2017年7月5日水曜日

パナマ・キュラソー



〜前回までのあらすじ〜

南米大陸を北上して来た私はコロンビア北部のカルタヘナからフェリーでパナマを目指そうと考えていたものの、フェリーは2年前から運航していないことがボゴタにて判明。逼迫する予算!迫る年末年始!ボゴタから飛んだ私が降り立った地とは...!そしてブログは5月中に書き上がるのか…!






















...日本の夏。7月からこんにちは。
本当は将来のメドは先月上旬にきちんと決まっていたのですが、なんだかんだバタバタして更新が遅れました。先に謝ります。すみません。謝ってばかり。


そして前回「いったいどこに降り立つのでしょうか!」とか煽っておいてアレですけど、表題の通りやっぱりパナマに飛んだのでした。

パナマといえば中米随一の経済大国、桃鉄USAの最南端物件駅、便宜置籍船、運河、バナナ、セギノール!何よりパナマ文書で激アツ!!!

まあパナマ文書はさておき、治安が極端に悪い大陸中米諸国(⇔カリブ海に浮かぶ島国)の中では治安も良く、行ってみたく思ったのです。ボゴタからパナマシティまで2時間、168USドルでした。コパ航空というパナマをハブとする航空会社、悪くなかった。




到着
ふむ。思ってたんと色々違うな。これはパナマシティのトクメン国際空港を出て市内へ向かうバスを待っているところですが、まあ天気は悪いし、およそ中米で一番乗降客数の多い国際空港の周りとは思えない田舎っぷり。
写真には黄色いタクシーが写っていますがもちろんタクシーを使うような身分ではありません。路線バスもざっくり二種類あって、メトロバスと呼ばれるICカードのみ対応の真新しいバスと、チキンバスと呼ばれるもうガッタガタのバス。こっちはアメリカのスクールバスのお古を改造したやつとかを使っているらしく、もう何というか発展途上国そのものでしたが当然すごく安いのでこちらで。「セントロ?セントロ?」とか車掌に聞きながらなんとか乗車し、地図のGPSのみで市内に取った宿を目指します。

さてパナマシティですが、新市街と旧市街が少し離れたところに立地しています。事前情報によると旧市街は観光客エリア以外の治安がかなり悪いらしいので宿は新市街に取りました。

バスを正しく降り、宿のすぐ近くまでたどり着いた時、若いカップルのヨーロピアンバックパッカーが話しかけて来たのです。「Cosmopolitan Rustic Houseっていうホステルに行こうとしてない?」
私「してるよ」
二人「ないで」
私「ない?????」

まあ流石にどうみても現地人ではなかったのですが一応サギかもしれないので確認のために地図の場所に行ってみると...確かに...ない...

いや正確には建物はあるんですけど、まるで夜逃げでもしたかのように大きな机、棚、ブラウン管のテレビぐらいを残してカラッポでした。HostelWorldで取ったのに!どないなっとんねん!

とりあえず別の宿を探していたカップルに帯同させてもらい、近場の別の宿へ。


みてこれ


みてみてこれ

やはり経済大国ではある。。。なんで世界の摩天楼持ち大都市って物理的にひねったビルが一本はあるんやろ。
宿はキッチンが破滅的に汚いことを除けば快適なところにありついたので、とりあえずHostelWorldに「Yesterday, I went to the hostel which I had booked with Hostelworld, but,

THE HOSTEL DID NOT EXIST!!!
と金返せメールを送りつけるなど。おっと英語力が知れてしまう...。


20時ごろに夕食へ。ところが!

前回覚えていらっしゃるでしょうか。クリスマスパーティをして、翌朝早くに出発し、2時間でパナマに着いてここに至っています。つまりこの日は12月25日。どこのお店もクリスマスでお休みですって!なんてこと!

歩いて10分ぐらいのモールなら空いているはずだということで行ってみることに。
中米の夜に一人で、しかも人気のないクリスマスに出歩くのは怖かったですが

モールは随分きれい
まあ途上国でもだいたいモールというのはきれいなもんですしね。でもレストランやフードコートは閉まっているか、あってもそもそも高い.........
仕方がないので軽く自炊をすることに。


ビールが安い
飲食店の物価と比べるとスーパーでの物価が安いところはドバイと同じですが、バドワイザーが一本B/.0.84。0.84バルボアです。実はパナマバルボアは1バルボア=1USドル固定でバルボア紙幣は存在しない、つまりエクアドルとほぼ同じ貨幣制度です。0.84バルボアは0.84ドル。90円ぐらい。やっすい...

