2016年7月15日金曜日

This Is Africa. -タンザニア3日目-



あさごはん
えらいパンばっかり。まあフルーツがあるので良しとしましょうか。左のお芋のスープ?はお湯の味でした。

さて、動きます。ここアルーシャは多くの国立公園のお膝元。特にアフリカ一と言われるセレンゲティ国立公園へのサファリへ向かう多くの観光客で賑わいます。よって、治安は悪くなります。これがアフリカの論理です。観光客で賑わう→治安が悪い。
さすがにここまで来たのでサファリに行くわけなんですが、僕はセレンゲティには行きません。セレンゲティに行くと3泊4日とかになって、出費がバカにならないんですよ。タンザニアのサファリは一日150ドルとか200ドルとかするので、よほど目的がこれでない限りアフリカでサファリなんか長々やっちゃいけないわけです。キリマンジャロ登山なんてもってのほか。1000ドルを超えます。最初はタンザニアでサファリやらないつもりでした。南部アフリカ・ボツワナのチョベ国立公園まで行けば50ドルちょっとで日帰りサファリできるという情報をネットで見かけ、あ、これにしようと思ってたんですよ。いやでもちょっと待てよと。タンザニアにも高い金払ってでも行きたいとこが一箇所だけあるぞと。

ンゴロンゴロ国立公園。ご存知でしょうか。ご存知ですよね。地理で配られた地図帳の索引のとこで、「ん」の項目見たくなりますよね。そこに載ってますよね。そこです。なぜンゴロンゴロに行きたかったかというと、一つはンゴロンゴロは世界最大のクレーターだからです。隕石がぶつかって空いた巨大な穴。この風景は他では見られないですよね。その巨大な穴の中は草食動物の楽園となっており、サファリができると。カモがネギをしょってますよねこれ。世界でここだけの風景の中で、サファリができる。しかもアルーシャからなら日帰りで可能。ここしかない!もう一つの理由はもちろん御察しの通り、「ん」から始まっているからです。前にも書いた通り、僕は地図上でしか意味を持たないとこに行くのが好きな永遠の小学生なので、「ん」から始まる地名の代表格、ンゴロンゴロにどうしても行ってみたかったわけです。これに関しては日本語の地図上でしか意味を持ちません。なんてアホなんでしょうか。治安さえ良ければチャドにも行ってたはずですけどね。首都がンジャメナなんで。
そういうわけで、今日はンゴロンゴロ日帰りツアーを探しに行きます。もし同行者が見つかれば安くなるはずなんで、同行者が見つかる可能性のあるところをまずは当たってみよう、ということで町外れにあるという日本食レストランに行ってみることに。(ほんとはインドぶりに日本食が食べたかっただけ)

以下、2016年7月時点でのアルーシャの日本人経営日本食レストラン「サザン」に関する最新情報。おそらく。
ネットでは2012年の情報などが多く見られ、当該レストランは町の東のはずれとなっていることが多いですが、新しい情報を探せば分かる通り西のはずれに移転しています。バックパッカーズやメルーゲストハウスなどがある東西の通りを西に行きますと左手(南側)にNAKUMATTスーパーがあります。NAKUMATTから西に1.5km歩くと右手(北側)通り沿いに、

こちらの建物

敷地内の奥、この建物がサザンらしいのですが...
現地の人に案内してもらいました。しかしその現地人曰く、マスターの日本人が臓器?のトラブルで日本に帰国していて今はやってないとのことでした。日本人マスターの本業は日本製中古車のディーラーらしく、そのような日本車も並べられていたのでおそらく合っているとは思うんですが、、、現地人が間違ったことを言っている可能性もありますので、追加情報あればお待ちしています。

日本のコカコーラの冷蔵庫も置いてあった
仕方なく1.5kmをまたとぼとぼと帰ります。ちなみにこのあたりの治安は特に良くないらしいので夜に歩いてくるのは推奨されないらしいです。昼でもちょっと怖い。ずっと「センキュー」「センキュー」ばっかり言ってくる変なジジイに絡まれ、NAKUMATTまでついてこられたあげく「家に来ないか」ということにもなりました。まあこのぐらいのジジイを連れて歩いた方が一人よりは安全な気がして道中は相手をしまして。そしてさあ巻こうという段になりジジイが飛び越えるのは不可能な溝を飛んで逃げるように歩いたんですが、しばらくするとどこからともなくそのジジイが「Hello.」。不気味な町であります。

