それではここで今移動中の行程を発表します。
まずマレーシア入り前に決定していたのは、8日晩にシンガポール、その後数日のうちに空路でマレー半島を発つ、の2点です。
当初:「バンコクからそのままマレー半島を鉄路縦断してシンガポールから飛び立ったろ」
→シンガポール発格安航空券、ほぼ全てクアラルンプール空港経由
→「ならシンガポール触ってクアラルンプールには陸路で戻って、クアラルンプールから飛べばええやん」
→@バタワース"クアラルンプール行き満席やで"
ここまで話が進んでいました。どうしようかと時刻表とにらめっこしておりますと、ネット上の日本語情報では運休中とか災害で一部寸断中とか出ていたマレー鉄道東海岸線がどうやら復旧しているっぽいぞ、と。この東海岸線、ほぼ本線の役割をなす西海岸線と対をなしてはいますが、海岸を通るわけではなくひたすらジャングルを突き進むローカルめな路線です。日本から寝台客車が輸出され「マラヤンタイガートレイン」として活躍していたようですが、検索しても2012年の情報しか出てこないので寸断か東部国境沿いの治安悪化に伴って運休したままかと思われます。北端のトゥンパトは小さい港町ですが、ここに日本からの寝台客車が置いてあるらしいので、行けばお目にはかかれるかも…。
こんな曖昧な情報しかありませんでしたが、バタワースからだいたい真東にある東海岸トゥンパトに移動し、東海岸線を乗り通してシンガポールに行くことにしました!大幅な経路変更です。クアラルンプールは退屈らしいので空港寄るぐらいにしました。
というわけでバタワース駅に隣接したバスターミナルへ。トゥンパト行きのバスはありませんでしたがトゥンパトから10kmほどのコタバルという街までバスがあることがわかり、購入。38リンギット、7時間だそうです。(ちなみにあの日ペナンに帰らずコタバルに直行しコタバルで一泊の余裕を使おうかと思ってたんですが、バスも満席でした。日曜日で、ペナンから帰る人が多かったんですかね…。)。次いで駅の窓口でトゥンパトからシンガポール対岸のジョホールバルまでの鉄道のきっぷも購入しておきました。これが満席とか言われると詰むので。駅の窓口の人、クアラルンプールまで満席と伝えてきた人だったので僕の経路変更が分かったんでしょう、聞き間違いでなければ「Cool」って言われました。バカにされている可能性もありますが、何れにしろあまり無いパターンの経路変更なんでしょう。
ということで今朝ついたのはバタワースから真東に位置する東海岸コタバルという街!バスはあの寝心地なのでぐっすり寝て(もっと安いバスがあったのかもしれないが僕は見つけられなかった)、なんか一瞬のうちに着いたような感覚でした。
コタバルバスターミナル |
タ「どこまでいくん」
僕「コタバル。ここコタバルやろ?」
タ「No.」
…地図では中心から外れてますが、確かにここはコタバルです。コタバルじゃないことにして中心まで運んだれっていう魂胆でしょうね。無視。
途方にくれトイレに歩いていると何もないと思っていた裏手の空間に食堂街が!こんな時間から開いてるお店もあります。
朝5時前のミーゴレン |
ターミナルの隣には
僕「あれイオンやんな?」
タクシーの客引き「No」
Noってことあるかい、どう見てもイオンやろこれ!えらい商魂たくましいな!
