2016年7月10日日曜日

初のイミグレ難儀 -ルワンダ1日目-


AM3時半過ぎ、起こされます。結構よく寝れた感じがあります。そりゃ上半身横ですからね。早速ウガンダを出国。「ウガンダの入国ビザは100ドル」と書いた張り紙がありました。エンテベ空港のあの入国管理官は嘘つきではなかったんですね。ウガンダのアライバルビザは公式に100ドルになっていたみたいです。やはりあっけなく出国。
ウガンダのイミグレからルワンダのイミグレまでは他の陸路国境と同じような雰囲気で、歩いて渡ることになるんですがこれがもうまっっくら。どっちがどっちやら分かりません。こんな時間からこんな山奥の道に立っている両替商に方向を聞いて、なんとかルワンダ国境へ。イミグレーションカードに記入して待ちますが、、、

「この空欄になってるルワンダ国内の連絡先は?」
いやただの旅行者やし国内の連絡先はないよ?
「ホテルの連絡先は?」
ホテルの名前はこれ、住所はこれ。
「電話番号は?」
電話番号はわからない
「じゃあ入国できひんな」



……


はあ!?!?!?

陸路国境越えに慣れすぎて、余裕こいてました。そんなものが要るとは。当然オフラインで検索なんかできません。ここまで多くのイミグレを越えてきて、初のイミグレ難儀です。これは困る。こんな山奥で越境できないのは本当に困る。
いやでもさ、知らなくないか普通?街に着いてから宿探したりするんやろ普通?宿の電話番号なんか控えるわけなくないか??バックパッカーですよ?この国境はよくバックパッカー通るでしょ?そうは思いましたが、この国境のボスであるデンジャラスのノッチによく似た入国審査官は「バックパッカー?知らんな、なにそれ」とか言うては鼻で笑うばかり。30回ぐらい鼻で笑われました。超!腹!立つ!たぶん僕の英語、特にリスニング能力がよろしくないからなんですけど。入国審査官がバックパッカーを知らんことあるか???絶対バカにされてたと思います。
もう全然相手にしてくれなくなった頃、バスのスタッフがやってきて「まだですか?そろそろ発車の時刻なんですけど」と。協力的みたいなので、彼の力も借りながら周りの現地人にかたっぱしからネット使えるかどうか訊いてまわって、スマホでネットが使える人つかまえて電話番号を調べてもらったりしたんですが僕が目星をつけていたホテルは電話番号を公開しておらず。「聞かれてるのは現地連絡先やから、」と機転を利かせて在ルワンダ日本大使館の電話番号を記入して提出するも、「これどこの電話番号や」と聞かれて撃沈。適当な番号持ってきたんやろと察しがついたんでしょうね。「大使館や」と答えると案の定鼻で笑われます。態度だけでこんなに分かりやすく人をバカにできる人間がいるんですね。別室に通され、俺はよくおるバックパッカーじゃ、バックパッカーてのは普通お金を節約しながら旅する長期旅行者のこと、宿は現地で安宿を探すに決まってる、電話番号はちゃんと検索したけど出てこんかった、安宿には泊まったらあかんのか?とか、まあ実際は鼻で笑われる拙い英語でですけど抗議します。
最終的にどうなったか。「1時間か1時間半待て」。はああああ???????バス会社の人もさすがに「もう先行くよ、次のバスが来るからそれに乗ってきてくれ。預かってる大荷物はバスターミナルにあるジャガーバスの事務所にあるから、じゃあそういうことでー」と行ってしまいました。言われた時はなんにも考えられなかったんですが、それって要は荷物はルワンダに入国したってことやん!これで是が非でもルワンダに入らないといけなくなりました。越境できなかった場合は一般的に国境まで乗ってきた交通機関の会社が出発地まで身柄を送り返してくれると思うんですが、最悪カンパラまでバスで帰って出直すという選択肢が消えてしまいました。1時間か1時間半待つしかありません。そもそもこの時点で6時。この何もない国境で1時間半、しかも 極 寒 !Tシャツにパーカー、下は薄手のジーンズという格好はこの山奥には薄着すぎました。日本人より寒さに耐えうる外国人ですらあったかそーうなジャンバーとかで、箱根駅伝往路の鶴見中継所みたいな感じになってます。こんなとこで1時間半も耐えてたら風邪ひくどころじゃないので審査官(ノッチは話にならないので部下の方)に「寒すぎ、中に入れてくれ」というと「ウガンダ方向にちょっと戻ったとこにレストランあるからそこで紅茶飲むといいよ」。こいつらほんま……。なんでビザまで持ってるのにただ電話番号が無いだけでこんなメに遭わにゃならんのじゃ。。。もう仕方がないのでそのトタンで組んであるだけの風が吹き抜ける”レストラン”に行って紅茶を頼むことに。