あとバジルペーストも安かったです。バジルパスタに決定。きったないキッチンはさっきのカップルの女の子の方がきれいにしてくれていたのでほぼ問題なく使え、そしてもしもの時のためにバックパックの奥底に隠し持っていたインスタント豚汁とともに。あと一ヶ月やしね。ひさびさに豚汁なんてものを食べてめちゃめちゃ、めっちゃめちゃ沁みました。メリークリスマス。


翌日はまず今後のルート選定をして、つまりスカイスキャナーと格闘して、飛行機のチケットを全て取りました。そしてのんきに新市街散歩。


海岸通りと新市街ビル群
ランニングをしている人たちや家族連れにあふれ、治安の悪さは感じさせません。新市街は平和そう。

かっっ...かき氷!!!!
巨大な氷を力いっぱい削っています。美味かった〜
まあ北半球なのでいちおう冬ですが、緯度ひとケタの熱帯で気温は25度ぐらい。むしむしすることもあり、かき氷が美味い夕方でした。

マテンロウ

これは旧市街方面を望んでいる
Hard Rock Cafe系列の
Hard Rock Hotel Panama Megapolisらしい

ビルの森を歩き回るのはやはり楽しい。
翌日12/27は朝早くから乗り鉄。


これがパナマ地下鉄
めちゃくちゃ近代的である。終点のバスターミナルで降車し、バスに乗り換えます。ところが...

長 蛇 の 列
実はそんなに時間に余裕がないのです。こーれはあかーんと思った私は

なんとプライベートタクシーへ。
タクシーが安い国でよかったです。というわけで少々強引な手を使って着いた目的地はこちら、、、

鉄道駅
こちらがこの日の、というかパナマのメインディッシュ。駅舎にも書いてありますがPANAMA CANAL RAILWAYということでパナマ地峡鉄道です。
南北アメリカ大陸の中で極めて横幅の狭いパナマ地峡は大西洋側から太平洋側へ抜ける交通の要衝でした。パナマ運河の開通からさらに遡ること約60年、1855年に開通したのがこのパナマ地峡鉄道です。太平洋側のパナマシティからカリブ海側(大西洋方面)のコロンという街まで、全長約77キロ、所要時間約1時間、世界最短の大陸横断鉄道です。
そう。"世界最短の"大陸横断鉄道というところに惹かれまくって乗ることにしたのです。運河の閘門(こうもん。船が水位の違うとこを行き来するためのアレ)とかを間近で見学するベタなプランも面白そうやったんですけど、せっかくなので鉄道から全貌を眺める方を取りました。でもこの鉄道、1日一往復しかなく、パナマシティ発は AM7:15。逆は夕方発で暗そうなので仕方なく早起き。無事25ドルのチケットも残っており、乗車を待つのみです。

殺風景な駅舎ではあるが一応
グッズのTシャツとかは並べてある

謎に信号機とかもある

ようこそ!

乗り込むで!



すばらしい!
よくできた観光列車です。素敵な車内。二階席。パノラマ窓。でも客車はほんの一部で、たぶん現在でも貨物輸送とかがメインなんだと思います。

しゅっぱーーーーーーーつ
海運世界一、(であることは帰国後知ることになるが)マースクのコンテナが載った貨車が見えますね。パナマ地峡において鉄道での貨物輸送も健在のようです。

コーヒーがサーブされる
眠気たっぷりの体にはありがたい

しばらくはこんな感じ

コンテナ満載のおふねが見え
パナマ運河が姿を現す

運河に

沿って

すすむ

すれちがい



運河の最高所ガトゥン湖に着く

明るくなって来た

後半はガトゥン湖を突っ切る

奥に大西洋側の閘門が見えてるんやと思う

これはもうカリブ海

貨物駅?



こうしてあっという間にコロンに到着

パナマシティ方面をのぞむ

大陸の果てである
ということで人生初の大陸横断鉄道、約一時間で完乗いたしました。世界を股にかけるコンテナ船なんかも見れたし、地峡をわたる運河のほぼ全域を見られたので非常に満足です。あと簡単な朝ごはんボックスみたいなんもくれたし。

帰りは高速バスで帰ります。1kmほど離れたバスターミナルから出てるんですが、このコロンという街の治安は近年急激に悪化して中米一危ないとからしいので大事をとってタクシーに乗り合い移動。バスにはすんなり乗れ、あっけなくパナマシティに帰りました。
帰り着いてもまだお昼前。午後はいよいよパナマ観光の本丸とされる旧市街歴史地区、カスコ・ビエホへ。観光通りを外れるとあぶないらしいので気を引き締めて。



