この宿は朝食付きなようです。といってもトーストとコーヒーですが、マーマレードとマーガリンがたっぷりで満足満足。今日は首都、クアラルンプールへの移動日です。お昼に出て夜に着く都市間輸送列車に乗りたいと思います。
今日は日曜日、ペナンではフリーマーケットが盛り上がるとの情報が宿のスタッフから。確かにそれなりに盛り上がってました。どんちゃかどんちゃかと聞こえるので行ってみると、
地元の太鼓クラブみたいなもんやろな |
おそらく、というかほぼ確実に中国系の人々です。ペナンは半分近くが中国系住民らしいので。小さなチャイナシンバルを合わせシンバルにしている...。この近くでは獅子舞っぽいかぶりものが舞ってました。
再びのフェリーターミナルへ。なんと帰りの船賃は無料です。
さらばペナン! |
暑くてつかれているのでもう端っこに立ったりはしません。座ってゆっくりしてましたが、乗客のおじさんがギターを弾きだして、なんて風情があるんだろうと感動したことです。
本土に戻ってバタワース。早速駅のチケット売り場に向かいます。並んどる並んどる。
いまから!クアラルンプールまで!
「ない」
ない!?
「全便いっぱい。明日ならあるで」
撃沈。クアラルンプール進軍ならず。いやまあ、隣接してるバスターミナルに行けばクアラルンプール行きバスぐらいはあったんでしょうが、せっかくここまで来たので大して値段も変わらんし鉄道で向かいたい。この先の予定がないわけではないですが、幸い1日だけ余裕を持って動いてたので大丈夫です。大丈夫ですが、どうしましょう。。。
最初はテンション下がりましたが、駅にある全土時刻表とにらめっこしてるとだんだんアガってきました。これですよ、これ。これをやりに来たんですよ。こっちは「行き当たりばっ旅fromKU」なんてふざけたURLでブログやってんねん、ナメてもらっちゃ困るわ。こんなこと頻発してもらっても困るけど。
こういう予期せぬ事態が起こって、そこからどうするか、つまり転んだときにどう起き上がるか考えてる瞬間って最高ですよね。わかってくれる人は意外と多いんじゃないかと思ってますがどうでしょう。去年の秋に記録的大雨から逃げながら東北を北上する旅行して逃げ切れなかったときとか、去年夏のフジロックから帰る日に4時間以上の寝坊かまして翌日のテスト受けれなくなるピンチに陥ったときとかを思い出します。二回とも我ながらなかなか鮮やかな経路変更でした。
国内旅行は軽い気持ちでやってたんでこういうこともまま起こりますが、海外でもやっぱりこうなるときはこうなります。さて、どうしようかね。
.........とりあえず情報収集し直さないといけませんが、お腹も空いたのでとりあえずWiFiの入るレストランに入ってごはんを食べることに。
このへんにレストランかカフェある?
「この道まっすぐ15分ぐらい歩いたらあるで」
...ペナンの整備も結構ですけどね、玄関口の足元ぐらいちゃんと開発しようよ。駅の中もWiFi使える場所ないし、15分歩かんとレストランもないとかどういうことよ。(ほんとうは駅前開発が進んでいてドでかいバスターミナルが建設されています。これに期待。)
またペナン戻るのもバカバカしいし、おとなしく15分歩きます。無駄に広くて交通量の少ない道を歩いてると、せいぜい15分なんですがバックパッカー気分が高まります。というか高めないとやってられません。しかもめぼしいレストランやカフェは見当たらんし。オフライン地図でレストランと検索して反応するのは通りを一本入ったエリア。みんな適当に案内するなあ。。。
多分これ |
確かに、静かすぎる大通りとは打って変わって盛り上がってるエリアです。地元の市場、ないし商店街のようですね。ここは完全にイスラム文化圏、つまりおそらくマレー系住民の居住区まわりかと思われます(もちろんクーラーが効いてWiFiが飛んでそうなカフェなどない)。
一応このあたりしかアテがないので歩き回ってみますと、裏手の日陰で休んでいる地元のおっちゃんたちに声をかけられました。椅子を指差し、「まーゆっくりしてけや」みたいな感じがします。お言葉に甘えてゆっくりさせていただき、つたない英語で日本から来たとか、いろいろ質問に答えて喋ってみます。暑い中、水をくれたり、干した甘い果物をくれたり(袋詰めにして何粒もくれた)、挙句の果てに、
