2016年8月27日土曜日

いつの日か -コソボ4日目-


重い重い腰を上げて、コソボを発ちます。宿をチェックアウト、

相変わらず賑やかな市場を通り抜ける
この手前に写ったぶどうっぽい果物、何か分かる方いらっしゃいます?ピンポン玉大の独立した実です。ぶどうと同じかぶどう以上に多く売られてるんですよね。

地図を頼りに歩きます。バスターミナルの近くに鉄道駅があると書かれてあるのでその場所に行ってみたんですが、


これは...この右のか...?
どう見ても廃駅。でもトタンと木にも関わらずこの状態で残ってるってことはセルビア時代のものでしょうかね。レールは使ってそうな感じがします。駅はどこや。地図を見るとさらにバスターミナル方面に駅があるのでそっちに歩くことに。

米、米、コソボ、コソボ、米、米
アメリカ合衆国もコソボの独立に大きく寄与した歴史を持ちます。特にビル・クリントンは空爆で援護したとかで、コソボの人々(アルバニア人といったほうが正確か、)からえらくありがたがられています。マザーテレサ通りと並ぶほどの大通りがビルクリントン通りと名付けられているぐらい。

で、肝心の駅はこれ
ん..........。コソボの鉄道は動いてないのか...?
事前情報が全くなかったですけどどう見ても期待が持てないのでおとなしくバスターミナルへ。

線路、立体交差点、奥にプリシュティナの街並み

バスターミナルでバスの時間を訊くと、19:00とのこと。いくらやときけば、15ユーロやけど出発の30分前まで発売していないと。長距離国際バスが出発の30分前まで買えないとはどういうことでしょう。まあでもこれで乗れそうということはわかったので、その30分前までバスターミナルで過ごします。

まずは来た時も食べた謎サンドイッチ
チキン一人前にサラダ、マヨネーズ、これで2ユーロ。ボリューミー。

バスターミナルのWi-Fiカフェ
プリシュティナのバスターミナルのカフェはWi-Fiサクサクで結構なんですが、店の名前は「Euro Lloto」。延々サッカーが中継されていて、延々おっちゃん達が賭け方を決めています。日本でいうところの競馬新聞にあたるであろう紙をテーブルに広げ、ペンを片手にずっと考えていらっしゃいます。そのぐらいのほうがこちらとしても居心地が良くてよい。コーヒー0.7ユーロやったかな、とにかく安かった。

ばんごはん
ちいさなハンバーグ10個入って3ユーロ。
店のにいちゃんが肉を焼きながら話しかけてきました。

「Visit?」
うん、just visit。
「いくつ?」
22。
「おー俺も。同じ。22。」
へえー!マジで!
「若く見えた?老けて見えた?」
年上に見えてた。日本では22の人は多くが学生やってるから。
「学校ね、7年ぐらい前までは行ってたけどね。今は働いてる。僕は英語は上手くない。僕は数学もわからない。僕はベリーグッドだ。」
うん、いやほんと、ベリーグッドやね。

「世界中旅してるの?」


...この質問はいつも少し困ります。世界中と答えたところで中央アジアやロシアや東南アジアの島嶼部や北アフリカや北欧や、そういった今回行かない地域のことを突っ込まれると困るからです。できるだけうーんとはぐらかしながら、おそるおそる「んー、まあアラウンドザワールドかな。」みたいなニュアンスで答えると、

「モンも行くの?」
ん?モン?

彼はモンよ、モンやよ、知らんの?といった感じで繰り返しながら斜め上を指差します。

もしかして、Moon?えむおーおーえぬ?
「そうそう。モン。」


笑顔になってしまいました。もうけっこう長いこと「世界地図」とされる地球の地図とにらめっこしながら旅行しているので、まさか月のことを言っているなどとは。


もし可能なら、行きたいよね。

彼は笑いながら、たぶん、One day.、と言ったように思います。One dayって「ある日」って意味ですよね、たぶん。僕ほんとに英語弱いので違ったら残念ですけど。

そうそう。Someday.

