走れ統一鉄道 -ベトナム5日目-

昨日の宿はWi-Fiの調子がとても悪く、前日分を更新したところで諦めました。すみませんね。
今日は少し久しぶりに早く起き出して、南下のため駅に向かいます。フエは駅が中心からちょっと遠いんですよ。ホステルからだと徒歩40〜50分ぐらいですかね。朝やし歩いて行ったろと思うんですけどこれが朝からあっつい。昨日まであしらい続けた客引きに今日はノッてみます。50000ドンぐらいからふっかけてきますが、どいつもこいつもこの辺までしか下がらへんなっていうラインが20000ドン(約100円)だったので、それならまあ歩いて暑くて水買うのと同じぐらいなんで乗りました。初タクシー(といってもこういう人力車みたいな自転車でしたが)

一回だけハノイで撮った写真に写っていた

概ね快適でしたね。遅いですが。

フエ駅に到着です

すーごく分かりづらいですが、ベトナム国旗とならんで槌と鎌の旗が掲げられています。ここまでにも幾つか見ましたが、見るたびここが現役の「社会主義共和国」であることを思い出します。調べたところ、一党独裁をとるベトナム共産党の党旗が槌と鎌なんだそう。
着いて9:40。10:30の汽車にはさすがに乗れそうですね。客引きとは違って、ある程度ちゃんとしてそうなベトナム人が声をかけてきました。
べ「Where are you from?」
私「Japan」
べ「ニホンジンデスカ、コンニチハ！」
私「おーこんにちは！」
べ「ワタシ、ステーションノスタップ。」
私「STAPですか。。。」
べ「ドコイクノ？」
私「ダナン」
べ「デンシャデ？」
私「そうしたい」
べ「デンシャノbook、2ジカンマエマデ、イマカラデンシャナラ19:00。デモ、バスナラ13:00ニデルヨ。18ドル。」



…………

いくつかの海外旅行のサイトで見たことがある。



セオリー:日本語を喋る外国人には気をつけよう



要は彼は、10:35の汽車は予約が終わってるから次のは19時台(確かに時刻表にはそう書いてある)、でもバスなら13時に街中から出ると言っている。

私「電車はいくら？」
べ「10ドル。デモ19ジ。バス、13ジ。バスノトコロイコウ」
私「ちょっと考える」
べ「イヤ、イマジャナイト。」

確信したので、鉄道のチケットカウンターに並びます。10:35発、買えます。ほらね。しかも10ドルじゃなくて72000ドン(3.2ドル)やないか。おそらく彼は悪質紹介業者だと思われます。何がスタップや。

別のベトナム人「ダナン？」
私「イエス。」
別「ダイジョウブダイジョウブ！」


セオリー:日本語を喋る外国人には気をつけよう


(僕のチケットを見るなり日付を指差し)
別「トゥモロー！」

…08/5/2016。今日やん。罠のレベルが低すぎるやろ。
まだまだ日々旅人レベルの低さを実感するわたくしですが、今回はなんとかトラップを回避して

統一鉄道！

安いのに快適！

無事に乗車できました。フエ〜ダナン間は3時間足らずですが統一鉄道のハイライトらしく、白人のツアーと一緒の客車でした。ソフトシートにエアコンまでついて快適快適。まあ終盤でエアコンがぶち壊れたらしく暑くて仕方なかったですが。
まずは市街地から街外れにかけて、序盤は平地が続きます。あーもうこれですよね。これ。この正解感。バスじゃあないんですよ。鉄道。日本国内でもそうですが、 鉄道から見る市街地の車窓って表通りからは見れない家々の裏側の顔が見れたりするから良いんですよね。言ってみれば洗濯物干してるサイドと言いますか。地元の人々が生活してる側の風景って表通りと全く違う景色になってて新鮮です。単線で両側に家々が迫ってるところを走るのは特に街中をくぐり抜けてる感じがしてもう楽しくて仕方ないですよね。高知でいえば須崎〜土佐新荘間みたいな。
、、さて、少し取り乱しましたが、汽車はさらに田舎に。

田んぼと入道雲はアジアのごく普遍的な光景であるのだなあ
しかし終盤で海沿いの峠越えがあります。ここがハイライト。

海側席じゃなかったのでこんな写真しかないけど、こんな感じ。

確かにオーシャンビューで綺麗ではあります。ゆっくり走ってくれるし。でも土佐くろしお鉄道中村線も負けてないんじゃないでしょうかね。

よく見てみよう

とおーくにダナンの街が見えます。

到着！

ダナン駅

といった旅路でした。隣に座っていたダナン在住というベトナム人、某北の国の第一書記にかなり風貌が近かったのですが、「ジャパニーズ？コリアンに見えるよ」だって。いいけどあんたが言うんかい。
ダナンはベトナム中部の中心都市で、さきほどの画像からダナンを見出せた方はわかると思いますがかなり大きな街です。南北の動線の真上にありますが港町で、駅は終着駅型になっておりこの駅で方向転換を行うようです。高松駅みたいなもんですね。
例によってまず宿イン、ついで軽く観光です。といってもこの街は観光都市ではないので名所らしい名所もないんですが。。
まずはダナン大聖堂なるキリスト教の大聖堂。ミサも覗けるということで覗きましたが、正直ハノイ大教会を見た後では少し見劣りしてしまったかな〜。

ごめんなさい。これもよく見てください。

川にかかる橋なんですが、龍になっています。意味わかりますか？左が頭、右がしっぽです。あとで大変なことになるのでよく見ておいてください。一回ホステルに戻りますと

屋上でビールが一本タダで飲める

新しい街で、けっこう夜景もきれいでした。相変わらず500円程度の安宿なんですけどね。この宿はアタリです。ご飯も適当にベトナム焼きそばを食べました。
で、この街では土日の21時になると先ほどの龍のところに人が集まります。今日はなんとラッキーなことに日曜日。もちろん足を運びます。
この街では土日の21時になると......

これが......

！？！？！？！？！？！？

火を吹きます。ざっと20発以上は吹いてました。街の観光名所として少々フザけすぎじゃないか？誰か偉い人が「橋を龍にして火ぃ吹かせたらよくない？」って言うフェーズがどこかにあったわけですよね？なにこれ？...でも盛り上がります。日本でだって火の玉なんてディズニーリゾートか大物のライブでしか見ませんからね...しかも

水も吹く

なんでやねん。ほんでご覧の通り風に乗って歩道まで降ってきて、我々風下の客は逃げ惑うことになるわけです。なんでやねん。
、という趣旨の見えない10分たらずのショーでしたが、今考えれば臨場感あって香港の光のショーとかよりよっぽど面白かったようにも思えます。実際水吹いてるあいだは意味不明すぎてひとりで爆笑してましたし。

ただの軽い移動日の予定が、トラップあり鉄道あり火吹き龍ありの盛りだくさんな1日になりました。でもこの先は決めてないので、もう1日ぐらいここに居ようかなあと思案中です。海沿いの街なので気候が比較的過ごしやすめなんですよね。やっぱり海がないと。神戸に住みたい。



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