この奥が歴史地区へ続く観光通り


んーーーーーーなんか旧市街っぽいっすねえ。発展途上国っぽい。東アフリカっぽい。安い中華とかワゴンセールの店とかが並ぶ感じにガタガタの看板。まさに。

さらに進むとザ熱帯な広場。

旧市街のカテドラル

旧市街の先端へ



新市街摩天楼を望む。すごい
ここは岬の先端ですけど、よくみると岬をぐるっと取り囲むように海上道路が敷設されています。どういう意味があるのでしょう。景気がいい。

逆側は運河の出口。妙な形のアーチが架かる橋が見える


街並みの中に突然現れる

教会跡
まあ風情ある街並みやったんですけど、いかんせんお天気が微妙やった感あり。
絵葉書を書いて出して、宿にリターン。

翌朝、チキンバスで空港へ。ふたたび飛びます。さよならパナマ。



空港にて

突然始まる謎演奏
まあ悪くなかったけど写真のようにバスドラを転がしていたのが本能的に受け付けなかった。
さすがコパ航空の拠点
さて、表題の通り次の目的地はキュラソー島です。正確にはオランダ領キュラソー。カリブ海の南米大陸そばに浮かぶオランダ領の島です。パナマからは東に飛ぶことになります。

それはわかったけどそもそもなんでそんな島に行くねん、という声が聞こえて来そうですね。


理由は全くありません。正直カリブの島ならどこでもよかった感はあります。ご存知の方も多いと思いますがカリブ海には小国がたくさん浮かんでます。昔から国名の入った世界地図を見ているとどうしても気になるんですよね。「セントビンセント及びグレナディーン諸島」なんて国名とか、ずっと口にしてしまう魅力があります。何があるかは知らんけど。
パナマからそのままメキシコまで陸路で抜けてしまうという手もありましたし、そっちが定番かつ比較的安いんですが、大陸中米は治安も悪いし、また来れるし、アステカ文明とかあんまり興味ないし、興味が出てからまた来ることにしました。そんなことより僕は何があるのか知りもしないようなワケの分からないカリブの島にいくつか行ってみたかった。

ということでスカイスキャナーと格闘し続け、いくつかの島を安く、適度な時間を設けながらまわるようにヒコーキを取ったのでした。時間がかかったったらない...。

ということでキュラソーを目指します。といっても安いチケットなのでベネズエラ経由の自己乗り継ぎ便。まずはコパ航空で飛び立ちます!

いま再びの南米
ベネズエラです。近年急激な治安の悪化により観光もままならないベネズエラにまさか入国することになるとは。といっても首都ではなくバレンシアという片田舎。高知龍馬空港より小さな、田舎の空港って感じです。首都カラカスはヤバいらしいよ。

今回はコパ航空からベネズエラのアヴィオール航空への自己乗り継ぎなので、一度入国してから乗り換えです。よっしゃベネズエラのスタンプ押せるで。

と思いきや。



審査官「入国理由は」
わたし「自己乗り継ぎです。乗り換えだけ!」
審「あっそう。この滞在先書いて」
「だから!乗り換えするだけやから滞在先はないよ!ほら!今日のチケットあるでしょ!」(←実際には拙い英語力で随分カッコ悪く奮闘している)
審「うーん。」
(スタンプバァンも遠くはないな)
審「このスタッフについて行って」
「えっえっ」

まさかこれはヤバいやつ???????ヤバいやつ???????端的にいうと?????尋問????????
スタンプを押されないままスタッフに連れられて、まずは入国した人たちと一緒にターンテーブルでバックパックを回収し、ロビーに出て、改めて事情を説明させられ、チケットの提示を求められ、、、、

そしてアヴィオールのカウンターでスタッフつきっきりで手続きを済ませ、出国管理をパスして搭乗口前まで連れられたのでした。

入国という手続きを踏ませずに自己乗り継ぎをさせる。そのためにスタッフを一人使う。そこまでせなあかんのか。やはりベネズエラは閉鎖的になってきてるんやなと実感した瞬間でした。でも冷たくはなかった。ラミレスの出身国ですからね。


..................