僕の思い違いでなければ、何の気無しな会話の割に随分夢のあることを言ってしまった気がしています。いつの日か月に旅行できる日が、来ますかね。コソボで肉を焼く彼にも来ますかね。どうかわかりませんが、何故かこの会話で不思議なほど気が晴れたのでした。

車窓からは遠くに山々が見える夕方の空でどこか安心する

結局バスも空いてました。夜行なので、今日の分はここまで。


2016年8月26日金曜日

少し大学生に戻って... -コソボ3日目-


今日はあれです、ひどい日です。ちょっと頻度が高すぎますね。完全にダレてるというか、倦怠期ですね、倦怠期。好きなはずの旅から「非日常」の成分を引き算したら存外こんな感じかってなります。旅の非日常感が大好きやっただけなんかもしれへんなと思う今日この頃です。だけってことはないやろけど。

適当な格好のまま宿を出て、市場を通り、必要な日用雑貨(変換プラグ50ユーロセント)を買い、市場を抜けたスーパーで、

今日はこんなものを買い揃えてみました

ブルガリアのスーパーにもこんな感じのがあってずっと気になってたんですよね。けっこう美味そうな小麦粉系の食べ物、パックにこんだけ入って1.5ユーロ、みたいなね。ちょっと上から撮りすぎたんでわかりづらいですけど、パックの底に明らかにハチミツ的な甘そうな液体がたっぷりたまってるんですよ。見るからに、もう、どうー見ても甘い。そして、甘いものに手が伸びるのは当然。ということでブランチがこれに決定。
隣のキウイヨーグルトも30ユーロセントぐらいでした。ジュースも。コンビニ二つ分ぐらいの小さなスーパーなんですけどね、えらい安い。
ちなみにこの甘い蜜でぐじゅぐじゅのおまんじゅう、あまりに甘すぎて4個でギブアップでした。頭痛くなる。



ばんごはん










わかりましたか?今日のひどさ。

今日はついに昼ごはん以降出ませんでした。晩は宿のカウンターに置いてあった宅配ピザのチラシを指差して宿の人に頼みました。なんとこれで1.5ユーロ。爆安。それでこのクオリティのピザが来ると思ってませんでしたわ。小さいけど、美味い。



それはいいんですよ。問題は、お前何やってんだって話ですよね。


まあブログの更新とかはしましたけども。いうたって2記事ですよ。これで3つめ。一記事書くのにどう頑張っても一時間を切れない感じがあります。筆が進まないといいますか。毎日(分)この量書き続けてるんで、なけなしの引き出しの中身が枯渇してるんでしょうか。やる気が枯渇してるんでしょうか。旅にもブログにもあまり気持ちが向いてなくて、もうこういう日本の大学生みたいな生活を続けたいなとも思えだしたこの頃です。まあ明日移動するつもりなんですけど。それも元はと言えば昨日の昼時点では今日移動するつもりでしたよ。それが昨晩から全く動く気がしなくなって、今日この有様ですよ。なんなんでしょうこの感じは。理由はひとつじゃない気がする。アフリカ出て安心して気持ちが切れたかな。東欧けっこう楽しみに来たのにな。


まあこういうリアルなことも書いとかんとね。東欧、まだまだこれからです。だらけてしまうのは、それだけコソボが平和ということです。そういうことにしておきましょう。

2016年8月25日木曜日

サマータイムブルース -コソボ2日目-


今日はプリシュティナ散歩を。

手前:修復中のモスク
昨日もだいぶ歩いたマザーテレサ通りがおそらく中心通りなんですが、このマザーテレサ通りの終端部の交差点からはモスクの尖塔が少なくとも3つは見えます。イスラム教が多いんですねえ。街を歩いてる限りそうは感じないですけど。ハラル料理屋とかもあんまり見かけんし。

廃教会
それもそのはず、セルビア正教会の教会だったそうです。どっちが悪いかとかの話じゃないですけど、切ないといえば切ない。夏草や、、、


な、なんやあれは...!



