そして午前0時過ぎ。やっぱり真夜中にハボローネ到着。治安が比較的安定している都市とはいえ、一番やってはいけないやつをやってしまった。。。このボツワナという国は安宿というものが全くないらしいのです。そしてあるにしても、アフリカで深夜にタクシー移動はしてはいけません。タクシー強盗というやつに遭うからです。なんという大陸でしょうかね。全員降りたバスのドアからタクシーの客引きが首突っ込んでホテルホテル言ってるのが怖すぎます。そいつらを無視して、ザンビア国鉄の時を思い出しながらドライバーに向けてめっちゃ困って途方に暮れてるアピールをしたのち「朝までバスで寝かせてくれない?」というとしぶしぶオーケーしてくれたので、お言葉に甘えて朝まで寝させていただくことに。助かった。。。
そして無事朝を迎えた。スーパースパー。 |
なんやこの早朝の大学キャンパスみたいな空間は!そして今は日曜朝、ほとんどの店は閉まってます。こんなもんを24時間営業とは呼ばんのじゃ!メインモールではなく隣の筋にあったバス会社もセキュリティが一人いるだけで、この路線は早朝に2便とも出てこの街からはもうない、と。なんにもできひんやないか!お腹を空かせたまま、とぼとぼと元のバスターミナルに戻ります。
再びバスターミナル |
スーパースパーでしっかり腹ごしらえ |
9:30。プレトリア行きミニバスに乗り込みます。人数が集まるのを待つこと2時間半、発車。...。待つこと2時間半て。マイナー路線を選んでしまうとこういうことになります。ここまでたくさんミニバスに乗ってきて学習した通り、ここで何を言っても全く効果はないのですが、さすがに11時ぐらいからは早く行こうやーとか言ってました。何を言っても「(日本人なら)ジャッキーチェンとかブルースリーみたいに、後ろ向きに飛ぶやつで行けばいいじゃないか」「アフリカ人はみんなカニバリズムだから、文句を言ってると食べられちゃうんだぜ」みたいなことしか返ってきません。さすが。出るかもわからないバスをみんなどういう心境で2時間半も待てるのか。。。
越境はだいぶ簡単でした。南アフリカもビザ不要国です。助手席で寝てると口々に起こされ、なんやねんお前らと思ってると「安全上の理由で、助手席で寝てると逮捕される」とのこと。ほんまかいな...。寝たいなら後ろ行けと言われてほんとに後ろの席に移動させられたので、本当っぽかったですけど..。
やはり日は無情にも暮れ行く |
さすがに10分も待ってると(ファザーはファザーでもゴッドファーザー的なファザー出てきて暗いとこ連れてかれて全部持ってかれたら一時帰国エンドやな...)とか考えましたが、フォードのゴツめの車から出てきたのはジージャンにキャップにサングラスのイカしたオヤジ。一安心。さらに麦わらの彼はお母さんにも電話してくれてハウトレイン社の空席を確認してくれました。結果そもそもすでに便がないことが判明。まあ夜も遅いですからね。。もっと近場の適当な街までの夜行に乗って乗り継ぐことにしようかと思いましたが、お母さんが「困ってるんやったら泊まっていったら」と。これは考えちゃいますよね。あの治安が悪いと噂の南アフリカで、現地人の家に泊まるのか、、、。結局僕はこの親子の雰囲気を信用して泊めてもらうことにしました。初の現地人宅ステイ。緊張。
途中ロードサイドの大きなモールの中のバーに入って晩御飯調達。お父さんはビール飲んでゆっくりしてます。ん?運転手では?
父「俺がここのチーフなんだよ」
わたし:シェフ?
「チーフ!ボスのこと!」
あーチーフね、このバーのボスなんですね!
「いや、このモールの」
このモールの!?
いい車乗って金持ちそうやなーとは思った。確かに。まさかモールで一番偉い人とは。チーフはビールの入ったグラスを持ってそのまま車に戻り、運転しながら延々カーステレオでカントリーロードのメロディを取り入れたレゲエをヘビーローテーションしながらお家に向かいました。
もうだいたい察しはついてましたが、お宅は豪邸。ガレージには車が3台もあり、部屋はいくつあんねんという。空いた部屋があるといってダブルべッドがどーんと置いてある個室に通され、もちろんシャワーも使わせていただき、モールのバーで買ってきたハンバーガーをご馳走になり、もうほんと至れり尽くせりでした。南アフリカ共和国は格差がとても大きいとは聞いてましたが、確かにこれはアフリカの人々の暮らしとは思えません。。。ちなみにこのご家族は黒人、家も新興高級住宅地の雰囲気。住宅地の入り口にセキュリティのためのゲートがあるくらい。つまり新興富裕層ということになるんでしょうかね。
家族はみなさんとてもあたたかく、おふとんもとてもあたたかく、ギリギリの弾丸移動を続けてきて疲れ切った体を休めることができます。感謝しきりです。ありがとうございます。。。家族の皆さんとお話しさせていただいて、ゆっくり寝させていただくことといたします。
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