2016年10月31日月曜日

西欧まとめ3/3



現在、「ユーレイルパスでゆく!西ヨーロッパ一人旅」を3部に分けて振り返っております。こちらは3記事目ですので、まだごらんになってない皆様は「西欧まとめ1/3」からご覧ください。もう「1/3」「2/3」をご覧になってこちらにたどり着いた皆様、長々とこんな駄文を読んでいただきありがとうございます。お疲れかと思いますが、あと3分の1だけ、おつきあいください。




登山列車でアルプスを越え、ジェノバではジェノベーゼを食べ、夜行列車で大きく南下したわたくしは、翌10/7の朝にナポリに着いたのでした。食いだおれるぞ!ナポリがどんな街かは知らんけど!食いだおれる!ナポリタンは日本発祥?知らん!どーりでセンスのないパスタやと思ってたわ!


まずは宿に荷物を置いて適当に散歩。いきなり黒人の露天商がずらりと並んでてひやーり。人種差別の意図は全くないですけど、後から聞いたら実際に治安がよろしくない界隈だそうで。ヨーロッパは移民が多いですからね。パリもずいぶん移民が流入して多民族な都市になってました。


いきなり謎の食べ物2ユーロを食す
ほうれん草とチーズです。こんなにぎっしりチーズがつまって2ユーロはかなり安い。そしてとても美味い。なんという料理名ですか?(←読者のみなさんに問いかけたら思いのほか高打率で答えが返ってくるので味を占めている)
観光通りなんですが
あんまり流行ってなさそうですよね。



ちょっといい感じになってきた

丘に登ればこんなに美しい港町ではないか

道は落書きだらけだけども
イタリアの治安はあまりよろしくない模様。この時僕は警戒心ゼロでふらっふらと歩き回ってましたが、後から聞けばナポリの治安もかなりよくないみたいですね。入らんほうがいいエリアとかがあるんだとか。全く知らんかった。
えーほんで、この丘の上にも例によってお城があるんですが、もうお城は結構なので海側に向かって降りてみました。



超いい感じやん
いや港町かよ。最高か。
名勝たまご城とのこと
海にうかぶ卵城、なんのことはない基礎に卵が埋め込まれたから卵城。タダやったんで入りましたけどまあそこそこかな。もう石造りの建物はこりごりよー。
おそいひるごはん
マルゲリータ。ナポリ界隈の料理らしいですね。マルゲリータとマリナーラの二種類しか出してない名店の食堂に行ってみました。わずかに4ユーロとかでしたかね。ビール込6ユーロかな?超うまい。超うまい。
おそいばんごはん
これもナポリ料理らしい、ボンゴレビアンコ。アサリのパスタ。これはまあまあいい値段してしまったかな。いい感じの店を見つけられなかった。でももちろん美味しい。ナポリ食いだおれ、完。

翌朝ローマへ向かう車窓。地中海がいいね

ローマに到着。思いのほかレトロな市電である

ジェラート!もちろんおいしいぞ!

例の泉では一人でちゃんと小銭を後ろ向きに放ってきた

なんと三越がある

こぢんまりしてるけど石造りの中に入っていてすごい
トイレとWi-Fiがタダで使える休憩所

夜はローマ料理のカルボナーラ。
ということでローマ観光。ローマはさすがに観光するにも一日して成らんので、翌朝も元気に観光。
スペイン広場
翌朝はスペイン広場からスタート。別に広場なんて腐るほどあるんで今更いいんですけど、ここスペイン広場は浅田次郎の短編「ピエタ」の冒頭部の舞台。わたくし読書は全然いたしませんけども昔から浅田次郎の短編はよく読んでまして、ローマに向かう直前に「ピエタ」のことを急に思い出したのです。ローマの観光地を一覧していると飛び込んできた「スペイン広場」の文字、確かこれやスペイン広場や、ここから話はじまったはずや、と思い出し、親にメールで冒頭部を写メって送ってもらったんですよ。読んで、ここがあの舞台か、と感動。多くの観光客が「ローマの休日」の舞台まわる感じですかね。「ピエタ」の入った短編集「月のしずく」は泣かせる名作ぞろいなので是非。
ほんで肝心の「ピエタ」というのはミケランジェロの彫刻なんですが、この「ピエタ」があるのはもちろんスペイン広場ではなく、同じローマのサンピエトロ大聖堂。バチカン市国です。