なんと国立図書館でした
正面にはマザーテレサの写真も掲げられてあります。独特な建築ですね...。

高い建物も目立つ

でもちゃんと赤い屋根の家々も見える

ショッピングモールですが、
手前にNEWBORNという文字のモニュメントがございます。これが独立記念モニュメントなんだとか。

写真撮影してる人もおる

マザーテレサ像
これはマザーテレサ通りですね。しかも通りから少しだけ入ったところにあり分かりづらい。等身大でしょうか。ま、確かにマザーテレサ像をド派手に作られてもうーんどうなんって思うでしょうし、これでいいのかもしれない。

ちなみになんですが、調べたらマザーテレサの出身は当時のコソボ州、現在のマケドニアのスコピエの出身だそうです。マケドニアにももちろん像とか記念館があるそう。アルバニアの偉人でありコソボの偉人でありマケドニアの偉人なんですね。偉人であることに変わりはないしまあいいや。

歩きながら、そろそろライスが食べたいので中華料理屋を探していたんですが、あるとされる場所には見つからず、いつもはどこにでもあるような気がする中華料理屋はいざ欲しい時にはどこにも見当たらず、

リゾットになった
まあ、普通でした。パンをつけてくる感覚がイマイチ分かりませんでしたが。炭水化物過多。


宿の下の市場に繰り出す
この国の市場、食材はオレンジはパタっと見かけなくなり、トマト、ブドウ、リンゴ、チーズ、パプリカといったものが非常に多いです。なんともヨーロッパ。

んーなんとも闇市っぽいけども
陽気な東欧の音楽がスピーカーからかかっていて活気ある市場です。市場を抜けたところにスーパーが。こっちはお客さんはまばら。市場、強い。
 
500ml缶のビールが0.65ユーロ
まあ買いませんでしたけど。ビール、飲みたい時は飲みたいんですけど、飲むとなんにもやる気が起きなくなっちゃうんですよね。夜時間がある時はブログ書かないといけないわけですが、ブルガリア初日にビールのせいで何のやる気も起こらなかったので自重できる時は自重を。かわりに買ったタンジェリンのシュウェップスがうまい。無害。市場でブドウも買って帰りました。一房20ユーロセント。0.2ユーロですよ?すごい。

夕方、窓から
うつくしい。。。

まあ目下はこうなってるんですけど。
ちょっと見えづらいですけど、真ん中ちょい左のお店はどんだけ木箱積み続けるつもりでしょうね。

ばんごはん
またマザーテレサ通りに出てこんどはパスタ。美味しくない。まあでも安いしハラに溜まるはずですからね。まあまあまあ。あと雰囲気がいい。左端にちょこっと写っている女性はデートで男性と超いい感じでした。ペンネを8割残して会計して帰ってったのでやっぱりパスタが美味しくないのは間違いなさそう。


晩御飯から帰ったらブログ、っていうリズムが通用しないんですよね。20時過ぎに日没して、よっしゃ晩御飯かってなって、帰ってなんやかんやですぐてっぺんまわって寝なってなるの、ギリシャに入ってからずっとです。筆不精も確実に相まってますが。代わりに朝は長いんで長く寝てますけども。この、12時を中心に回ってない感じ、とても難しい。

2016年8月24日水曜日

111カ国にしか承認されてない国へ -ブルガリア5日目=マケドニア1日目=コソボ1日目-


夜中に越境。ブルガリア入国時が怪しかったので不安でしたがちゃんと越境できました。そして朝6時に到着の予定でしたが、このちっちゃいバスやけに疾走するなと思ったら4時に着きました。耳を疑う。もうマジでどうしようもないのでバスターミナルのベンチで寝なおしです。幸い同じ感じの人も多く、問題なかったです。

着いたのはマケドニア共和国の首都、スコピエ。ただマケドニアは今回スルーというか、いわばただのトランジットです。ブルガリアの宿で「次はマケドニア」というと「マケドニアね、何するの?」「ちっちゃいブルガリアやで」「セカンドブルガリアやで」と口々に言われたので、まあとりたてて見るものもないのでしょう。ネットでは「銅像がめちゃくちゃ多い」としか書かれてませんし。

バスターミナルで早速これからのるチケットを確保、バスの時間までの間のちょびっとだけ歩いてみたいと思います。




二階建てバスが次から次へ。

これがマケドニアの国旗
なんか良くも悪くもヨーロッパっぽくないような。
ショッピングモールがあったので入りましたが、ほとんどのお店がやってませんでした。もう9時まわってるのに。