全然出ない。数時間の遅延。



なーーにが「素敵な旅」ですか
すごい待たされた。ラテン。
飛行機に乗り込むも、これまた全然出ない。機内で待ちぼうけること数十分、乗客たちが口を揃えて「早よ飛べ!早よ飛べ!飛ーべ!飛ーべ!」的な大合唱と手拍子をはじめる機内。ラテン。

飛ぶこと50分。
キュラソー・ハト国際空港着
タクシーなんかは出て行きましたがいかんせん物価が高い。タクシーに乗るわけにはいかない。バスを待っています。なんとかバス乗り場まで連れて来てもらうもぜーんぜんバスがこない。結局夜も深くに来ましたが、その頃にはもうある決心をしておりました。


空港泊。


この島は久々に治安の心配が全くといっていいほどない国なんですが、街中で立ち往生すると高そうなのと空港が24時間ということが判明したため翌朝まで空港のベンチでおねんねです。冷房が効きすぎてすごく寒かった。

翌早朝。

先進国の割には適当なバス

首都ウィレムスタット到着!
でかい島ではありませんが、いちおう首都があります。現在キュラソーはオランダ王国を形成する4つの国のうちのひとつ、ということで、まあ強い自治権がある"国"ということのようです。人口14万人あまり、面積440㎢あまりの小さな島ですけどね。でも産業もある、文化もある、(やっぱりタックスヘイヴンとして有名でもある、)ということで色のある"国"です。産業はやはりなんといってもキュラソー酒、文化面ではまず言語が独特(隣の蘭領アルバ、ボネールとは共通)、街並みがきれい、そして野球!ヤクルトのバレンティンや楽天にいたA.ジョーンズの出身地です。WBCにしょっちゅう出て来る野球オランダ代表は殆どキュラソー島の出身だとか。(ちなみに非常に珍しいですがソフトバンクのバンデンハークはオランダ本土出身だそうです。)第一回大会かでオランダ代表のサードの肩がものすごく強かった印象がありますがきっとキュラソーの選手ですね。

さてウィレムスタットはその首都、街並みが世界遺産に登録された港町です。港は貿易、漁業、クルーズ船の寄港と目的が様々なようですが、ウィレムスタットの街ではこの港町の景観を生かした観光業に力を入れているのがよくわかります。


街中に跳ね橋

美しい...

舟がテントに着岸しているように見えるのは
船上マーケット!

これも跳ね橋。手結タイプ
これは

左右にパカッとわれるタイプのよう

キュラソー散歩をはじめましょう

港湾のいりぐち
左が外海。ウィレムスタットはこの港湾によって左右ふたつの地区に大きく分けられています。
歩行者用の橋(詳細後述)

車はあの高い橋を渡る模様
街並みがカラフルなのが特徴。
ちょっと早いですがいったんお昼ご飯。
キュラソー料理を調べると目につくのが イ グ ア ナ 料 理 。イグアナ。あの爬虫類のイグアナ。バレンティンが「帰ると必ず食べる」とか言ってるようです。

そう!そういうのを待ってました。もうポテトとか牛肉とかで作るどこにでもあるような「名物」料理は求めていないのだよ。そういうインパクトのあるやつを心から欲していた。

なんとかありつく
提供してる店が少なくて苦労しました。最初日本語で検索した時は「キュラソーでイグアナ料理を提供する店は島に一軒しかない、しかも首都ではなく辺鄙なところにある」という情報しかなく諦めかけましたが、観光案内所で聞いてみるとあっさりこの街中で食べられることが判明。



-キュラソー島・首都ウィレムスタットのイグアナ料理情報-

Old Marketというところで食べられます。 Googleマップでは、De Ruyterkadeという通り沿いにあり、「Old Market Plasa Bieu」と表示されますね。
中はフードコートのようになっていて、イグアナを提供している店はおそらくそのうちのひとつです。イグアナイグアナと連呼してたどりつきましょう。

-イグアナ料理情報おわり-



ちなみに味は淡白な鶏肉って感じでした。爬虫類ですからね、カエルとかと同じ感じやと思います。小骨が多かったかな。気分はバレンティン。

再び散歩へ。

要塞の歴史をもつ
そしてさっきの(詳細後述)の橋を渡ります。

橋桁が独特ですが
なんとこの長い橋も、可動橋なんです。そりゃそうです。港湾の入り口に架かってんねんから。
この独特な橋桁はすべて舟。というふうに聞いておりましたがまあ浮き桟橋といったところですね。一番先っぽの船にだけエンジンがついており、湾に船が入る時は5分以上かけて橋を動かします。端のエンジンつき橋桁船がもう片方の岸にむかって扇型に移動するといえば伝わるでしょうか。


移動中の橋に乗ることもできる
この橋はクイーン・エマ橋といって、キュラソー観光の中心的存在であるようです。
ちなみに橋の開閉には10分ほどかかりますが、船はしょっちゅう通るので橋が繋がってる時間はそう長くはありません。橋が空いているときのために無料の渡し船が隣で航行しています。もう橋いらないのでは...?
ともあれ橋を渡って西側へ。

続いて砦...をかたどったショッピングモール

巨大クルーズ船出現

この奥に野球場があるようである

門の間からのぞいてみれば現在オフシーズン
小さいですけど14万人の島と考えるとしっかりした野球場ですね。
いやてか14万人の島からバレンティンとかAJとか排出しまくってんのヤバさあるな...