…はい来ましたね。小国です。それも世界一の小国。テンション上がりポイントですね。バチカンなんか特殊のオンパレードですよ。まず、ひとんとこの首都のど真ん中にある。小さすぎる。どのぐらい小さいかWikipediaで見たら、「天安門広場と同じぐらい」と書いてある。広場。ほんで宗教国家。たぶんほかの宗教が同じことやろうとしてもここまで「国」としての立場を世界的に認められることはないと思うんですよね。異質中の異質。そんなバチカン市国、国境はもちろん解放されていてイミグレとかはないんですが、一般人が入れるのはサンピエトロ広場と大聖堂、バチカン博物館など限られた施設のみで、肝心の市街地(≒聖職者居住区)には入れません。散歩は不可能なんですね。ということでサンピエトロ広場へ

…………??????
…いきなり!?いきなりお出ます!?
確かにこの日は日曜日。お時間は正午。えげつない人手にえげつないセキュリティやなーと思いながら並んでたんですよ。セキュリティチェックに。テロ対策も大変ねえと。そしたらテロ対策に違いはなかったんですけど、なるほど納得こんなイベントが発生していたのね。

車の上から手を振る様子がビジョンに映し出される
カメラも車に乗ってるアングルがYAZAWAっぽい

直後のサンピエトロ大聖堂

さすがに、っっ超でかい

スプリ(ライスコロッケ)
こんな安いファストフードにモッツァレラチーズが入るからイタリアは最高。

これだけは見にゃ

入場料12ユーロもした割に下には入れない
ツアーみたいなの組めば入れるようですが。この建物の構造、正午まわりの数時間以外は日光がこうなるので写真撮り辛くなるんですね。なるほど。
真実の口
教会の壁にくっついてるって聞いたので適当に行けば手を突っ込めるだろうと高を括って行ってみればきっちり入場料と入場時間が設定されてました。よく考えたら一人で行って一人で手つっこんで帰ってくるのも切ないのでこれでよかったかな?
テヴェレ川の夕暮れ


といった具合のローマ観光でした。旧市街が広くてびっくり。歩いて全然まわれないのね。歩きごたえのある街です。


翌日。さらに北上。高速列車(予約料まあまあ高かった)で着いたフィレンツェはスルーして向かうはイタリア東海岸、リミニという街です。リミニには何の用もないんですが、リミニから5ユーロのバスでサンマリノに行けるんですね。出た。この男、どれだけ小国に行けば気が済むんだ。サンマリノ共和国はイタリアに内包されたもうひとつの内陸国です。バチカンとは性質が全く異なる国ですね。ローマのど真ん中にあるバチカンとは異なりリミニという玄関口のアクセス自体がよろしくないので観光地としてそこまで有名ではないかもしれません。でも急峻な岩山ティターノ山に位置するサンマリノ市から見おろせば、晴れた日にはアドリア海まで綺麗に見渡せるらしい、と。



晴れた日には、ね…
リミニ駅前に着いた時にはすでに14時ごろ。遠いんですよ。。。ほんで駅前はこの雨。観光案内所にバスの時間と乗り場の場所きいたのに、向かったらバスがちょうど発車するところで運転手は僕に気づいてるくせに「無理無理」みたいな素振りして、50mぐらい傘もって走って追っかけた僕を無視してついに行ってしまいました。次のバスは1時間以上後。次を待っていると今夜のお宿がなくなります。クソ不親切な運転手のせいでサンマリノにたどり着かなかった…