遠くには高いビルも何棟も見える

バスステーションの真上に駅が。
スコピエ駅にいたのでした。一応鉄道の値段も聞いておきましたけどね。

午前10時のバスでいよいよ出発です。目的地、コソボ。首都プリシュティナへ向かいます。コソボ。2008年独立。独立のニュースはまだ記憶に新しいですね。僕ら世代はそこまででもないですが、大人の皆さんはコソボ紛争のイメージがある方も多いんじゃないでしょうか。その、コソボに、行ってみたいと思います。

バスは2時間。さっきみたいなミニバスではなくちゃんと大きなバスでした。中国人のおばちゃんと若い女性2人組が乗ってましたけど観光でしょうかね。まさかおばちゃんがバックパッカーやってないやろし。


ついた
まあこんな気軽に来るぐらいですから予想はついたでしょうけど、いたって平和です。
バスターミナルの両替屋で「このお金(50ユーロ)をコソボのお金に両替してくれ」と頑張って伝えましたが20,10,10,小銭の各ユーロを出されて、ん??と。コソボの通貨はユーロだったのでした。通貨ぐらい調べてから行こうね。
 
屋台のハンバーガー
ケバブチェと同じ味がする塩気の効いたパテとマヨネーズがたっぷり入ったバーガー。2ユーロ。うまい。リーズナブル。

予約していた宿を目指し歩きます。

これはアルバニアの国旗です
コソボという地域はアルバニア人が非常に多く(92%)、ここはセルビアではなく、アルバニア人の土地であるということを示しているんだと思います。ここはコソボであるにもかかわらずアルバニアの国旗はコソボ国旗と同じかそれ以上ほどよく見かけました。セルビアちゃうぞ、と。アルバニア人の土地やぞ、ということでしょう。でもアルバニア領になるわけではなく、コソボ共和国で独立という道なんですね。そっちの方が平和的なんでしょうか。

教会

歩行者天国の並木道
どうでしょう。いたって平和ではありませんか?後で調べてわかったんですが、それぞれマザーテレサ教会とマザーテレサ通りという名前でした。マザーテレサはアルバニア人であり、彼らにとっては特に偉大な人物なんですって。知らなかった。


通りの最後に政府
上にはコソボ国旗。

向かいもこんな感じ。
表題の通りまだまだ111カ国にしか承認されてませんが、とても平和そうで街は活気にあふれてます。「どこが誰の土地」っていうのはデリケートな問題だと思いますけど、とりあえずこの状況を目にすると安心はしますね。

スマホの電池が切れてしまい、人に聞きながら宿を探していると

市場
完全に市場に入ってしまいました。ここもご覧の通り活況です。しかしながら宿が見つからない。。。聞きまくって、歩きまくって、もう見つかりそうになくなったのでPC引っ張り出してスマホを充電、地図を確認すると

ありました。。。
めっちゃ遠くまで歩いてましたが、実はさっき撮った市場の写真に写っていたのです。。。街が四角くないのですぐ方角を見失って大変です。あれ?なんでこっちから出てくるん?みたいな。迷い道くねくねでした。

窓からの景色
目下にはトタン屋根の市場ですが、奥は赤い屋根がどこまでも続いて綺麗です。アルバニア人は多くがイスラム教を信仰しているらしく、モスクが街にも多くあり、尖塔(ウガンダで学習しましたね、ミナレットってやつですよね。)が目立つ街並みです。歩き疲れたのでシャワーを浴びてひとやすみ。

夜のマザーテレサ通り
どうですこの平和さ!夜でもこんなに賑やかで平和。アフリカでは考えられないですよ。ケープタウンですら夜は一人で出歩けないというのに。ちなみにサマータイムなのでこれがだいたい21時前ぐらいだったと思います。

トマトスープと

肉や野菜の入ったクレイパン
あわせて5.5ユーロという格安ディナー。このロケーションで。
どうですか。コソボ、イメージとだいぶ違いませんか?

