2016年7月29日金曜日

ビクトリアフォールズ -ザンビア7日目=ジンバブエ1日目-


今日の記事はおびただしい数の写真を貼りますので、もう先にあらすじを書いてしまいます。画像を読み込む環境がよろしくない方は別に写真なんか見なくて良いと思います。。

そもそもここリビングストンは世界遺産・ビクトリアの滝の観光拠点となるお膝元都市です。ビクトリアの滝はザンビアとジンバブエの国境にあり、世界三大瀑布のひとつに数えられる世界的に有名な滝です。行かない手はないですね。旅路としてはジンバブエに入らず(ビザ代がかかるし)ザンビア側からだけ眺めて戻ってザンビアからそのままボツワナに入って南下しようとも考えましたが、ボツワナ国内を南下するプランでは公共交通が充実してないとか安宿がないとかいう話で少々困難そうだったのもあり、もうせっかくなのでビザ代払ってジンバブエに入って、滝をジンバブエ側からも見て、そのままジンバブエを南下し、ボツワナにもせっかくなのでちょっとだけ触り南アフリカに突入することにしました。地図がないと何も理解できない説明をしてるんでしょうね今...。
つまり今日はバックパック背負って、

ビクトリアの滝(ザンビア側)観光→越境→ビクトリアの滝(ジンバブエ側)観光→夜行に飛び
乗り南下

これをやります。

まずはスーパーのサンドイッチ食って、滝へ。街から10kmないぐらいですが、宿から毎日朝10:00に無料送迎ミニバスが出てるので利用します。めっちゃいいサービスですよね。往路しかないんですけど、僕はどのみち往路しかないですし。国立公園なので入場料20ドルを取られます。まあ自然遺産には払いますよ僕は。バックパックはセキュリティスタッフに言うと後ろの倉庫みたいなとこに置かせてくれました。当然無料。
さっそく公園内へ。(チケット売り場から入り口までの間にチケットを落としてだいぶ焦ったのは内緒である。気づいたところの100mほど手前に落ちていた...)

それでは、選びきれなかったが故に膨大な量になってしまった写真の数々を、ウンザリするほどご覧いただきましょう。

公園の入り口はおどろくほどこぢんまり。
もうこの時点でちょっとドーっと聞こえている...
サルがめっちゃいます。
サルがめっちゃいるのでカフェもこんなことになっている

立体地図が用意されている!...がこれを見てもよくわからない

見えた!見えてしまった!

おおおーーーーっ
伝わりますかね、、、右手前から右奥まで、この谷に右手から流れ落ちてるのが全部滝です。自分がいる左手の土地があるために幅が広くとも全貌が遠くから眺められるわけではありません。。。


ビクトリアフォールズ橋が遠くに。あれが国境の橋です。

ナイフエッジ橋
この橋付近では水煙が体にかかります。当然右手側から一度滝壺に落ちた水なわけですが、水煙となって再びあがってくる深さというのが...↓

ひょー

先端、デンジャーポイントに到着。
向こう(左奥)はジンバブエ。
当然歩いては渡れず、大変な遠回りをする必要がある

滝に目がいくがこの地形も地味に凄いと思うんだ
ちなみに虹は当たり前のようにずっと出ている

ジンバブエ側先端をよーく見ると...
こちら、ザンビア側には手すりがちゃんとあるんですが、向こうはないっぽいですね。スリル満点...。

出発点から上流方向にも歩けます

これが滝に落ちる直前のザンベジ川

さらに滝壺から離れた位置の谷底にも降りられる
中央ちょい右のちっちゃくなってる橋が先ほどのナイフエッジ橋

アフリカっぽいねえ

到着
滝が見える幅はかなり狭いですがビクトリアフォールズ橋の下に出られます。この橋は国境の橋という以上に

バンジージャンプのメッカなのである
高さ111mとのこと...。ようやるわ。鷲羽山ハイランド(岡山県)でバンジー飛んだ時は30メートル、あの時でさえこれ以上高いの想像できひんと思いましたからね。飛んでも意味不明でしょうね。ちなみに一回飛んで160ドルという話です。ほほう...おねだんのほうもなかなか....。