最悪な気分でまた数時間ローカル列車に揺られて、この日の夜はミラノ。もう最悪な気分ですよ。雨のリミニ行ってハンバーガー食っただけですからねこの日は。宿もちょい郊外の、こぎれいな、バックパッカーがどっさりいる宿。まわりがだいぶ暗い中(22時とかだったんでね)、ケバブ屋かピッツェリアならやってるやろと思ってまわりを歩いて見つけた場末のピッツェリア、



こんなところにもピザ窯が…
この日は場末のピザ屋でたいへんおいしいピザをテイクアウトしただけの一日、になりました。ピザの名前は忘れました、アミーゴ(高知市のピザ屋)で言うところの気まぐれピザ。名前なんていうんでしょうか?()
しっかたが無いので、翌日は普通に遅くまで寝て、ミラノ市内観光。。
トラム車両もさることながら草生えっぱなしの駅が素敵

車内も素敵

沿線よすぎて途中下車(一日券やしね)

ミラノ大聖堂
券売りの列に並びながら(えーっとこの今夜のオルガンコンサートっていうのはオルガン単体のコンサートかなパイプオルガンかな、ってか入場券別かな、これ英語でどうやって訊いたらええんじゃ、うーん)と考えてたんですが、自分の番がやってくると


ぼく「ハーイ」
窓口の日本人女性「はい。」
ぼく「????????」
窓口の日本人女性「こんにちは」


…これ未だに意味がわかんないんですが、日本人やからこの窓口へとか案内されたわけじゃないんですよ。3つぐらいのカウンターの中から自分で選んだ窓口の前に立ったら、日本語が通じるとかじゃなくて100%の日本人女性がいたんですよ。(にもかかわらずこの女性はオルガンコンサートの詳細をあまりご存じなかったので別にオケとかじゃなさそうやし結局行きませんでしたが)
内部。立派。クレーンが


そんなに観光地が多くもないのでかつて運河だった水たまりとやらへ

ティラミス

ばんごはん


ミラノといえばミラノ風ドリアですが、お察しの通りミラノ風ドリアというのはサイゼリヤが勝手に言い出した日本限定の学生の味方です。ミラノといえばこちらの、サフランリゾットなんだそう。当たり前ですがミラノ風ドリアとは大きな差がございますね。



宿の近くの公園

ヨーロッパの路面電車の終点はほとんどがこのようにひっくり返すようにできてあります。広義のバルーンループ(ベトナム・ニャチャンの回参照)なんですかね。終点に着いたらこういうまるい線路にそのまま進入、ひっくり返します。だから運転台は片方にしかついてません。それはそうとこの夜の公園で発車を待つトラムの格好の良さよ。

翌日。朝から電車に乗って…


リミニリベンジ

これが正しいバス停。
サンマリノ行のバスは駅前バーガーキング正面のバス停群の並びの端っこにあります。少し歩きますね。今度こそ無事バスに乗れました。同じ運転手が来たら××××の一言でも言ってやろうかどうしようかと思ってましたが全然違う温厚そうなおっちゃんだったので平和でした。そして晴れている。まあよしとしようじゃないか。バスに揺られて1時間
これがサンマリノ市である
あらためてサンマリノ共和国の紹介を軽く。いっちゃん特殊なのは、世界最古の共和国という点。立地が立地(首都サンマリノ市は急峻な岩山のてっぺん、しかも独立峰)ということもあるでしょうが。ルーツは4世紀に敬虔なキリスト教信者の石工がこの地で共同体を作ったとかなんとか。でも~王とか~大公とか教皇とかね、そういう強い求心力を持つ存在がないにも関わらず小国としてこんなに長く存続してるのが異質な気がします。ちなみにサンマリノ市以外にも岩山の裾野部分まで領土、それも街をいくつか持っていて、超ミニな都市国家というわけでもない。サンマリノ市やティターノ山は世界遺産です。今日はもちろんサンマリノ市観光。(今日、といってもミラノからでもじゅうぶん遠いので滞在時間は2時間ぐらい)