半分ふざけて救い救い言ってたら本当に救われてしまいました。完全にコーヒー派やったのに、紅茶大好きになりましたね。ミルクティーってなんて無害で優しいんでしょうか。審査官の言うこともあながち不親切でもなかったですね。部屋の中もどうせ暖房ひとつ無いコンクリート小屋っていう環境でしたし。芯からあったまるあたたか〜い紅茶が一番です。いやまた冗談めかして言うてるんやろってお思いかもしれませんが、大ガチで雪山で救われた人みたいにちっちゃくなってフード深くかぶってコップ両手で持って暖をとってましたから。ほんで1杯がゆっっくり暖まりながら飲んでも4,50分しか持たなかったので2杯飲みました。2杯目頼んだ時には店の人たちにウケてましたね。あまりにも僕が寒そうなので。1杯300フラン。両替商からちょっとだけ両替しておいたのでルワンダフランで払えまして、1円が約7.5ルワンダフラン(正規レート)です。ということは1杯わずかに40円。救い以外の何でもない。。。ちなみにこの量、強い利尿作用により1杯につき1回、計2回トイレに行くことになりましたが、トイレは1回100フラン取られるので1杯400フランと計算すべきでしたね。てかフラン。フランスの旧植民地に入りましたねえ。いや、入れてないか。

1時間半後戻っても、ここは日本ではないのでもちろん「もうちょっと待って」です。さらに待つこと30分。

これが国境の光景。今見るとほんと綺麗ですね。この時は「はよ太陽あがって来んかい」しか考えてませんでした。寒すぎるので。7時(ちなみにここまでウガンダ時間で書いてきましたがルワンダ時間では6時)になると、中から恰幅のいいスーツ着たおっちゃんが出てきて「What are you doing?」。状況を頑張って伝え、どっから来たのかとかどういうルートで旅してるのかとか、目星のつけてあったホテルの価格帯とか色々な質問に答え、寒くて落ちそうな脳ミソを起こして必死で越えたいアピールすると、「こっちの列に並べ」。あっけなくスタンプがバァァァン!よっっっっしゃあああああ!彼こそが話が通じ、かつ普段着で適当に仕事するノッチ以下全員より偉いひとだったのです!ありがとう制服さん!ありがとう!ノッチは許さん。

ちょうど時を同じくして次のジャガーバスがやってきました。こうしてルワンダ入国を果たしたのです。みんなも越境の前には絶対ホテルの住所と電話番号ぐらいは控えておこうな!
キガリ到着
入国した瞬間からめっちゃ安心して、ゆっくり寝ながらやってきました。何も知らないはずの隣の乗客が「Have a nice trip!」と言って降りて行きました。僕に起こったことを全部見てきたかのよう。荷物はちゃんとありました。座席に忘れていた首に巻くトラベルまくらまでちゃんとありました。そういうお仕事がちゃんとできるのはほんとに素晴らしいよ。一番大事。

到着したニャブゴゴバスターミナルからすごく近い、Hope GuestHouseという宿です。お前らが電話番号を公開してたらこんなことにはならんかったんじゃアホンダラ。7000フラン(約930円)で、蚊帳と共用ホットシャワーつきシングルルーム。Wi-Fiがないんですが、個室なんで結構いいですね。(Wi-Fiについては修理中で明日直るとか言ってましたが、他の旅行者の方もブログにWi-Fiなしと書いてあったので修理中ってのは嘘の可能性が高いと思います)

ちなみにこの時点でまだ10時。1時間遅くなったとはいえ日中を持て余しますね。こんなことがあってもこの時間に着くのは優秀です。そうはいってもあんなことがあったのでなんんんにもする気が起きません。ふて寝しようとしますが、意外と寝てた時間は長かったので眠れず。ちょっと街へ出てみることに。両替したかったのもあり、街の中心部へ。


ルワンダは「千の丘の国」と呼ばれているらしく、中心も丘の上に位置しています。ニャブゴゴからは山登りになります。
こういう地図に載ってない道も使えば近道ができる
地元の子供たちが寄ってきて、道を教えてくれました。地図に載ってない道なんで助かります。
中心部にはこういった近代的な建物も。
銀行街で無事ウガンダシリングを両替。今日は日曜日でガランとしていて、たまに話しかけてくる人は「そのiPhoneいくらで売ってくれる?」みたいな話してくるし、なんか治安がいいんか不安になったんで商店エリアへ。Wi-Fiカフェがあるという情報を得てたんで、ウガンダにもあったNakumattというモールに入ってみました。

LG、サムスンに混じってシャープがたくさん...
もう悲しくなる。

カフェで長居しました。ばんごはんもここで食べてしまうことに。チキンスープヌードルを注文。
・・・
まあ、食えはしましたね。有塩バターが美味しかったです()

この街は安全とのことでしたが、一応バイタクに丘を駆け下りてもらいました。夜は家々が灯りを1個ずつつけてて、山肌に並ぶ灯りの点々がめっちゃ綺麗です。夜は綺麗に撮れないので写真がないんですけど。帰って寝るのみでした。日中以降穏やかでしたが、とんでもない1日だったような気がします。

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