ちなみに宿は7ユーロです。これまたすごい安い。。。なかなか快適ですよ、コソボ。見るものは何もないようですが。。。



2016年8月23日火曜日

社会主義を感じよう -ブルガリア4日目-


今夜は24時の夜行バスでいよいよブルガリアを出ます。一昨日からずっといる日本大好き20歳のロシア人がいるんですが、彼も18時に出発してスペインに向かうそう。ヨーロッパは結構飛ぶ人が多いですね。LCC充実してるんでしょうねえ。このロシア人は何故か日本語をいろいろ知っていて、もうすっかり僕のことを「センパイ」って呼ぶようになっています。まあ20歳ならそれで合ってますけどね、笑ってしまいます。愉快な後輩でした。

夜行バスまでは時間があるので荷物をまとめて宿に置いて、日中は昨日雨で行けなかったところに行ってみたいと思います!

今日もメトロ、一日券を使って。

郊外(といっても中心から5駅ぐらいですが)に到着

ここが今回の目的地なんですが...

事前に調べておいて良かったです。ソフィアの観光地で検索しても全然上の方とかには出てこず、よーくよく調べた結果見つけました。観光地化しておらず、外からはどうみてもただの政府関係の機関が入った建物で、車の門の警備員に話しかければ入れる、という半ば裏観光地のような施設ですが、これでも立派な博物館。もうちょっとわかりやすく作れ。

ここは、「Museum of Socialist Art」。ブルガリアがソ連の衛星国家だった社会主義時代に製作された絵画や彫刻が展示され、また当時について映像資料などが見られる、とのこと。この世界一周中に旧ソ連の文化圏に入ることはもうあまりないでしょうから、ただの国立博物館よりはこういうとこに来た方が面白そうじゃないですか。何より観光地化されてなさすぎるし。


たくさんの彫刻が並べられた庭
受付には「チケットは映像室で」の張り紙。そして休館:月曜日の文字。きのう来ようと思ってましたけど来てもしょうがなかったですね。よかったよかった。
映像室とやらに行くと土産物屋(社会主義時代の様々なデザインがあしらわれたマグカップやTシャツなどを売っている)が入っており、そこのおばちゃんがチケット売ってくれました。大人6レヴァ学生3レヴァ。もう「Student?」「Yes.」のやりとりだけで学生証の確認とかが一切なかったです。いいのか。

映像室で一人映像を見る
社会主義時代のブルガリアについての映像、なんと25分!
25分見て全部を理解できたわけは当然ありませんが、とりあえず「ここの博物館、そして多分ブルガリアが全体的に社会主義時代をあまり否定していないこと」は分かりました。もっと「暗い歴史」的なテイストで来るのかと思いきや

「こどもたちがソヴィエトの踊りを踊っています(後ろに槌と鎌)」
...ずいぶん微笑ましいですよね。こんな可愛らしい槌と鎌は初めて見た。画用紙切って暗幕に貼るて。

これは映像室にあった写真ですが
映像にも同じシーンが。

あの共産党本部のてっぺんに赤い星があり、
ヘリで撤去されたところ
なるほど。
続いて芸術を見る前に、

はらごしらえ
カフェまで併設してます。お客さんもいました。よかった僕だけじゃなかった。彫刻をながめながらお昼ご飯にします。サラダ、キノコごはん、ケバブチェ(ブルガリアの料理でひき肉を棒状にして焼いたもの)。7レヴァぐらいでした。うまいうまい。キノコごはんの味付けがハーブが効いてて上手でした。

建物の中へ
肖像画と

胸像ばっかり


この3枚はすべてレーニンを描いたもの

たまーにこういうでっかい絵があるけど

まあこれかて半分肖像画みたいなもんやろ
やっぱりこれが社会主義時代の芸術の自由度の無さなんですかね。政治的なものを感じない絵や彫刻は一点もない。そういう博物館なので当然ちゃ当然ですけども。あと、当時の機関紙的なものもほんのすこーしだけ展示されてました。
 
