってきます。手を伸ばしてくるのでまたチップかと身構えてしまうのですが、ここの子供たちは単に握手をしたがっているだけ。ここまで旅してくりゃ仕方がないことですが、疑った後なので申し訳ない気分になることも確かです。

頂上がいかに広いか
奥にちいちゃーく見えるのが、やっと景色の写真を撮っている友人です。確かにサルも居ますが、ヤギ使いがどこからか連れてきた多くのヤギの方が目につくモンキーテンプルでした。

他のエリアも少しツーリングして、いったん宿に戻り、
パンケーキ
そして再び湖、さらにサンセットを見たいという話になり、さっきバイク屋に教わった丘に登りに行きます。
ここから登るっぽい

うおーーーーー
写真なんか意味あるか、ってやつですね。感動で言葉にもなりませんでした。(ほんとは何か言おうとして、結果口をついて「マジか」って10回ぐらい言ったのでそれから何も言うのやめました。)
ああ。やっぱり他人の写真だけ見て満足してたらダメっすね。この足で来てよかった。頂上で吹いてた強い風とか一生忘れたくないわ。あー。今自分全部放り出して世界一周してるわ、ここ居るわ、とかを思いました。あーいうとこで思ったことなんで恥を忍んで書き残します。
この丘、もしも行かれる方いらっしゃった時のために適当に場所だけ書いておきます。ハンピ対岸から東西の通り(ギャンガワティから来る舗装路、SH130)に出て、西へ約2km、左手に上の写真に写っている看板がございます。頂上付近は最高ですが、唯一ぶっといムカデが生息していることだけご留意を。




さて、宿に帰って晩飯のカレーですがね、

これ、イメージされるようなインドカレーではなく、めちゃくちゃ日本人の口に合ううまみたっぷりのカレーで、もう超美味いです。すごい。やーすごい。なんて語彙の無さ。ブログやめた方がいい。


、ま、という1日でした。昨日までが嘘のようです。昨日までがあったから今日の感動があったのかもしれませんけど。こんなインドもあるのか、と感動いたしました。こうやっていつまでも心動かされていたいわけですよ。だから世界一周なんかやってるのかもしれません。

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