まずはネットで評判の良かったメルーゲストハウスの中の旅行社へ。サングラスをかけているのに怪しさを全く感じさせない紳士な立ち振る舞いの客引きについてその旅行社に行くも600ドルのプランしかなく断念。続いてその客引きにホテルの中に通され、しばらく待たされていると旅行社の人が到着。明日の午後出発、現地でテントを張って一泊、翌日一日はセレンゲティなどから来た人々に帯同してンゴロンゴロでサファリ、その日の18時にアルーシャ着というプランを提示されまして、400ドルを235ドルまで下げれたので決めました。テント泊ってのもやってみたかったんでね。ばんごはんあさごはんランチボックスもついて、しかも会社がネットでいい評判を見かけていたキリクライマーズという会社だったので決定。
紳士な客引きはATMまでついてきてくれました。ATMで「いややっぱり今日出発にしてくれ」という話になり、いやおいそれは困るぞと言いましたが、この後僕がする必要があった「SIMカード購入」「アルーシャからのバスチケットの取得」「安い昼ごはんの確保」を全部案内してくれてテキパキこなしてくれ、すでに払っていた宿代の負担もしてくれたんで文句なし。SIMカードはSIM下駄が反応してくれず撃沈しましたが。突如今日サファリに出発することとなりました。

これは客引きがおごってくれたコーヒー
インドの物売りがチャイ売るのとほぼ同じスタイルで売っていたキリマンジャロコーヒー。ブラックだったのでキリマンジャロの風味を直に感じました。(ほんとはコーヒー牛乳で育ちカフェラテしか飲まない甘党なのでコーヒー豆の味なんかさっぱりわかりません)
!!!!!!
ところどころはがれてますけど、絶対「西土佐バス」って書いてますよねこれは!うおーーー!そんな事業者は知りませんが、現代日本で西土佐といえば普通は旧西土佐村でしょう。四万十川のほとりで走っていたバスがタンザニアで活躍していますね!感慨深い!感動!ふるさとから遠く離れた同胞に抱きついてきました。
彼が客引き紳士・フランクリン。
ここまでやってくれたらさすがにチップとやらを払わんとあかんねやろなあと心配していたところ、安い昼飯・サモサと揚げ肉串を買いに行く途中で「チップとしてソーダ(=炭酸飲料)を何かおごってよ」と言われました。そのぐらい全然おごるおごる!たまたまかもしれませんが、気を使わせないあたりまでさすが。正体はホテルマンですが、ホテルマンなだけはあります。
部屋に戻って急いで飯食って準備して、15時に迎えが来て現地へ。


まさかのマークⅡ。懐かしさを感じさせる
すぐハイエースに乗り換えになり、定員ちょうどのハイエースで現地へ。1時間と聞かされてましたが2時間ちょっとかかりました。そのぐらいは想定内。

降ろされたお膝元の街

最後はリキシャに乗り換え現地到着。
ん?
思てたんと違う...
もっとこう、何もないとこにテントだけ張って星空キャンプするのかと思ってたんですが、これはなかなか綺麗なホテルですよ。一応僕の宿は芝生にテントが張ってあるとこですが、すでにテントはおろか布団と寝袋まで完璧に用意されております。WiFiはアルーシャの宿より良いわ、挙げ句の果てにホットシャワーまでジャブジャブ使える始末。もっと安いツアーが絶対あったはずやな...。ミスった...。
貧乏旅というのは本当に難しいものです。どんだけタク代ケチって歩いたりメシを激安サモサで済ましてケチケチ積み上げていっても、こういうとこで間違えて数十ドルぶっ飛ばして終わり。虚しいったらない。

展望台とやらから沈む夕日をながめます

ばんごはんもまあまあ豪勢
前菜のスープ、パン、メインディッシュは淡水魚のフライとお芋さん、アボカドサラダに野菜のソテー的な料理などなどなど。。。デザートにはフルーツを。あれ?俺バックパッカーじゃなかったっけ?
まわりはアメリカ人、ブルガリア人、コロンビア人などが多く、彼らとも頑張って喋りましたがよくしゃべったのは韓国人二人。一人は30代ぐらい、もう一人は退職後のおじさん。二人も空港で出会って一緒にキリマンジャロに登ってきたということで、やはり僕のようなバックパッカーは珍しい模様。情勢が情勢なので普段なら少し身構えてしまいますが、こういう時の東アジア人の安心感ったらないですよ。めっちゃ仲良く喋らせてもらいました。

いよいよ明日はサファリ。サファリよりも何よりもクレーターを楽しみに人生初の寝袋にもぐります。

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