観光地的なお店が立ち並ぶ
観光客はめちゃくちゃ多くはないですが一応観光は主要な産業の一つ、であるとともに、サンマリノには消費税が全くないので高級ブランドのかばんとか宝石とかを扱うお店も多く立ち並んでいます。ヨーロッパ消費税高いっすからね…。

これがサンマリノの象徴、3つの塔のふたつめ
サンマリノの象徴の3つの塔は国旗にも描かれているほどのティターノ山のランドマークです。ティターノ山、片側は断崖絶壁になっていて、塔や周辺からは絶壁の向こう側が見えて絶景です。一番高いとこにあるのがこの第二の塔。
第二の塔は有料で中に入れるんですが、入ったはいいものの展望台がお決まりの修復中だったので不満そうにしていると展望台に限りなく近い景色が見える窓を開けてもらえました。



第二の塔からのぞむ第一の塔

これは教会か何かだと思いますが
この町の建造物は背景がこれなので画になる

下山後のバスの中から撮ったティターノ山
カメラが映り込んでしまっていますが、帰りのティターノ山はシンボリックでしたねえ。


また夜おそくにミラノに帰って寝ました。この辺は僕のミスで、サンマリノなんかに安宿があるわけがないと調べることをしてなかったんです。実はサンマリノに安めのバックパッカー宿はあるし、何よりリミニになぜかイタリアのどこよりも安い宿(10ユーロぐらい)が何軒もあります。行かれる方いらっしゃいましたらご参考まで。


そして翌日。ついについにバッテリーのほぼ終わっていたiPhone5が終わりきってしまったのでミラノ郊外のアップルストアでどうにかするべく一日をつぶすという。上手くいかないんですよねー上手くいかないんです。サンマリノに計2日使ったのもあって、もうヴェネツィアを諦めました。ヴェネツィアはone of the most 行きたい街なので、どうせお金ができたらすぐ来ようとするやろ、という思いもあってね。せっかくいったのにケチってゴンドラも乗らんようでは逆にもったいないし。


で、アップルストアで3時間待たされた結果、「もうあなたのiPhoneはいろいろとヤバいしバッテリー交換じゃなくて本体交換をおススメする(ただし取り寄せに一週間)」と言われ。「いや、お金がないし時間がないし、こう(省略)いう事情やから3か月ちょっと持ったらそれでいいねん、バッテリー交換で」と答えると奥に入っていくスタッフ。


「イタリアで一台だけお使いのモデルの在庫があった。トリノに。トリノに行くならバッテリー交換の値段で本体交換してあげるって」


ぼく「トリノ行くわ(即答)」




こうしてトリノ行きが決定。予定はどんどん狂ってゆく。





翌朝のトリノ駅

トリノの広場
アップルストアで本体交換はスムーズにいき、このまま西へ抜けてイタリア終了のはずでしたが、ここで大問題にぶつかります。

SIMロック引き継いじゃった問題。

なんでイタリアのiPhoneが日本のKDDIのSIMロックを引き継ぐねん!本体交換だとそういうことになるらしい。別にもとから海外SIMは使えてなかったしいいんですが、なにが困るってアクティベートができないから何も使えない。なんにもできない。

これが事情を話してもAppleの方ではどうしようもないらしい。ここから怒涛の攻防戦ですよ。現地Appleはほんとに親身になって対応してくれたんですが、やはりキャリアの方でどうにかせんとダメらしい。ほんで喫茶店に入ってスカイプでKDDIに電話かけて日本のAppleにも電話かけて、事情全部話して、日本のAppleはスペシャリストという役職の人が直接KDDIに掛け合ってみてくれたんですがとにかくこのKDDIという会社がなんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんにもしてくれない。

