2016年8月17日水曜日

月とパルテノン -ギリシャ2日目-


今日はアテネを歩いてみたいと思います。写真ばっかりです。

まずはアクロポリス周辺へ。

メトロの駅。駅はいい雰囲気なんですけどねえ,,,
チケット売り場は長蛇の列。
チケット売り場からもかなり見えるし
なによりどう見てもめちゃめちゃ改修している
そしてこの丘に登らずとも、

その裏の小高い岩から

アテネ市街はじゅうぶん見下ろせる

神殿もじゅうぶんきれいに見える

下のアグラ遺跡もバッチリ

うわうわこんなんで20ユーロもとってんの...
当然こんなのに20ユーロ払う僕ではないので...

新アクロポリス博物館
丘のふもと、メトロのアクロポリ駅近くにきれいで大きな博物館があります。アテネにはたくさんの博物館があるんですが、ここさえ行っとけばとりあえず大丈夫的な感じだったので行くことに。でもまずはこの付近のシャレた通りで腹ごしらえ。
石畳に線路(使途は不明)というなんとも。
ぜいたくランチ
左下は昨日のムサカと酷似してますが、これもまた別のギリシャ料理、パスティツィオ。ナスではなく、パスタが用いられているというものです。そのほかはたぶんムサカと同じ。それよりなにより僕がこれを食べることに決めたのは右上、グリークサラダ。ご覧の夏のお野菜をオリーブオイルを中心としたシンプルな味付けで食べるという美味いに決まってる料理なんですが、最大の特徴がこのでっかいチーズ。フェタチーズと呼ばれるヤギ乳のチーズらしく、塩気が効いててまことに美味いです。普通のグリークサラダはこのチーズがサイコロ状にカットされててオシャレな見た目になってるはずなんですが、細かいことは気にしない。12ユーロもした

はい再びの新アクロポリス博物館
遺跡の発掘現場の上にそのままぶっ建ってます。床がガラス張りで下が見えるとことかもあったり。国の威信をかけたであろう新しい博物館なりで、現代建築ー!って感じがします。景観を損ねないようにシンプルかつちょっとオシャレに作ってあります。今日オシャレばっかりですね。仕方ない全部オシャレやから。

入場券と日本語パンフ
入場料5ユーロなんですが、「学生も同じ?」とダメもとできいて、ダメもとで国際学生証ではない普通の学生証出したら大学の所在国だけきかれて学生料金にしてくれました。きいてみるもんですね。

中はまあすごかったです。おびただしい数の出土品、それを収容して有り余る開放的な建物。当然英語の説明を全部読んでいくわけにもいかないのでざーっと見てるだけなんですが、大量の小さな皿とか壺とか人形とか、なんてことないようでもよく見ると紀元前10世紀とかですよ。紀元前10世紀とかの出土品があれだけあるのはすごいですね。ギリシャすごい。2階には石像がまた大量に置かれたでっっかい広間。一生分の大理石の石像やなって感じで圧巻。ほんでまた地味に興味深かったのが当時色付けに使われてたいろんな色の石から作られた粉。あの大理石の白い石像、当時は当時なりの様々な顔料?で色付けされてたんですって。初めて知った。僕はてっきり当時からあの白いまんまの世界だったと思い込んでました。きれいな色の石や貝殻などの原材料と、顔料にされた状態の粉が並べられてて、実際の石像の隣にちっちゃく「ほんまはこんな感じでしたよー」て感じで色塗られたレプリカが並べて置いてあるんですよ。あんまり目立たない展示でしたけど、ちょっと見入っちゃいました。(今調べたらこの事実が判明したのは結構最近らしいですね..、ネット上では当時から白い世界であって欲しかった、という論調が強いようですが、)僕は世界史の時間の古代ギリシャの部分、ゲロほど興味なかったんですよね。なんか全部白いし、出てくる奴出てくる奴なんたらウスだのなんたらヌスだの同じような名前して、喋らせてみりゃあなんちゃら哲学がどうのとか何のメシの種にもならん事ばっかりじゃないですか。何がおもろいねんと思ってたんですけど、あの白ばっかりの資料集の石像や建物に色彩が与えられるならそれだけで見え方が随分変わりますよね。踏まえて勉強すればまた興味湧きそう。まあ世界史自体なんのメシの種にもならんのですけど。旅に出て早い段階からずっと言ってますが、世界史の流れだけでもさらい直してから出てくりゃよかったです。帰ってから勉強してもいいけどあんまり意味はないわな...。