プノンペンにイオンがあるぐらいで驚いてましたけど、イオンモールコタバルらしいです。この5月にオープンしたとか。イオンがあることからも分かる通りコタバルは北東地域の中心都市らしく、人口も50万人ぐらい居ます。都市圏人口はもっと多いということでしょう。しかしこのイオンとバスターミナルの並び、大通りとの間に世界的大型スーパーチェーンのTESCOを挟んでいるんですが、TESCOの後ろに建ててAEONやってけるんかな…。
日の出 |
隣のテスコ |
着いた |
これが路線バスターミナル |
Kabutogani Clocktower |
市場ですが... |
そうです。昨日からラマダーン!街に人はいるには居ますが、食べ物のお店が開いてない開いてない。きっと普段はもっと活気があるんでしょうけど、街は街の大きさにしては奇妙なほど静かです。
ケランタン川 |
戦争博物館 |
まあそんな歴史オンチなので当然知らなかったんですが、マレー半島といえばマレー作戦の舞台です。そう言われてもまだピンと来ないワタクシのような歴史オンチのためにWikipediaで情報を補って解説しますが、1941年、日本軍はマレー半島(当時イギリス領)に奇襲上陸し、一瞬のうちにマレー半島を南下、シンガポールまで占領しました。この1時間後、日本軍は真珠湾を奇襲攻撃。つまりイギリスとアメリカにほぼ同時に奇襲攻撃を仕掛け、ここに太平洋戦争が幕開けた、と。つまり太平洋戦争が始まったのは真珠湾攻撃の時間ではなく、そのわずかに前にあたるマレー半島奇襲上陸の時間らしいのです。こんなこと習ったかね…?
そしてそのマレー半島奇襲上陸の地が、ここコタバルらしい!えーー!厳密にはここから10kmのところに上陸し、1日後にコタバル市内を占領したそうです。はあーーーー。そんな街に知らずに偶然来て、そんな街の歴史博物館に偶然入ったのか。およそ偶然とは思えません。お前もう一回歴史やり直せや、っていうことですね。
博物館の中はパネルが主でしたが、日本軍の使った道具(武器はもちろん、飯ごうとか)なども展示されてました。やはり博物館なのでおおむね淡々とした論調だったのではないでしょうか。ヒトラー、ムッソリーニと並べられた日本の代表は当然昭和天皇で、「政治は東条に任せていて、自身の興味は政治より海洋生物にあった」的なことが書かれていた気がします。天皇陛下、関連する信仰(神道)を考慮しなくてよい、っていうのが海外の博物館の論調における最大の違いなのではないかと感じました。中の展示物はさすがに撮ってませんが、
外にはこのほか戦車とかももちろんおいてあります |
イスラム教博物館 |
KFCすら閉まっている...! |
「ハラヘッタ?」 |
是非日本に来てね!と言って彼が仕事に戻ったので、僕もそろそろトゥンパトに移動します。荷物を受け取りバスの時間を聞くと「18:30まで来ない」は?でどのぐらいかかるの?「1時間15分ぐらい」
発車の19:30に間に合わへんやんけ!また経路変更かよ!
マレー鉄道のコタバルからの最寄りはトゥンパトではなく、一駅手前のワカバル駅なので、そこまでバスで行って、17:00頃の列車があるのでこれでトゥンパトに行くことに。ワカバルに行くバスは27番。これはたまたまなのか10分で来ました。
およそ30分か40分、ワカバルに到着 |
トゥンパトまで列車で15分ぐらいの距離があるのですが、1リンギットでした。
きた |
ついた |
なんか中洲みたいなのが邪魔でよく見えへんけどあれがタイランド湾にちがいない
みたいな感じやし。ここは国境に近く、向こうはタイのはずです。まあタイの深南部は国境問題で治安が悪い(レベル3)ので通るのはやめたんですが。ペナンのレジェンド旅人はネットがないので事情を知らずに普通に通過してこっちに渡ってきたらしいです。怖いものなしかよ。。。
それで肝心のブルートレインですがね、
これ |
残りはこっち |
一両だけなんでか屋内保管されてるけどね |
気を取り直して少し歩くと
まだだいぶ明るいけどな... |
そうも言ってられないので列車に乗り込み、
定刻に発車。 |
寝台はバタワース時点で売り切れてたので座席車 |
ばんごはんはワカバルの駅の近くの屋台で買っておいたミーゴレンですが、ビニールに入れていたにもかかわらず油が漏れて悲惨なことになったので写真は割愛です。味も、屋台飯は冷めたらキビシいものがある、って感じで。
先述の通り、延々ジャングルを疾走します。到着は明日の12:00頃。座席車でこれは長いっすよ…。重ね着して頑張るしかない。。。
ミーゴレン食べたい(率直な感想)
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