窓口の口調だけ親切でほんとになんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんにもしてくれない。もうこの件に関しては怒り心頭です。言いたい事は色々あるんですがここで書いても仕方がないので、とりあえず僕のこの怒りの矛先 ‐KDDIの悪行(残り2社もほぼ同罪であるが)- については消費者庁からたびたび指導を受けている、正当に非難されるべき正真正銘の悪行であるということをご理解いただきたい。

まとめると、僕はどこかでKDDIのSIMカードを持った人から一瞬SIMを借りてアクティベートするか、日本からKDDI対応アクティベーション専用SIMカードなるものを取り寄せる(現実的に移動しつづけているので難しい)かをしないかぎり、iPhoneが使えないという状況に陥りました。南アのポンコツスマホはとうの昔にダメになってしまっていました。スペックが低いにもほどがある。この日から、とにかく日本人っぽい人にかたっぱしから声をかけてKDDIのSIMを探し続けることになるのでした。なんでKDDIが根性悪いせいで俺がこんな目に…



話が非常に長くなりましたが目的地のフランス南部・ニースに着いたのは夜遅く、予定は大幅に狂い、安宿のチェックイン時間が終わったとかで追加料金10ユーロとか取られるし踏んだり蹴ったり。なんでKDDIがクソ根性悪いせいで俺が…





翌日は朝から電車で少しだけ移動。南フランスも綺麗ねえ

モナコ=モンテカルロ駅に到着

駅を出たところ
もうええやろ、と。まだやるかね、と。はい。まだやります。小国散歩です。モナコ公国!
先に言うておきます、この先スペインとの国境にアンドラという小国があるのですが、そこはユーレイルだけでは全然行けない上に時間もないので今回は割愛しました。これで小国は最後になります。


モナコはもはや説明不要の有名国ですよね。僕も延々とキーボードを打っているので、説明省略。Wikipedia見て。まああれです、小さい。都市国家なのでサンマリノより小さい。



急な坂に立地する都市なので
エレベーターが主要交通機関のひとつ

おーーーーーー
めちゃくちゃモナコっぽくない?イメージするモナコっぽくない???
突然の日本庭園
海沿いに突然出現する無料のガチ日本庭園。日本人が作ったガチ日本庭園です。何故…。
モナコといえばカジノ
お金持ちいっぱい。僕なんかはカジノの入場料も払えませんよ。
丘の上の王宮は大改修中
砲台は珍しくないが砲丸が珍しい
海と坂のある街はそれだけで画になるからいいですね。ここまでずっと天気がよくなかったのに晴れ渡ってるのもさすが一級リゾートって感じがします。


まあまあ歩いたんですが坂が多くて大変なので、日暮れ前にニースに帰ってニースを歩いてみることに。

ニースの目抜き通りを走るトラム

広場には謎のオブジェ
無意味に大量の数の噴水があったりもする

いちおうニースも南フランスを代表する避寒地


翌日は一日かけてただただ南仏を横断してバルセロナへ。そして最終の高速列車アルヴィアでマドリードに向かわなければいけなかったんですが列車が遅れて撃沈。マドリードの宿の予約はおじゃん。悔しすぎるのと時間も遅かったので空港に移動して空港泊。

翌朝、こいつでマドリードへ。もちろん予約料がいる
いやほんとに時間がね、もろもろで時間が無くなってスペインに1日しか使えなくなったのが本当に残念。気合い入れて丸一日でマドリードを楽しみます。

昼からバル
スペインといえばまあバルじゃないですか。行ってみました。小ビール頼んだだけでこの量のごはんが勝手についてきたんでかなり怪しんでしまいまして、お会計のとき「2.5ユーロ。」にびっくりして「2.5ユーロ!?」と聞き返してしまったがために「プラスチップね笑」といわれてしまいました。