鷲羽山と違うのは
飛んだ後地面に降りるというわけにはいかない点

スタッフが飛んだ人を回収しに行っている

左手に橋がある、中央奥が滝、右がザンビア先端デンジャーポイント
...つまり「111mあるビクトリアフォールズ橋から飛ぶこと」はできても、肝心のビクトリアフォールの方は飛びながら満足に見えるわけではないんですね。。。

こっちから登ってきた
このへんでゆっくりしていた欧州人家族のお父さんに僕の写真を撮ってもらいました。 そしてゼエゼエ言いながら登って帰り、途中で休んでいるとあとから彼らが涼しい顔して登ってきます。まあこれについては僕の体力、特に持久力が絶望的なので仕方ないんですが、彼らと一緒に斜面のベンチで休んでサル見ていると「日本のどこから来たの」というので「京都。京都を知ってる?」と答えると(←もうなんのためらいもなく京都と答えるようになっている)、「キョート!いいね、1年半前に行ったよ!オレンジのゲートが有名やんね!」。これが平安神宮でなく伏見稲荷とかであってほしいと願うばかり。

「そういえば日本でサルを見たよ!えーと...ユダナカ?」湯田中!?湯田中行ったの、俺も行ったことないのに!「温泉に浸かるサル見たよ、絶対行くべきだね」とのこと。素晴らしい旅をしていらっしゃる。。。写真も見せてくれましたが、雪が積もった温泉にニホンザルが浸かっているカンペキな写真。ほんと、僕は日本も満足に旅してないうちから何やってんだか。日本の大人は時間が取れないので順序がこうなるのも仕方ないんですけど。
上に戻ってパックを回収、いざ越境。

線路も並走するビクトリアフォールズ橋
今は旅客便は無いという話ですけど。

橋の上から滝はこのぐらいだけ見えます
越境は混んでましたが、ビザは普通に出ました。シングルビザ30ドル。ひー。ジンバブエ側の公園に行ってザンビアに帰ってくるだけの人とかもいっぱいいるらしく、越境はスムーズにできるようになってますね。
ジンバブエ側にもわざわざ行く理由としては、ジンバブエの方が幅に占める割合も大きく何より水量が豊富ということのよう。

越境後すぐにジンバブエ側公園の入り口が。
まあせっかくこんなとこまできたのでね、払いますよえーえー。30ドル。ひーーー。荷物は同様に係員がみといてくれます。

いやめっちゃ壮観やん

見るからに水量も豊富、間近では迫力満点。

雰囲気が全然ちがう。。。虹もなんか増えたぞ...

このもやは水煙。
今は乾季で水量はちょっと少ないぐらいらしいですが、地元の人たちが「いい季節にきたね」と言ってくれます。瀑布を見に来たのに水量が少なめの今がいい季節とはどういうことかと当初は思いましたが、これは納得。これ以上水量が増えたらびしょ濡れになるし水煙がすごすぎて何が何やらってことになるでしょう。ちなみにもうちょっと後の時期なら流れ落ちる直前のめっちゃ怖いとこで泳げたり、もっとカラカラの季節なら滝壺に降りられたり、季節によっていろいろ用意されてるみたいです。

さっき見た先端に近づいてきた 
RainbowFallsの看板の向こうに実際に虹があるのイイ

先端に到着、右向こうはザンビア
先端の岩が柵代わりになっていて安全でした

こういう写真を撮ろうとするとさすがにちょっと怖いけど

実際に下を覗き込むのは怖すぎるので
この時は右手だけ突き出して腰とかは引けまくっている

ここに至るまでの公園部分は湿地だったり森だったりして自然豊か

鹿がおるやん
 ツノが立派な鹿さんでしたが、俺一人で歩いてるのにヘタに遭遇したら死ぬんちゃうか。

右が滝。音が響いてちょっと水煙も飛んできて、
美しい公園やと思う

帰りにも一枚。水煙よ。

やはり上流方面に歩けるので歩いて横から。
もやの深いのがよくわかる。

流れ落ちる直前はこんなに平和やのにな。

上空から撮るとこんなようになっているらしい
これはまあすげえやな確かに。地上から全貌が見渡せ無いのは残念ですけど。お金持ちの方々が乗っているであろう小さなヒコーキやヘリコプターが上空をちょいちょい飛んでました。

