2016年6月11日土曜日

ピュッと飛んでインド洋をはるかに越えて -マレーシア(再)2日目=インド1日目-


オススメ宿紹介です。今回泊まったのは「クアラルンプール国際空港第二ターミナル」。Wi-Fiサクサク、トイレはとても清潔でクーラー完備。チェックイン/チェックアウトは24時間可能で、建物内にはレストランやスーパーマーケットなども多数完備、生活には困りません。さらに素晴らしいことに、

4階奥のトイレに併設されたシャワールーム、当然のように無料で使えます。シャワーはトイレとは別にシャワーだけで個室になっていて、トイレと距離を置いているこの清潔感。素晴らしいの一言です。これだけ揃って一泊0リンギット。オススメです。

ちなみにエントランスから普通に入りましたが、しばらく空港だと思ってウロウロしてハンバーガー食べてた建物が空港に併設されたただのモールだということにしばらーく気づきませんでした。KLセントラル駅も同じ構造だったので何か理由でもあるのかと思いますが、モールと空港(駅)の間には10メートルぐらいの隙間がある別の建物で、空港の場合はモールのWi-Fiが弱くて話にならず、無駄に時間を食いました。お気をつけて。

飛行機は6:30発。国際線なので早めに行って、(預け荷物代をケチったがためにコンタクト洗浄液が大量ボッシュートされるなどありましたが)なんとか出発しおおせました。

いやーということでマレーシア全行程が終わりました。ペナン・バタワース、コタバル、クアラルンプールと回りましたが意外と楽しかったです。当初は鉄道のことしか考えてなかったですが、鉄道のことしか考えてなかったゆえにコタバルにも行くことになりましたし、3都市が三者三様で面白かったです。マラッカ等まだ行ってないとこもあるんですが、また行きたいと思わされる国でした。親切な人は多いし物価はおおむねタイ並み、なのに経済レベルが高くて街は綺麗で進んでいる。こんな快適な国とは思いもよりませんでしたね。またいつか。

はい、マレーシアに別れを告げて3時間半。到着いたしましたのは…




イ ン ド


ついにインドに来てしまいました…。噂では旅人殺しバリに言われてるインドです、不安で不安で仕方ないですが、インドも行かずに世界一周したことにはならんような気がしてやってきました。頑張ります…。
といっても、詐欺など旅人をターゲットにした犯罪が多いと言われているのは首都デリーなど北部インド。特にコルカタから聖地ヴァラナシ、タージマハルなどを経てデリーに至る所謂黄金ルートは要注意だそうです。僕が入ったのは南部の玄関口と言われるチェンナイ。南から北に上がって行く感じでいきますので、難易度がだんだん上がって行く感じになりますね。たぶん。

で、入国ですが、インドは日本人でも入国にビザが必要です。僕はバタバタ出てきた関係でインドビザがないんですが、ついこの3月から特定の空港からの入境においてのみアライバルビザが取れるようになりました。チェンナイはアライバルビザが取れる空港の一つ。タイムリーです。早速取得します。

とりあえず全員が書くアライバルカードに記入します。どこの国境にもありますんでまあ今まで通りですが、備え付けのボールペンがありません。シンガポールでも同じくペンがなかったのですが、その時は普通に貸してくれました。その時と同じように係員に「ボールペン貸してくれ」と言うと、「俺が書いてやるよ、マイフレンド」と。いきなりわかりやすく怪しい奴でました。前情報で、日本人をダマすインド人はよく「マイフレンド」と語りかける、と調べてありましたが、まさか入国もしないうちからインド人のフレンドになれるとは思ってませんでしたね。ちなみにやっぱりチップを請求されたので「何言うてんねんコイツ」と日本語で言って立ち去ることになったのですが。

