2016年6月26日日曜日

「死んだら 灰になるだけさ」と笑ってみた -インド16日目-


昨日の晩はまあまあ遅くまでやってたんですが、昼近くまでぐっっすり寝てるのは僕ぐらいでした。こういうとき徹底的に眠りに甘えるのが僕というヤツなんですよね。もともとロングスリーパーてのもありますけど。

いきなりのひるごはん
8人以上の注文がないと作ってくれないスペシャルメニュー、チキンバターマサラです。昨日の人数に加えて今朝2人到着したので頼む流れになったんですかね。(遅く起きて最後にちょこんと便乗したので知らない)
超美味かった。まーチキンバターマサラなんて食べ物が美味くないわけもないっすわね。
食べてゆっくりして、 デリー近郊から来た人たちが服を買うのに帯同したりして(ヴァラナシはシルクが有名らしいです)、

ガンジス河沿いを歩く
いつもの友人にデリー近郊から来た一人、河の途中で出会った25歳の日本人の方も加えた4人のパーティーで、ひたすら南に歩きます。ガンジス河は言わずと知れた聖なる河ですが、真っ昼間のガンジスは実にのどかなもんで、時間がゆっくり流れます。人々は川沿いでのんびりしたりクリケットしたりギター弾いてたり、

牛も沐浴
 我々はクリケットをじっくり眺めたりとか、あとは2人ぐらいの大人と大勢の子供が陸上で舟の向きを変えるのを手伝ってみたり。多少暑いですがのんびり、最南端のガートであるアッシーガートまで歩きました。

目的地到着。ガンジス河ビュー。

お目当て、美味いと噂のアップルパイ。美味い

ライムソーダ頼んだらライム果汁とソーダ水が出てきた。そのままの味がする
帰りは、昨日の朝も見た火葬場に立ち寄りました。有名なヴァラナシ最大の火葬場ではなく、南寄りに位置する小さな方です。大きな方はよからぬことを企むインド人が多いんだとか。
ヴァラナシは聖地であり、ガンジスは聖なる河ですが、それだけに火葬場も多いわけです。ヴァラナシ自体の人口規模は120万人で京都より小さいぐらいですが、インドじゅうの多くの人々が聖地ヴァラナシで死ぬことを願っているため(この理由は普通にWikipediaにあります)、火葬場もいくつもあります。ヴァラナシに来た多くの観光客も見ることになるのですが、火葬場では一般的に遺体は布にくるまれ、ガンジスに浸けられたのち川岸で薪の上で燃やされます。覆いなどはありません。川岸で行い、通行人も見ることができる状態、なんなら見られるように少し高めの位置にベンチまで設けられています。
結論、日本人には刺激が強いと思いますね。やはり日本人は死というものを遠ざけすぎてるんかなあという印象を受けます。布一枚にくるまれただけの遺体が外で燃やされる、という形の方が本来、比較的自然な火葬の形でしょ、たぶん。次から次という感じで遺体が運び込まれ、僕の目の前では顔の覆いがありませんでした。それでも親族の方々も含めて、インドの人々には当たり前の光景になっているように見える。つまりやっぱり日本人は人間が生きていていつか死ぬことを実感できるような、ある種刺激が強い映像であったり写真であったり、文だけでもいいんですけど、そういったものを単に刺激が強いという理由だけで過度に遠ざけてるんじゃないかと感じました。死んだ人間は確かに目の前で灰になった、その事実も、特に僕がこのまま無神論者としてやってくためには目の当たりにする必要があったんだと思います。見ておいた方がよい、とかではなくて、必要があったんだと思いますね。

その当たり前の光景を背にして、日本語ペラペラのインド人がたて続けで2人、我々に喋りかけてきました。もうものすごくペラペラ。頼んでもないのに滔々と火葬場の解説を喋ってくれます。日本の話とかにも非常に詳しくて。特にこの人たちはここに居すぎて慣れすぎて、燃やしている方を振り向きもしません。つまり僕は左目では燃える薪を見ながら、右では陽気なインド人を見て、日本の話をしていることになります。要はまあ土産物屋の客引きなわけですが、最終的に歩いて帰っている途中で彼にもう一度捕まって、僕も僕でひょこひょこその土産物屋とやらについて行ったわけですよ。宿の近くではありますが怪しさ満点の人通りの少ない袋小路の路地に連れてかれます。ちなみに一緒にいた友人は早い段階で警戒している様子でしたが...。
これも結論から言うと、後でわかったことですが単純にボッタクリ野郎でした。しかしね、せっかく日本人を二人も店の前に連れてきたのに、インターホンを鳴らしても店番の人は出てきてくれませんでした。あるいは留守か。ボッタクリにやる言葉でもないですが、不運すぎて可哀想になってくる。「今日はアンラッキーだったねー」っつって帰ってきました。哀しそうな顔してたなあ。。。

ばんごはん
親子丼!海外でも比較的手頃な日本食の定番なんでしょうね。ダシさえどうにかすれば卵と鶏は世界中にあるからだ、とバンコクで聞きました。

今日もまあまあ刺激的な新参、まあ端的に言うと17歳がやってきて、また話し込んでしまいました。楽しい人間が次から次へとよくもまあ現れますね。すごい環境ですよ。。。

7 件のコメント:

  1. う、牛の沐浴!?凄い。初めて見たわ。
    泳げるん?

    返信削除
    返信
    1. いやー泳げないでしょ笑
      おそらく暑いので肩まで浸かりに行ってるみたいな感じだと思います。。

      削除
  2. 「ヴァラナシ」なんて言わなくても「ベナレス」って言った方が伝わると思うんですが、日本人なら。

    返信削除
    返信
    1. ベナレスの呼称が現地ではまっったく伝わらんのよ。地図にももはやベナレスとか書いてないし。だからまあバラナシかヴァラナシ、ワーラーナシーなんて表記もあるけどそっちの方がええかなあ、なんて。

      削除
  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  4. お〜〜言うね〜〜

    返信削除
    返信
    1. 感情が色んな方向に振り回されすぎて、結構言っちゃいましたね〜。タイトル含め、一部長渕剛の「ガンジス」から引用しているというネタ部分がありますのでそれは差し引いてくださいね。差し引いても結構言っちゃいましたけど...。

      削除