まあ結局やっぱり一番すごいのは彫刻かな

郊外とはいえビルがそれなりに立ち並ぶ中
ちょっとここだけ不思議な空間と化している

これはそういう芸術かと感心しかけたが
作品名に人命しか書いてなかったのでただの製作途中という可能性もある

大きなレーニン達の像が見つめる先は近代的ビル
レーニンは偉大ということか

...!
これはもしや!実物!?これは入り口なので入ってくるときも見ました、というかネットに「分かりづらいので赤い星を目印にしましょう」と書いてありましたのでこれ見て入ってきました。もしやただの「社会主義博物館やで」の印ではなく、共産党本部のてっぺんにあった赤い星の実物でしょうか。やとしたらすごい。ブルガリア人民共和国の中心をずっと見下ろし続けた星が、ブルガリア共和国となった今も首都郊外で僕の目印になったんですよ。すごい。ここまで言うてただのレプリカやったら笑いますけどね。

この国に来たときから思ってるけど、やっぱりあんたは
...EU旗の隣は似合わんよ。



深い意味はなく。ただビジュアル的に。でも国旗というのはビジュアルで国を表してますからね。なんとなくこの感性の合わなそうな色合いが。。。



帰る途中。
ソフィア大学です。ブルガリアの最も権威ある大学。そもそもソフィアは「知」の意味ですからね。かっこいい。
ソフィア大学のこと調べようと「ソフィア大学」で検索してもソフィア大より上に上智大が来るのどうにかなりませんかね。

裏口
観光地化されてるんで入ってもよさそうでしたけどね。まあやめときました。イメージするようなヨーロッパの大学って感じを受けましたね。


中心に戻ってまいりました
なんか違った建物に見えます。今ではこうしてブルガリア国旗がはためいている旧共産党本部のてっぺん。

となりの建物の中の、一昨日行きかけて閉まってたゲオルギ教会が今日は開いてたので中に入ってみました。

日本語久しぶりに見た
誰が訳したか知らんけど随分やらしいな。神様の祝福を受けると共に、て。

一昨日見逃していた教会
奇蹟者聖ニコライ教会。アレク...教会のすぐ近くです。こちらの教会はブルガリア正教ではなく、ロシア正教会。建物もよりロシアっぽいですね。内装は撮影禁止でしたけど、壁画はもちろんのこと装飾がものすごくロシアでした。ロシア名物のきらびやかなタマゴの置物あるじゃないですか。あれみたいな感じの、まるっこい照明や装飾がほどこされてて、ああロシア正教だ、と分かります。今回ロシアは行かないのでこういうのもね。

一度宿に帰ってゆっくりブログの更新など進めてましたが、毎時00分に衛兵の交代があるという情報を見つけ、19:00を狙って衛兵を見に行くことに。





足を高々と上げる兵隊さん
ロシアで見たのと同じ



おおー。ヨーロッパの兵隊さんは絵になりますねえ。終了時刻を見たら18:55だったので毎時00分と決まっているわけではないそうです。早めに行ってよかった。その足でばんごはんへ。

電車だけの通り

ブルガリア料理屋へ


おっとこれはなかなかいい店

ばんごはん
なかなかブルガリアっぽいでしょ?昨日明らかにカヴァルマを食べ損ねてるので「カヴァルマはありますか?」ときくと「ないけどこれがカヴァルマに近い、カヴァルマ、んー、カヴァルマだね。うんうん。カヴァルマ。」と言われ出されたのがこの料理です。確かに僕のイメージしてたのとはだいぶ近いので、これでカヴァルマを食ったこととします。地味にこの奥のポテサラみたいな盛られ方をしているトマトチーズソースやらヨーグルトとキュウリのソースが美味かった。
さらにその足で南に歩いて、

国立文化宮殿
これまたずいぶん社会主義っぽい建物を...。中にはでっかいコンサートホールやらディスコやら、いろんな文化に対応している複合施設と聞いたので行きましたが、この時は特に何もやっていなかったようでカフェがやっていただけでした。まあ空は明るいですけど時間は20時を回っているので(サマータイムのせい)、時間が悪かったのかもしれません。もうちょっとこう気軽に入れるモール的な建物を想像してましたね...。

宿に戻り、23時過ぎに出発。バスターミナルの指定されたプラットホームに行ってみると...



だいぶ思てたんと違う
これはだいぶ違う...。まあアフリカのと違ってぎゅう詰めにされることもなく、一人がけの席には一人座るシステム(当たり前や)だったので乗り心地とかは普通のバスと大体一緒なんですけどね。

さらばブルガリア。