以上、ビクトリアの滝でした。すごかったー。やはり大自然は旅の醍醐味ですよね。ここまで似たような写真をずっと見続けてくれた方どうもお疲れ様でした。
ジンバブエ側には歩いて10分ぐらいのところにビクトリアフォールズという街があります。そのまま。こっち側の拠点ですね。ここまでジンバブエ鉄道が来ているのは知ってたので公園の係員に「南に行く夜汽車は何時発?」と聞くと「19時発、17時にはチケット取りに行っておいた方がいい」とのこと。駅まで歩きます。

手動のポイント
ラフなカッコした陽気な鉄道職員が「このポイント動かせる?動かしてみ?」というので「一銭も払わんで?」と確認ののち動かしてみることに。これがまあまあ重かった。

僕がポイントを右へ切り替え、
ザンビアからやってきた貨物列車が
右へ!感動!
ということでこれがビクトリアフォールズ駅。

駅前の光景。???
ライオンキングに出てくるあのイノシシみたいなやつ、みたいなやつが普通に3頭ぐらいいて、ご覧の光景です。街は割と綺麗にされてるんやけどな、アフリカ〜。

きっぷは普通に取れました。毎日という情報と週5便という情報があったので汽車なかったらどうしようかと思ってましたけど無事にありました。しかも席は17時時点でガラガラ。余裕。荷物も見てくれるってことなのでちょっと歩いてみて、まあ興味をそそられない土産物屋ばっかりだったのでカフェでゆっくり。
ジンバブエはご存知の通り通貨がエラいことになったんですが、その後独自通貨は諦めたのでドルが流通しています。ボツワナ・プラや南アフリカ・ランドも通貨としているようで使えるみたい。コーヒー2ドルでした。


SLがいたのに撮ろうとした瞬間ライトつけられた... 
今宵の汽車
ん?めっちゃカッコよくない?このめちゃくちゃレトロな感じは・・・。照明のせいかもしれませんが僕にはめーっちゃカッコよく見えます。

ホーム先頭に謎のお立ち台

のぼって前からパシャッと


特にこの車両のレトロ感がパない


発車!

おー車内もなかなかに。。。

エコノミー(座席車)
実に粗い画像ですが、カメラをサッと出してパッとやるぐらいにしとこうと思ったのです。あまり治安がよろしいとは言えなさそう。。。実際車掌の若い太った女性に「寝台の客なら今すぐ寝台に戻れ」とかいってずいぶんキャンキャンと言われました。アフリカは恰幅のいい女性が多いですが、声量で全部制圧してきたんやろなっていうぐらいやかましくがなりたてる奴もとても多いような、、、。すごすごと寝台に退却。
寝台は3段ですが、6人部屋に客は僕と地元のおっちゃんの二人だけ。ひろびろしてますわ。晩御飯を買いそびれ(スーパーが激混みだった)唯一駅のホームにいた物売りは菓子しか売ってなかったので晩御飯をビスケットで済ませようとしていたら、

おっちゃんがリンゴをひとつくれました
おやさしい。。。。。このレトロな客車でリンゴをかじる。雰囲気満点ですよ。50年前の東北に想いを馳せるなど。50年前の東北がどんなんやったか知らんけど。

そしてなんと言ってもですね、星空。タザラ鉄道やザンビア鉄道は汽車自体の明かりがそこそこ強くて星もそこまで多くは見えなかったんですけど、このボロ汽車はボロが故に明かりも暗かったりなかったり。部屋の電気を消すとまっくらに近い状態になって、ガラ空きの窓から夜風に当たりながら最高の星空が眺められます。言葉も見つからないほど心動かされますね。インドでも一度星空が感動的な時がありましたが、ほんとこれだから夜汽車は。これだから夜汽車は本当に。ああ。旅はこういうのがあるから。これがあるから旅ってやつは。ああ。ジンバブエ鉄道の夜。

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