2016年8月19日金曜日

テッサロニキ -ギリシャ4日目-


午前2時前(たぶん)。

周りの乗客に起こされ目覚めます。「全員降りてバスに乗り換え」ですって。


画像のボケ具合が僕の寝ボケ具合と

思っていただいて差し支えない
いやさあ、夜行であることの魅力って、「寝て起きたら目的地」ってとこにあるんじゃないの。こんどは何が起こったか知らんけどさあ、これ何度目よ。なんのためらいもなく当たり前がごとくバス代替せんといてくれ頼むから。鉄道とバスでは雲泥の差なのよ本当。ほんでやるなら最初からやってくれ頼むから。多少コストはかかるやろけど、そもそもそっちの責任でしょ、と思ってしまうのがジャパンの消費者の性。彼らは僕らを「運んでやってる」のです。たぶん。今は眠れ、弱者・外国人貧乏バックパッカー。


午前3:30頃(おそらく)。

周りの乗客に起こされ目覚めます。「全員降りて鉄道に乗り換え」ですって。

頼むから、な、頼むから、細切れにせんといてくれ。なんでこんなツラいメに二度も遭わにゃならんのだ。。。で、乗り換えと言われて目の前の駅まで歩いたはいいものの、

ここでしばらく待てってよ

人数分の椅子も当然ありゃしない。劣悪な環境。夜行列車に乗る、という言葉からここまで劣悪な環境を想定せなあかんのは難易度高いですよ。ヨーロッパで。インドとかアフリカでならまだしも、ヨーロッパで。日本の鉄道のサービスってやっぱレベル高いねんなあ…。
到着。。。
そもそも、6時に着いて7時にさらに先の街に向けて出発というスケジュールじゃなかったのか。まあ二回もあんな乗り換えで時刻表通りいくわけないんですけど。二時間遅れ。

ということで、くたびれつつもギリシャ第二の都市、テッサロニキに到着です。早速窓口へ、ここから北にむかう切符を見にいきます。といってもマジでどこに行くのか決めてなかったので、どの街へはいくらで何時発の何時着だということを一通り確認するところから。

画面を見てもよくわからないが、
ベオグラードという文字が見えますね。まさかここから鉄道でセルビアまで行けるとは思ってなかった。ちょっと北上しすぎるので、ギリシャの北隣に位置する国々行きで検討していきます。時刻表が見当たらないので早速駅の窓口ニキに突撃。
結果、ベオグラード以外では朝6:55発ソフィア(ブルガリアの首都)行きの1便のみと判明。定刻通りついてたら乗れてたやん!昼過ぎにはソフィア着いてたかもしれへんかったやん!でも乗ってきた電車は2時間遅れたので既にこれは行った後。で、ここテッサロニキは一晩最安20ユーロとかするので明日のを待つわけにもいきません。ということは、バスしかない。下調べしておいたのでバスターミナルの場所は分かるのですが、ここからはパック背負って歩くのはちょっとしんどいかなという距離。路線バスに乗るべく歩き出します。

駅前
こんな簡単そうな作りのSL、いつの時代に使ってたんでしょう。駅前にすらマンションが立ち並び、いかにもただたくさん人が住んでいるだけの大きな街といった印象。もう9時前なんですが、かなり静かな街です。なんといっても、

駅前路線BTにバスが来そうな気配がない
怖いほど人がいませんが、とにかく方角に向いて歩くしかない。で歩いているとバス停を発見。バス停の裏にあったガソリンスタンドの店員ニキに「バスターミナル行きたいんやけど」というと何やら奥に戻り、やがて奥からでっかいバン運転ニキが出てきて「ちょっと歩くには遠いけどバスはないから、バンで近くまで送ってったるよ」とのこと!親切!店員ニキに「もしかしてお金払えって言ってる?」って確認したら「いやいやいや、お金はいらないよ!」と強く否定されてしまいました。疑ってゴメン。バン運転ニキは本当にBTの近くまで行く用事があったらしく、近くの大通りで降ろして行き方を教えてくれました。ということでどうにか、


