2016年5月23日月曜日

自転車でトンレサップ湖まで -カンボジア7日目-



おととい、昨日でもう遺跡はお腹いっぱいになりまして、宿が一緒だった日本人勢も今日出発の人が多く、今日はやることも特にないので宿で自転車を借りてちょっと一人遠足してみることにしました。目的地はシェムリアップから約10km南にあるトンレサップ湖。カンボジア最大の湖(どころか東南アジア最大の湖らしい)で、雨季と乾季で湖の規模が大きく変わることで有名と聞いたので、ちょっとチャリで行ってみようと思い立ち小旅行しました。今日は写真多めかもです。
出発。
久しぶりの大掛かりめな単独行動で、なんとなく高揚します。南に直進。地図で近道そうなまっすぐな道を進むと、

割とすぐ未舗装道になります
空が広い。。。右奥にランドマークの山がありますが、これ以外は360度カンボジアの大地!みたいな土地のまんなかを突き進むことになります。チャリでは少し足が取られますが、大方問題なかったですね。
雰囲気でてきた
お分りいただけますかね、雨季になると湖が拡大してここまで来るんでしょうね、水が来ても大丈夫なように家が建てられてます。さらに分かりにくいですがその右手には水牛?が何頭もいます。
この先で再び舗装路に合流し、湖を目指すことになります。というのもトンレサップ湖にはシェムリアップ近郊の港が設置されてて、流れ出すトンレサップ川を下ってプノンペンまで行く船が出ているので、ちゃんと舗装路が湖まで続いてるんですね。わざわざ大自然の中の未舗装路を通る必要はあまりなかったわけです。。。一直線で気持ちよかったですけど。
合流点の交差点で兄弟と見える小さな子供二人が木に凧をひっかけて困っているという日本でもよくありそうな光景を目にしました。身長が足りなさそうだったので凧を取るのを手伝ってあげると子供たち、胸に手を当てて現地語で声をそろえてなにやら僕に言うんですよ。この局面やしありがとうやろなと思って「『センキュー?』」って訊いてみると今度は声をそろえて「「Thank you!!!」」と。カンボジアに入って、もしかしたら出国してから初めて、100%の笑顔になりました。
現地語で「ありがとう」ぐらい勉強しとけばよかった。出国前に泊まってた十三の家の友人に出国前に「英語だけじゃなくて現地語をちょっとは勉強しとけ」ってアドバイス貰って言語帝国主義だかのレクチャーまで受けてたのに、すっかり忘れてました。もともと言語に興味がないのでほっといたら言語のことなんか頭から無くなるんですよね。反省。だってもし彼らの現地語が「ありがとう」じゃなかったとしたら僕が「『センキュー?』」なんて聞き返したのめっちゃくちゃ恩着せがましい発言ですからね。以後気をつけよう。

雨季に水上になる家も増えてきます
今は5月も後半に入ったところで雨季に入ったばっかりなので、予想してたより全然奥まで湖が現れません。MAXで面積が8倍にもなるっていうぐらいなんで、湖面は今めちゃくちゃ小さくなってる時期なわけですね。やがて港(湖までは運河で出られる)を横目に過ぎ、再び未舗装路に。
謎の大きい船が見えますが
ここ以降人里ではなくなります。といってもちょくちょくバイクとかの往来はあるので大丈夫です。
船の前が分かれ道
分かれ道にまごついてるとバイクに乗ったにいちゃんに話しかけられ、「湖に行きたい」というと湖まで案内してくれました。ていうかチャリをここに止めてバイクに乗れって言われたんですけどバイクタクに払うお金はないので断って、にもかかわらず親切に教えてくれてました。ここは右だそうです。というか右に走る運河に沿っていけば湖につきます
ここも右
なので四輪は無理になりますね。にいちゃんはしじゅう親切にしてくれますが、話を聞いてるとこの奥の乗り場から出る遊覧船に僕を乗せようとしてきました。なるほどそれが目的か。あまり人通りがないのでヤバいことに巻きこまれたらどうしようとか考えてたんですが大丈夫そうです。
到 着
遊覧船を丁重にお断りして、乗り場のあたりに自転車を止め、少し歩くと着きます。180度この感じで、後ろにも湿原が広がってて大自然なんですがやっぱりこの程度の写真では伝えきるのは無理や...。なんでも水上生活者(実際に水上に浮いた家で生活している人々)がめちゃめちゃ多いらしく、ここからでも沢山見渡せます。
港から出ている遊覧船
これで水上生活者の暮らしを見に行けるっぽいですね。こっちが手を振っているので振り返してくれてますが、バイクのにいちゃん曰く彼らは30ドルぐらい払っているそうです。ホンマかいな。ここからなら10ドルでええで、とか。値段はすごい怪しいですが、それなりに観光地なんですね。水上生活者についてはあまり知りませんでした。。
ちなみにさっきの分かれ道、左に行くと
建設中のパゴダらしい
でも湖面までたどり着くのは難しそうでした。やっぱり運河沿いしかなさそうです。
帰りは未舗装路でチェーンが外れたり、街の近くに戻ったところで突然雨に降られたり、市街地に入ると街の排水悪すぎて宿の直前でヒザまで雨水に浸かったりしてまあまあ大変でしたが、雄大な自然を見てレンタサイクル代2ドルで済んだので大満足。(ただ一人で遠出すると熱中症で倒れたりしたら大変なので飲み物代を計算に入れる必要があります...)
いやーーー照ったり降ったりで体力奪われましたが、ずいぶん気晴らしになる小旅行になりました。雄大な風景はやっぱりスカッとしますね。最高。

ばんごはん
唯一残ってる宿の日本人と一緒に近場の現地レストランへ、。これで2.5ドル、安いし美味い。何かはあんまりよくわからんけど豆腐と野菜とニンニクと、ちょっと中華料理ぽかったかな。今日は満足です。そして明日は出国です。

最後になりましたが、今回泊まっている宿を紹介しておきます。着いた日にBooking.comで安い順に並べて出てきた4ドルの宿なんですが、

Boutique Dormitory 高知家
目を疑いますよね。目を疑いました。なんでシェムリアップにまで高知家のロゴを据えてる宿があるのか。(「高知家」とは高知県がやっているPR、というかたぶん県外からの移住促進のためのプロジェクトなんですが...)これが4ドルですよ、行ってみるしかないじゃないですか。
ちなみに他にも日本人宿はいくつかあるようですが、ここも最安値価格帯の宿の一つなようでまあまあバックパッカーがいます。ちなみに4ドルはエアコンがない部屋の料金、エアコンルームは5ドルなのであしからず。
で、なんで高知家なのかというと、オーナーさんが高知県の出身だから地元愛をこめて、だとか。一度もオーナーさんを見ることがなかったので、他の内装、本棚の一冊一冊に至るまでもう驚くほど高知と関係のない宿でした。でもまあいい出会いもあったと思うし新しくてまあまあ綺麗で、おおむね満足かな。エアコンない部屋暑すぎるけどな。

ベトナムもそうですが、カンボジアについての全体的な感想もタイまで行って3ヵ国並べてみてから書くことになると思います。のでこのままあっさり出国してしまいます。さらばカンボジア。


1 件のコメント:

  1. 「360度カンボジアの大地」とかいう当たり前のフレーズがなぜか懐かしく感じたので、もう嫌だ(脈絡の喪失)

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