次いで入国です。アライバルビザのカウンターがパッとは見つからなかったんで普通に入国審査の列に並び、結果事務所みたいなスペースにまわされ、ビザの申請用紙を(時間をかけてどっかから探してきてコピーして)渡してくれます。胸にペンを差した一番偉いであろうおっちゃんに「ボールペン貸してくれ」と言うとこんどは「無いからアライバルカード書くとこ行け」。ほなその胸の棒はなんやねん!んで僕のフレンドの係員はいなくなってるし、備え付けのペンなんて一本も無く、そう伝えても「ここにもペンはない」の一点張り。しかしなんとその様子を見ていたヨーロピアンの旅行者がペンをくれました。「ペンいっぱいあって邪魔やしあげるわ」とのことで、いやーカッコよかったー。話にならないインド人とは違いますねやっぱり。その後もおそらくこの作業に不慣れな審査官と何度も問答したり(ちなみにインド人の英語は著しく訛っていて何度も聞き返さないとわかりません)、指紋取ったり、ビザ代2000ルピーはどのカード出しても払えず(まあそれは彼らも苦戦してる様子でしたが)結局空港の両替屋でたっかい手数料払って両替してきてもらって払ったり、結局1時間ぐらい食いました。入国もしてないのにもうインド人の風土、ペースに苛立ちがピークです。先が思いやられる。



ここからの段取り。カンボジア・シェムリアップで知り合ってバンコクでも一緒に過ごした1人で、同い年で世界一周やってる友達から「インドはリスク高いから一緒にまわらへんか」という提案を受けまして、これに乗りましたのでインドは同行者がいます。ただ、彼はタイから直接来るのでチェンナイ空港で合流、しかも彼の便は夕方なので僕は空港のカフェかどこかで情報集めつつ待機。これが段取りでした。段取りでしたというからには実際は段取り通りにはいかなかったんですけど、それではどうなったのか。ご覧いただきましょう。

まず、到着口で建物からほっぽり出されます。朝早く着いたはずですが、 太陽はまあまあ高くに。時刻を見やればそれでもまだ9時半とかなのですが、9時半でこれはどう考えても暑いっていう暑さ。国際線、国内線ターミナルは綺麗そうなのがあるにはあるのですが、入り口に銃を構えた兵士が居て、チケットがなかったら建物にも入れません。どんな空港ですかね。一応南の玄関口じゃないのか。仕方がないので建物の周りを探しますが、いくつか軽食を売る店はあるものの席もないしWi-Fiもない。空港にはフリーWi-Fiがあるが、インドの携帯で認証しないと使えない。空港の敷地外にはちいさな鉄道駅以外マジでなんっっにもない。粘って歩きましたが、これは詰みです。このまま気温は上がって行く一方、冷房があるとこにすら入れない状況で、カフェもファストフードもネットも一切なし。チェンナイ空港、およそ国際空港とは思えない地獄のおもてなし。
手詰まりなので、市街地に出るしかありません。さらにマズいことには(これは自己責任ですが)地図をダウンロードし忘れていたのでもうダメです。
タクシーは600ルピーで市街地に行ってくれるとのことでしたが、(ちなみに1ルピー=1.6円)、たぶんふっかけられている上に鉄道駅だけは目の前に見えているので駅で中心へ。最も中心というチェンナイパーク駅まで。5ルピー。安っ!!!

駅のホームは空港最寄りとは思えないのどかさです。東南アジアに長いこと居たので、線路の広さが新鮮。
電車はポンポン来ます。
うわーーインド!一編成がものすごく長いし、頻度も高いのに人はよく乗ってる…。そしてこの写真、入線中なのですが、わかりますかね、ドア全開で走ってるんですよ。一回も閉まることはないです。全開のまま疾走します。電車の中では外国人旅行者が珍しいのか話しかけてくれるおっちゃんもいましたが、乞食もいました。
30分ほどで中心というチェンナイパーク駅に到着。
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…いや凄いけど!なにこれどういうこと!空港前とかチェンナイパーク駅を通っているローカルのインド南部鉄道とは別に、都市間輸送を担うインド鉄道のチェンナイ中央駅が至近にあって、この景色はそのチェンナイ中央駅の駅前なのですが、おそらくこれは再開発の途中で、なにやら立派な建物群が次々とガレキになってる最中ですね。こんなところでWi-Fi、カフェなんて望めませんわね…
チェンナイ中央駅もたぶん日本のスマホではWi-Fi使えませんでしたし、周りにもローカルなレストランとかしかありません。しかもホテルの客引きがひくほどデカい声で「Sir!!!Sir!!!」と叫んでくるため、こちらも限界。詰み。インドとはいえ800万人もおったらカフェかファストフード、あるいはコンビニ、綺麗なモール、こんなようなものがあると思ってました。ナメてた。インド、ナメてた。東南アジアに一ヶ月居た身に、「遊びちゃうねんぞ」と言われている気がしました。いよいよ本番なんでしょうか。こわいよー。

