旅路の報告 -京大休学生世界一周-: ザンビア国鉄 -ザンビア4日目-

昨日の酒飲みのおっちゃんには、「ザンビア鉄道は絶対やめとけ、めちゃくちゃ遅れるし泥棒も多いし絶対オススメしない。バス使うべき。バス。」と再三言われてしまいました。そこまで言われたら、逆に乗ってみたくなるじゃないですか。どんだけヤバくても、とにかく145クワチャで寝台でリビングストンまで運んでくれるはずです。強盗なら躊躇したけど、窃盗ならまあ気をつけますよ。されたばっかりですし。めっちゃ遅れても大丈夫です。むしろめっちゃ遅れるような乗り物、今しか乗れないんですよ。たぶん。いざ鉄道駅へ！

5時半にタクシーを呼んであったんですが(暗くて到底出歩けないため...)、現れません。守衛の人に運転手の名前を伝えると裏手の別のホステルに行くように言われます。夜道を怖がりながら早歩きで行ってみるとホステルの前でタクシー泊めて車内で呑気に寝てやがりました。時間も場所も全然合ってない。叩き起こして鉄道駅へ。値段はそりゃ喧嘩ですよね。事前に40クワチャと聞いてたんですが時間も場所も合ってないので値切る、というか怒鳴る、というか。全く折れないので50札渡して「ええから10返せや！」と日本語で怒鳴ると20返って来ました。日本語で怒鳴るのは使いどころによってかなり効果的だったりします。

チケットオフィスは開いておらず、偉い人の事務所に通され偉い人に「ちょっと待っといて、今チケット売る人くるから」と言われ待たされること50分(???)、チケット売り場が開いてチケットが買えました。そろそろ列車の発車時刻のはずです。列車はと訊くと「ちょっと待っといて」と言われ待つこと約1時間(?????)、

やっと来た

バックパック抱えて寝てましたよもう。8時ですよ。到着予定6時の発車予定が7時ですが、ここまで1日かけてきてる列車なので、まあ1時間2時間ぐらいは遅れるか。

寝床

ん？全然綺麗じゃない？聞いてた話では3段ベッドで145クワチャだったんですが、フタを開ければ2段ベッドで125クワチャ。僕の部屋は室内に2つしかベッドがありません。電源もあるし空調もある。しかもタザラと違って木を基調とした高級感ある内装です。寝台車だけですけど。座席車はめちゃくちゃアフリカでした。ところせましと大荷物が置かれてあって地べたでも人が寝てる感じです。ちなみに同じ区間で座席車は70クワチャ。安いですが、こりゃ窃盗も起こるわっていう感じだったので僕からはお勧めしません。インドでジェネラル乗り倒してる人で、んーどうかな？ぐらいです。寝台車の方はなんか乗るや否やスーツ着たコンダクターがやってきて案内してくれて、食堂車で注文したら「お部屋までお持ちしますのでお部屋でお待ち下さい。」みたいな。なんだこの格差は。前評判とも全然違うぞ。
どうやら最近政府の方針でザンビア国鉄の悪評を払拭すべく様々なサービスが改善されてこんな綺麗な車両も投入された、ということのようです。素晴らしいことですね。バスと同価格帯でここまで過ごしやすかったらのんびり汽車で、という人も増えるでしょう。

速攻でアフリカの景色になる。当然か。

食堂車で飲み物を買って、昨日スーパーで個人的に買っておいたパンと食べてお昼にしました。親切そうなおっちゃんが喋りかけてくれたのでしゃべってたんですが、最終的にめちゃくちゃキリスト教を布教されました。またか。。しんどい。。。宗教を聞かれた時は「多くの日本人がそうであるように仏教徒であり日本古来の神道という宗教も信じ、その実あまり宗教色はなく...」とかバカ正直に言おうとしてないで、嘘でも「仏教です！」とか言っとくべきでした。ドバイと同じパターンに落ちてしまった。。。向こうのパターンも全く一緒。「この太陽、あの星、この地球、水、空気、これは誰が作ったんだと思う？」からスタート。(僕は無宗教というかほんとは無神論者ですけども、)無宗教の人がそんなこと考えたことないとでも思ってるのか......。
でもこの話題の時だけは向こうも必死なので、かくなる上は話をうんうん聞くしかありません。怖いもん。タブレットで聖書の一節読まされたわ。いまどき聖書アプリっていうのがあるんですねえ。そりゃあるか。

なんとか部屋に逃げ帰って、景色が一定に落ち着いてきたので、お休みをいただきました。

zzzzz......