元いた東側もカラフル

路地にもオランダ感あるねー
何がいいってオランダと違ってよく晴れているのがいい。

お昼過ぎですが、西側のバスターミナルから空港へ戻ります。飛行機の時間が迫っているものでね。

ミニバス気持ちいい

ということで半日の観光はおしまいです。朝早くから歩き始めたのもありますが十分まわれたかなーと感じますね。久々に身の危険を全く感じずに済む純粋な観光地を回れて満足満足。
空港に着き、荷物を預け、イミグレに向かおうとすると.......
「Airport tax」

「International USD39」


あかんあかんあかん出国税で39ドル!やば!やばいぞ!1日の予算をオーバーしてやがる!
これはやばい...

考えろ...


考えろ......



「International USD39」

「Aruba/St. Maarten USD20」

「Bonaire USD10」

「Transfer USD5」



Transfer USD5...



これやん。

とっさにダメもとでベネズエラから来た飛行機の半券を出すとTransferであると認められ、5ドルで切り抜けられました。しょうもないですけど、我ながらよく機転が効いたと思います。確かに滞在24時間足らずになりますからね。完全に観光目的で来たけど。


5ドルを支払い(この島ではアンティルギルダーという通貨もあるのでそっちで支払ったかもしれない)、難なく出国を済ませて搭乗口へ。

しかし待てども待てども待てども待てども案内されない。


噂には聞いていたがいったいカリブ海の飛行機事情はどうなっているんだ。。


ちなみにこのとき、離陸予定時刻の30分後まで一切Delayとかの表示が出なかったのですごい不安でしたね。なんどもなんどもスタッフに聞いて「まあ待て」と言われ続けながら時間を潰しました。

離陸予定時刻の30分後。

-3 hour 40 minutes Delay-



あげく。3時間40分後。




-Cancelled-






はあ?





Cancelled?????キャンセル?????こんなに待たせて?????なんで?????

否応無しに再入国させられるなかで周りの同じ境遇の人たちに聞いてみたところ、どうやら「パイロットが勤続可能時間を超えたため家に帰ってしまった」かららしい。クッソホワイト。
とりあえず元のロビーに戻され、航空会社のカウンターに並ばされる。
大混雑
どうやら飛行機は翌日に延期され、キャンセルが航空会社の責任のため今晩はホテルをあてがってくれるらしい。まあほなええけど。

ここでめーーーちゃめちゃ待たされます。ガラガラのホテルなんか急に用意できるわけもなく、数人単位でバラバラにホテルのクーポンが発行されていきます。

出遅れた私は最後まで待たされ、6人ぐらいで一緒にホテルへの送迎を受けます。




めーーちゃめちゃなリゾートホテルに連れてこられた

クリスマスはもう終わったで
一泊180ドルするそうです。本来は。こんな高級ホテルしか残ってなかったんでしょうね。。。僕なんかは安く買ったチケットの代金より高いっすよ。180ドルて。ホワイト企業も楽じゃないな。
送迎の途中からおかしいと思った。なんかゴルフ場みたいなとこ入るやんってなってたもん。プランテーション農園みたいなのも敷地内にあったし。
ほんで晩飯よ。晩飯。ビュッフェやけどこれも40ドル以上するはずの超ハイクオリティで、もうたらふく食べましたね。胃を大きくするのは得策ではないとわかっていながらも欲望が爆発してしまった。


「それで翌朝の段取りはどうなっているんでしょう?」
ホテル「AM4:30に集合してください」

は?




というわけでせっかくの高級ふかふかベッドを堪能しきれず...

翌朝

やっと出発

ラテンはなかなか思い通りにいきませんねえやっぱり。やっと出国です。InselAirのプロペラ機ですね。プロペラ懐かしい。


ということで、セギノール→ラミレス→バレンティンと巡り、興味本位のパナマ・キュラソーはこれにて終了です。盛りだくさんでした。写真を選定するところからブログを書き上げるまで、(そして就職活動を終えるまで、)前回更新から3ヶ月もたってしまいましたが、ブログの中では5日しか進んでません。12/30です。

次回!さらに加速する興味本位!人生初の海外正月!どこに行ってしまうのか!お楽しみに!(更新がんばります)