3階にはカフェ、土産屋、CGでパルテノン神殿の歴史を見られる映像。そして最上階4階へ上ると、

きれいに改修中の神殿が見える
うん。おなかいっぱい。アクロポリスの丘、登らなくて正解。実際に使われていた大理石をできるだけ使って頑張って修復を続けているそうですが、終わった頃に気が向けばまた来ればよろしいね。そんな大事な仕事、ギリシャ共和国政府に任せてほんとに大丈夫なんかな。ちゃんと終わるんかな。

満喫いたしましたので再びメトロ・アクロポリ駅へ。


駅にも
ここに着いた人ならテンション上がるやろな...。僕はさすがに満腹かな...。

シンタグマ広場
オモニア広場ともう一つの街の中心、シンタグマ広場です。
 
これに乗りに来た
随分近代的なトラムがやってきましたね。。。

スモークガラスではあるが一応前面展望はできる

こんな建物の間を縫うように走るところも。(間違えて降りた)
車両はさすがヨーロッパ、トラムに対する理解も進んでるなあと思わされますが、運転手がギリシャそのもの。間違えて一回降りたので二回乗りましたが、両運転手とも超適当。乗り心地に気を使わないとかはもう当然、足は組んで運転台に乗せるわ、絶対誰かと電話してるわ、もう電車の運転手とか以前に、そもそもお仕事というのはね...と言いたくなります。学生ながら。これがギリシャの公務員という奴か...。


キター

地中海!!!
ビーチ沿いの駅ではビーチから上がってきたお客さんもいたり。

終点は思いの外あっけない
まあでも長々3,40分は乗ってました。なお切符は地下鉄やバスと共通の時間制で、一回(1.5hで1.5ユーロ、1日4.5ユーロ)で乗り放題です。公共交通機関が充実してるので利用価値は高いです。さすがヨーロッパ。経済的に厳しいギリシャでもちゃんと時代についていってます。日本も早く自動車社会に中指を!
ここで乗り換えて再びメトロ1号線

やっぱりラクガキフル
1号線は大部分が地上線、ここは終点の一駅手前なので当然地上なわけですね。ってか地上線やから夜中に落書きされまくってまうわけやな、なるほど。。。一駅乗って、終点ピレウス駅へ。ここはアテネの外港ピレウス港の接続駅。(あれ?ピレウスってアテネ市内?外港ではないか?と思って調べたらウィキペディアのヨーロッパの外港の例わずか3つの中に含まれてました。ヨーロッパを代表する外港のひとつ!)

でっっか!
でっかいフェリーがいっぱい!
実はこのピレウス港、ギリシャの島々に行く船のターミナルになってて、2016年現在も未だに大きな交通の主役を張ってるでっかい港なんです。というのは知ってましたが、これも今ウィキったらヨーロッパ最大にして世界第2位の旅客港ですって。想像以上に凄かった...。ちなみに1位はマイアミ。

でもこれは絶対沈んでますよね?
ギリシャこういうの徹底してくるとこある。

ピレウス駅もよく見ると立派で綺麗

ラクガキ電車をのぞけばね
で、1号線で市内に戻りました。そして次の街への切符確保へ。まずは少し外れたところにあるバスターミナルへ。最寄駅っぽい駅に行ったんですが、適当な地図しかない上に地図を入れた安スマホのバッテリーが突然半分からゼロまで転げ落ち、カンを頼りに1kmの住宅地行軍を余儀なくされました。
そうはいっても人に聞かないと無理なので見かけたスーパーへ。

初めての大型スーパー、なんぼなんでも景気悪すぎ
人おらなさすぎ。店員さんに聞くも英語を理解せず、ここでは断念。向かいのガソリンスタンドの店員も英語がギリギリ、「場所はわかるけど英語で説明できひん」と言われ、方角だけ教えてもらってまたカンで歩くことに。