ちなみにこういう感じで立ち食い

超いい雰囲気
にしても2.5ユーロて。治安悪いのに旅行者を惹きつけ続ける理由もわかります。すばらしい。


その後は定番とされる王宮とか教会とか、もう別に心動かされることもなく、SIMを数分使わせてくれる日本人をずっっと探してましたね。



サングリア。当然うまい

ソフィア王妃芸術センター
近現代美術の美術館なんですが、19時以降無料という謎の美術館。19時以降無料で入れるのに、なんとピカソのゲルニカが見られます。見てきました。ゲルニカ。難しいアートをたくさん見ました。特にキュビズムをいっぱい。あれはどう見るのが正解なんですかね。


そして!ここで!若い日本人夫婦の方がついにSIMを貸してくださいました!本当に感謝、感謝です。やっとiPhoneが使えるようになりました。なったのも束の間、夜行列車へ。向かうはゴールのポルトガル・リスボン。着いたら10/18、ユーレイルの旅も終わりを迎えるわけです。最後の夜汽車。



最後は食堂車でちゃんとごはんを食べてみる
よく思い返してみればここまで死ぬほど列車に乗ってきたのに食堂車を一度も利用してないということに気づき、iPhoneのアクティベートにも成功して気分がたいへんよかったので贅沢を。最高。夜の景色が流れていくのがたまらん。


そして翌朝リスボンに到着。ユーレイルの旅、これにて完結。よく25日間もパスをなくしたりせず完遂できたな。いやよかったよかった。満喫させていただきましたよ長々と。


ユーレイルの旅は終わりましたが、リスボンで一週間過ごしたのでまだもう少し続きます。

宿への道
リスボンは大西洋に面した港町なんですが、大都市、というか首都なのにこんなにかというほど坂道が多いんですね。街中にケーブルカーが4路線とかあるんですよ。階段とかもいっぱい。風情はあるけど歩くとしんどい。


なぜ一週間もリスボンにいるかというと、一週間先に飛行機があるからです。そして飛行機までに、ポルトガルのブラジル領事館でブラジルビザを取得しないといけない。それで余裕をみて一週間というスケジューリングです。早速着いた日に領事館へ。




~リスボンでのブラジルビザ取得情報~
事前申請(ネット上)を済ませ、前日に「明日行くわ」という適当なアポメールを送ると「午前中来い」と返ってきたので午前中に必要書類っぽいもの(パスポート、入国のeチケット、クレカのコピー。証明写真は領事館で撮れます)を揃えて行くとすんなり通してもらえました。が。クレカのコピーが無効扱い。預金の残高証明(通帳の最新ページコピー可)、出国のチケットが必要と突き返され、「通帳はあるけど出国はない、なぜならこのルートでローカルバス出国するからだ(半分でたらめ)」と粘ってもダメの一点張り。温厚を絵にかいたような男性の公務員さんでしたけどね。


翌朝再チャレンジ。通帳コピーを入手し、僕が出国チケットとして提出したのはブラジルのフォスドイグアスという町からパラグアイに抜けるバス約20ドルのeチケット。ダメもとです。だって使う予定のない航空券に100ドルぐらい使えないじゃないっすか。。JALとかの航空券を正規運賃で買って入国後キャンセルして全額払い戻しを受ける方法もあるらしいですけど、全額払い戻しとはいえブラジルからの正規運賃とか何十万もするものを、たとえ返ってきますと言われても払いたくないじゃないですか。


結果:あっさり通って、その場でビザが下りました。


規約には航空券とバッチリ書いてあるような気がするんですけど、その辺は適当なようですね。ちなみにビザ代が、彼曰く跳ね上がったようで、なんと80ユーロ!80ユーロ!!!25ユーロと聞いていたのに!オリンピック中はタダだったものが!80!