ごはんをおごってくれた! |
見た目はアレですが、簡単なビュッフェスタイルのレストランなので僕好みのプレートな上、とても美味いです。ミネラルウォーター買ったのでお金出そうとすると「俺が出すって」「もう一本持ってけ」でもう一本くれるわ、その様子を始終見ていた店主も「よくある微笑ましい光景」って感じで見てるわ。噂には聞いてましたが、イスラム圏の方は旅人をもてなすってのは本当やったんですね。次々と彼らの友達が集まってきて、喋ってゆきます。友人がその彼を指差して「どう?タリバンも結構ええやつやろ?」とかヤバいブラックジョークを再三ブッ込んでくるのが最高でした。
僕「タリバン!?(笑)」
彼「ノータリバン(笑)」
友達「(超爆笑)」
みたいな。彼らもマレーシアで暮らしているわけですから各種情報に触れ、イスラム教への偏見が世界的に広まっていることも、しかし世界の多くの人はそれがバカバカしい偏見であると知っていることまで理解しているんだな、と思いました。あと俺らは明日からsufferだって言うんで、suffer?sufferって「苦しむ」って意味やんな?なんで?と聞くと、朝から夕方まで食べない、と。ラマダーンか!明日からなんや!とか。この旅ではたぶんガッツリなイスラム諸国に足を踏み入れることはないので、たったひとときでもこうしてイスラム圏の人々とこういうような会話して交流できたのは大きいですね。
そのおっちゃん経営の、いわくtraditional medicineの店 |
このダイアゴン横丁にあってもおかしくない店の経営者にして、彼はこの商店街のチェアマンだそうです。このパターンよくある気がするな。親切にしてくれる地元のおっちゃん=チェアマン的ポジションなパターン。
最大限の感謝をあらわしてさよならして、しかしWiFiのありそうなお店は見つからないのでバタワースに戻ります。
二度とこのようなことのないように、明日以降のチケットをしっかり取って、そして...!!
こんにちはペナン!!! |
どうせ往復1.2リンギットです。これが500円ぐらいならブチ切れてるところでしたが、30円ちょっとですからね。バタワースは徒歩圏内にほんとに何もないので、ペナンに戻るしか道がないのです。
ちなみにこれが乗るはずだった列車です。快適そうやった... |
昨晩知ったんですけどペナンには1路線だけ無料バスがあります |
ペナンの路線バスはだいたいこんな感じです。タイとは天と地の差。快適です。この無料バス、船着き場を出て左手のバスターミナルから出て、ジョージタウン中心部のめぼしいところをまわっているのでたいへんに便利です。すごい観光に力入ってるなあ。
昨日写真を撮りそこなったペナンのキリスト教要素 |
そして、迷わず同じ宿にもう一度チェックイン。受付のおねえちゃんに「また来たんw」て言われました。なりたくてリピーターなってんちゃうわいw
昨日と同じ店でばんごはん |
こんどはナシゴレン。ナシゴレンも中高時代によく衒g...博識野郎の友達から聞かされまくったフレーズで、感慨深い限りです。でもなんで彼はただのマレーシア料理の名前を連呼してたんやろう...。まったく思い出せない...。
ほんでたしかナシゴレンって目玉焼きのってるんじゃなかったっけ...。別に目玉焼きはなくてもいいんですね。チキンありのオプションを乗せて、6リンギットです。
今日は別にフリー焼きそばありませんでした。昨日はやっぱりラッキーやったんやな。でも今日はWiFiは調子いいし、いずれにせよ快適な宿です。
ほんとうはバタワースで今後の行程を考えながら走り回ったりしてましたが、その話はまた後日。今日はクアラルンプールには行けなかったですが、面白い1日になりました。ありがとうバタワース。
あの友人が「ナシゴレン」って言うのにはまってた理由は語呂の良さですね。
返信削除あと、「ナシゴレンってなんやねん」っていう返答待ちですね。
中二くらいの時に主に否定の意味で用いていた気がします。
まあそんなことだろうとは思った、、、
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