カロリー高そうなパイを購入
パイ屋さんのおっちゃんも英語を理解せず。パイは超甘くて、それはいいんですけどパイ生地が紙みたいでした。ヨーロッパだからといってなんでもかんでも期待値をMAXに振り切るのはよくないですね。バスターミナルは大通り沿いにあったので普通に発見。
エーゲ海の島々に行くわけでもないので目的地は当然北方面、アテネから直接の国際バスや国際列車はないようなので、北の交通の要衝にしてギリシャ第二の都市、テッサロニキという街を目指します。BTの代理店一軒目で値段を聞いたところ45ユーロ。事前にネットでは鉄道が15ユーロと見ていたので、さすがにもうちょっと安いバスもあるかもしれませんが言い値45ユーロでは限界がありそう。鉄道。即決。遠いところ頑張って来ましたが、市内に戻ります。オモニア行きの路線バスがあったので乗ってのんびり帰ることに。

バスはこんな細い道を走る。ちなみに右側通行。
系統が何百もあるらしいですけど、さすがですね。こんなところも普通にしっかりカバーしてる。オモニアからはまたメトロ、地下鉄で2駅の鉄道駅へ。

地下鉄ラリッサステーション駅
駅にちなんだ内装になってるのもいいですねえ。
テッサロニキ行き切符、25ユーロと言われました。あれ?15では?でもいろんなところで見た情報より値段が高そうなので、各地で値上げしているのかもしれません。年齢を聞かれ21だと言うと(先日22になったのを完全に忘れている)、安くなるよと言われ18ユーロちょっとまで下がりました。どういう制度やろ...?

とにかく入手
鉄道駅こそいちばん衰退を感じさせる
向こうの方までたくさんの、閉鎖されたホームが見えます。

宿に帰ってゆっくり、そしてまた街へ

メトロ1号線、パルテノン、月
と言われてもわかりづらいっすよね。。僕はこの時根拠もなく満月と信じきってましたが、後で調べると月齢は14。ああ惜しい。
夜の観光街を散策。外に席を構えたレストランがたくさんあって、観光客がライトアップされたアクロポリスを眺めながらディナー。いいなあ。ライトアップされたアクロポリスを見ながらディナーするのが流行ってるんですって。いつの流行りかは知らんけど。
階段になった坂にもレストランが席を出している
めっちゃいい雰囲気。いいなあ。

一方僕のばんごはん
伝家の宝刀ピタ。お昼が豪華なのも、晩ピタ2ユーロにするのを決めていたからであります。昨日はポークでしたが、今日はギロと呼ばれる、肉の塊を焼いてそぎ落としたもののピタ。と言われてもあんまり想像がつきませんが、昨日に同じく、本当に美味い。

流行りに頑張って乗っている図
ばんごはんも済ませたので、最後にまだ乗ってないケーブルカーに乗りに。
エヴァゲリスモス駅へ 
駅からだいぶ坂、途中から階段をのぼりのぼり...、
ケーブルカー。往復7.5ユーロ。

謎の照明演出
はいはーい
夜景ポイント、リカヴィトスの丘です。複雑なアテネの地形は夜景でながめても見応えがあります。そしていい感じのカップルがいっぱい。それなりに静かで雰囲気抜群。

歩いても登ってこれる
片道だけなら5ユーロなんですが、夜の山下りは無理と踏んで往復にしました。全然下れましたねこの感じは。たぶん。アテネでいちばん高い丘なので徒歩で登るのはしんどいでしょうけども。
時刻表。AM2:30まで便がある。
ロマンチックな人々ですこと。

アクロポリスも見下せます

右手前の岩の上の建物、レストラン。
こんな夜景が見渡せる素敵なレストラン、さぞ高いやろなあ...。

今日いちばんいい写真
ギリシャのビール、アルファ。1.5ユーロ。ビール安いんですよね。山頂価格でこれですからね。最の高でした。

帰り着いたら12:00。地下鉄も夜12:00まで動いているようで、夜の交通の便の良さはすごくいいですね。さらに遅くまで動かす計画もあるとか。

大満足のアテネ散歩でした。さすがに寝ます、今日歩き疲れたのに明日チェックアウトなので...。


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