インドにはオートリキシャというトゥクトゥクっぽい乗り物が走ってます。もう仕方ない、宿に行くしかない、となってヒマでおとなしそうなリキシャ捕まえまして、宿の住所を見せます。他に情報はないので。ところがこの運転手がまたはっきりしないんだ。運転手が宿に電話までして、値段提示までしてきたので、「ここどこかわかった?行けるの!行けないの!」と詰めますが、運ちゃんはニヤニヤ首を左右に傾けるだけ。これが行き違いでした。なんどもこのやりとりを繰り返してやっと正しい結論に辿り着いたんですが、インドでは首を左右に傾ける仕草は肯定、つまり頷きとイコールなようです。これがどう見ても首を左右に振る=否定の意味にしか見えない、なんなら否定しながらバカにしているようにしか見えないので怒鳴り散らすことになったわけですね…。結局あいまいな首傾けしか得られないまま「ほな行ってみろや」と身振り+日本語で伝えると、カンペキに宿に着きました。申し訳ない。この首を左右に傾けるやつはインド来てからずっと見てますけど、肯定と分かってても否定+煽りに見えてしまって苛立ちが募る一方。

ホテルはツインルーム、1人200ちょっとルピーでした。冷房なしのファンルーム、格子のかかった窓もドアの大きな南京錠も監獄のようでシャワーはなく蛇口とバケツですが、ネットでの評判はまずまずなのでインドはこんなものなんでしょう。何より激安の、しかもツインとはいえ個室なので素晴らしいのかもしれません。Wi-Fi繋いで「宿で合流で」という旨のLINEをダメもとで送り、地図情報を得て、
おそいひるごはん
グーグルマップで調べると宿の近くにモールがあると分かったので来たのですが、これもめちゃくちゃインドでした。バンコクとかのモールを想像してはいけない、ここは東南アジアではないのである。ということです。フードコートと称する怪しいレストラン街で頼んだガーリックヌードルみたいなやつですが、見た目の通り塩とガーリックの薄い味しかしない評価のしようもないシロモノでした。帰ってふて寝。

なんと彼は、ネットも繋いでないのに着いた瞬間状況を見て僕が空港には居ないと察し、宿に直行してきました。凄い…。

彼の察しの良さのおかげで早い時間での合流にも成功したので、これからの計画を立て、次の街へのきっぷを取りに再び中央駅へ。

指定席に外国人枠があるらしいインドの鉄道では外国人窓口もあるらしいのですが、場所を警察に訊いても兵士に訊いても駅長に訊いても全員が全員違うことを即答しやがります。インドは道案内で嘘ばっかり言うとは聞いてましたが、ここまでとは…。これでインド好きになるタイプの人間、何者やねん…結局歩き回った結果、土曜夜で空いてないことが分かり、撤退。なんなんだ本当に!同行者がいてくれるのが救いですが、いなければ上海を遥かに凌駕する途方の暮れ方するところでした。
ばんごはん
実は、rice以外のすべての情報が分からないまま適当に頼みました。120ルピーぐらいになったかな。ライスはめちゃくちゃ長くてめちゃくちゃパラパラ。カレー、なんですかね、これはまあまあ美味い味の後から強い辛さが猛追してきます。友人の食べてた別のやつも猛追してきたのでたぶんだいたいそうなるんでしょう。

帰って水浴びして溜まったブログ更新進めて寝ましたとさ。文章からもお分かりの通り、もんのすごくストレスフルな1日でした。旅の初日を思い出す、試練を浴びた、浴びせかけられた日になりましたね。文章も長くなりすみません。

3 件のコメント:

  1. ついに東南アジアを出ましたか、、、カンボジアの ナカタ アツヒト村に寄るように強くお勧めしたら良かった(後悔)
    92〜93年平和維持の為、約700人の日本人がカンボジアで活躍したんです。(UNTAC.PKO)
    中田さんが殺害される前夜「うちに泊まっていけ」と言ったのが警視庁から派遣されていた私の叔父(四万十市出身)なんです、、、志の高い立派な青年だったそうです。

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    1. その話聞き及びました。すごい話ですよね、、
      つい先日のニュースでも名前を見かける機会がありました。我々世代のカンボジア観とはかけ離れた話のように思えますが、この平和なカンボジアのイメージだけとってみてもそのような立派な方々の活動が実を結んだものと思うと頭が下がるばかりです。

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  2. インドで首傾けるのは「Yes !」だぞ。
    しっかりしろー!

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