バスターミナルに到着
このバスターミナル、マケドニアバスターミナルと言います。マケドニアっていうのは本来ここテッサロニキを含む広い範囲を指す地名なので問題はないんですが、マケドニア(旧ユーゴスラビア)共和国が隣に存在する以上不親切な呼称ですよねー。尤も地域名としてのマケドニアの中心都市がここテッサロニキなので、マケドニア共和国という名前に反発しているギリシャが露骨にケンカ売ってるのがわかります。

国家間の不仲はさておき、早速窓口へ。ソフィア(ブルガリア)行き18ユーロ、ティラナ(アルバニア)行き30ユーロ。距離にそう差があるようには思えないので、やっぱりブルガリアが強いんでしょう。ギリシャ-ブルガリアの主要ルートなんでね。1日3便もあるし。というわけでとりあえずブルガリアに行くことに。チケットを入手。

夜行の便を取ったところ発車は25時(!?)になりました。でもまだAM10時にもなってない。ということでテッサロニキ市街に戻るべく、ターミナルに隣接した路線バス乗り場へ。相変わらずバスが来そうにない雰囲気でしたがベンチにはちらほら人がいるので待ってみることに。するとベンチ座りネキが僕の方にやってきて、

「今日はバス動いてへんで、ストライキで。」

。。。。。。
いやまあね、ヨーロッパの交通機関はよくストライキで止まるとは聞いてましたよ、でも二都市目で食らうかね。どおりでバス見んなあと思った。
まさかタクシー使うわけにいかんし、頑張って歩いてもホワイトタワーとかいう別に白くもない石造りの低くて太い塔ぐらいしかないらしいし、というわけでバスターミナルにで過ごすことに。時間に余裕ができた瞬間気持ちが切れて猛烈な眠気が襲ってきたので、ベンチで仮眠。もちろん荷物は色々くくりつけたりしてね。3時間も寝てしまいました。

交通の要衝たる大都市のターミナルだけあってそれなりに楽しく過ごせる

またヨーロッパなチョコレート屋さんやなあ

ひるごはん
またピタ。安いからね。3ユーロちょっと。ターミナル内にはカフェもあるしこういうその場で肉焼いてくれるような店もあります。トラディショナルというのを頼んだんですが、ピタパンの上に昨日しこたま食ったジャジギを塗って、野菜とフライドポテトをのせて、焼きたてのスヴラキ(ギリシャの串焼き)をのせてからはさんで串を抜く。◎。

そんで、一応この街からはギリシャ最高峰オリンポス山がエーゲ海の内湾越しに見える、かもしれないということでちょっと出て周りを歩き回ってみたんですが、どう見ても見えそうにないし、ていうか最高峰ってったって富士山みたいな独立峰じゃないのに遠目に見て分かりそうもないし、エーゲ海も内湾ではありがたくないし。オリンポス山ってどうも聞いたことある気がしたけど同名の火星(並びに太陽系)最高峰のせいやったし。


帰ってきた
何もない周囲、遠目に見ても妙ちくりんな建物。

おやつ
なーにが"おやつ"ですか。贅沢しやがって。クッキーはさっきのチョコ屋、の近くにあった商店で量り売り。5枚ぐらいで1.6ユーロでしたけど超美味いのね。バターたっぷりって感じで。コーヒーはグリークコーヒー。だからまあ、土地のものということでね。濃いとは聞いてましたが、まずこのサイズの小ささ。そして飲み終われば底に1cm近く溜まっておるコーヒーの粉ね。甘くて美味かったけど、まあ一回でええかな。。。

ばんごはん
似たようなものを...。まあ安いのがこういうのしかないから仕方ないんですね。素材を変えて、ピタパンからパンにしてみました。肉はギロ、ひき肉の塊です。

ということでマケドニアバスターミナル、場所によってコンセントもあるし弱いけどWiFiもあるし、1日普通に過ごせましたという話でした。でもバスが動くなら市内中心に行けば良いだけの話ですけどね。

えー、発車が翌1:00なので、今日分はここまで。


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