やっぱり南米ブラジルinは色々と面倒です。アルゼンチンで取ったらビザ代がいくらなのかはわかりませんが、できることならやっぱりブラジルには陸路inがいいんでしょうね。そうはいってもヒコーキが安かったから仕方ない。まあよい。即日下りたので。





至る所で売っているほどエッグタルトが名物。うまーい



路面電車のある街

広場もいっぱい

線路と共存する街
パッと見で超せまいとわかる900㎜の特殊軌間



いちばん好き

これは天正遣欧使節が来たという教会

派手すぎて仏壇みたい



ケーブルカーのある街

港の近くの市場、併設したフードコート

生ハム

コロッケも名物らしい


奇妙な建造物が見えますね

近寄ってなお奇妙
実はこれ、とても古くからリスボン市民の足として使われてきて、現在は観光名所にもなっている公共交通機関「エレベーター」なんですね。というのも上層からは写真手前側に通路が伸び、その向こう(撮っている僕のちょうど後ろ)は急な崖。上にも街。ケーブルカーどころの勾配じゃない、もうエレベーターや、というわけ。5ユーロというかなりどうかした価格設定ながら、運営がケーブルカーやトラムと同じなので一日券で乗れます。

上の展望台

別方向

宿のすぐ近く、雨のケーブルカー

カステラの起源では?

電車で少し遠出した日

内湾の向こうにキリスト像?

小リゾート・カスカイス。天気がいかに大事か。
路線バスでシントラという街に移動、そしてさらに路線バスでユーラシア大陸最西端、ロカ岬へ。やっぱりユーラシア最西端が人気なのは大都市リスボンから片道最速2時間足らずで行けることでしょうね。


シントラからはバスで約40分、電車なら多少楽しめても路線バスはしんどいだけやし、どうしようかと思って、ブルーハーツの一枚目を聴いてたんですよ。そしたら尺が完璧で。残り時間0:00になった時にドアが開くという。何の奇跡かと。

着く直前。リンダリンダ。

神々しいロカ岬
残念ながらサンセットは雲がかかって拝めませんでしたが、着いた時はまあ綺麗でした。

喜望峰といい、はじっこはワイルドでないとあかんのか

右上がさきほどの記念碑であるが

左下から下(西)におりられる

真・最西端!

地形はこんなんやし
こんなところ誰もおりて来んし

途中二か所ぐらいロープで登るようなところもあるので
一人で行くのは正直少し危なかった
よい子はマネしないでね


バックパッカーは「地図上のはじっこが何や」派が一定数いるように思いますが、僕はまあここまで小国行きまくったことからもわかるように地図上の印象的な地点に行くのが大好きなので、最西端を踏めてよかったです。この向こうには新大陸が広がっているわけですよ。僕もこれからいよいよ新大陸へ飛ぶわけです。




最後の晩にはポルトガル料理を
宿のにいちゃんにきいてきたおススメポルトガル料理ですが、どう見ても世界のどこででも作れそうな料理ですよね…、特筆すべきはこのソース、牛肉が浸かったこのソースですけども、ほぼ溶かしバター。そりゃ美味いわ。美味いに決まってる。でビール別7ユーロ足らずは安い。





そして翌朝メトロでリスボン空港へ。思いのほか長くなったヨーロッパの旅も終わりを迎えました。いやーーー盛りだくさんでしたよ。一生分の教会、石造りのお城、旧市街を見て、いい加減飽きたわと叫びたくなりますが、それでもやはりまた来たいと思える大陸でした。今度はまた十分に予習して。

ここまで全部読んだ方は、もうほんとに、僕が言うのもあれですけど、お疲れ様でした。長々とよくこんなとこまで読み進めましたね。。。ありがとうございます。もうちょっとまとまったこと書けたらよかったんですけどもね、。なんせ一日一日が濃すぎて、東欧のときみたいな割愛の仕方が全然できなかったんですよね。今後はさすがに濃密度が下がるはずなので、次は頑張ってしょうもないとこは割愛しつつ書きたいと思っています。懲りずにまた見てください。また一月後?いつになるかわかりませんが、またのご報告まで。





ちなみに今は無事ブラジルにおります。南米スタート。鬼治安の南米、いったいどうなることやら。ゲームオーバーにならなければいいんですが…なんせ僕なのでね…


読むだけで疲れるであろうブログ、書き手はほんとに疲れきりました。。。ということでこのへんで今回は失礼します。またいつか。