平和の鐘はベトナムに鳴る -ベトナム12日目-

宿の予約サイトには「自転車貸出」のサービスがついてるって書いてたんですけど、受付で「Bycycle!?No!Motorbike!Only motorbike!」と言われ撃沈。。。こんな交通が狂ってる街でバイクなんか乗れるわけがないし、乗れたとしてもこの国は国際免許証が通用しないらしく、事故でも起こした日には無免許でえらいことになるに決まってますからね。国際免許証が使えないとはどういうことですかね。どうせ持ってないけど。
で、まあ歩きます。幸いホーチミンの観光地は大して数も多くないし比較的密集してるので、歩けないことはありません。暑いけど。

左がサイゴン大教会、右がサイゴン中央郵便局です。どちらもホーチミンの有名観光地ですが、サイゴン大教会の方は中には入れませんでした。入れたらさぞ荘厳だったろうになあ、。一方のサイゴン中央郵便局、現役の郵便局なんですが、

このように中も綺麗

フランス統治時代に建てられた歴史ある建物だそうで、実際にオルセー美術館をモデルに作られたといわれる、とあります。Wikipediaに。...まあ、それだけですが、現在でも実際に使われているという点で価値が高いんでしょう。

統一会堂

大教会、中央郵便局の近くにあります。統一会堂の近くに大教会と中央郵便局があるといった方がいいでしょうか。サイゴンといえば南ベトナムの首都ですが、この建物はその南ベトナムの大統領府だった建物です。その後ベトナム戦争のときに北ベトナム軍の戦車がこの場所に突入、これをもって「サイゴン陥落」、ベトナム戦争は事実上終結したという歴史が動いた場所だそうです。思ったより意義深いな、となり、入場料(30000ドン)を払って中に入ります。建物の中は現在は博物館化しており、当時の大統領府の趣を残した部屋を、それはもうたくさん見ました。

こういうのとかね

なんで戦車(と奥には戦闘機も)飾ってるんやと思いながら撮ったんですが、今見たらその無血入場を果たしたときの戦車っぽいですね。それはすごい...
続いてもこの近くにある戦跡博物館へ。こちらも入場料(15000ドン)を取られます。このぐらいは払わないと、ねえ。。

胸にハトのシールを貼って中を見ることになる

中はご想像の通り、それはそれはもう悲惨な戦争の写真が沢山飾られてありました。3階建ての結構大きな建物でしたが、入るや否や右手にベトナム戦争当時の日本の、「アメリカはベトナムから撤退しろ」という旨の日本共産党やら民青やらのポスターが沢山並んでてびっくりしました。なんでまず日本のから入るんだろう。
パシャッとやるのがはばかられたので写真の写真はありませんが、しっかり平和学習してきました。何人かの日本人戦場カメラマンによる写真が多く飾られてある部分があり、そこは写真に付けられた文章に日本語も付記されていたのでじっくり読めましたね。写真にカメラマンの文章があるとないとでは写真の見え方が大違いです。

　永厳寺(ヴィンギエム寺)

統一会堂と戦跡博物館をじっくり見てた上にここが少し遠かったので夕方になりましたが、大きなお寺です。

仏像もたくさんありますが

左手前に一応写ってますが、なぜかおびただしい数のチョコパイが供えられています。この裏側など、まだまだ仏像はたくさんありますが、どこもおびただしい数のチョコパイが供えられています。チョコパイがそういうありがたいものとして認識されてるんですねえ、。でもいままで寄ってきたベトナムのお寺よりはだいぶ日本のお寺に近い感じがしました。そしてなんといってもここで見るべきは

日本から寄進された鐘楼

日本の 佛子こぞりて 捧げたる 平和の鐘は ベトナムに鳴る

と書いてあります。

曹洞宗大本山総持寺からですね

この総持寺は横浜にあるようですが、鐘楼は京都で作られたようです。ベトナム和平を祈念し元日本軍人英霊菩提の為に、と書いてあります。第二次大戦の意味合いも含まれてるようですね。戦争は二度とあってはなりません。
さて日も暮れ、えらく遠くまで来てしまったので頑張って歩いて帰って、

ばんごはん

バインセオ。クレープ状の卵焼きに海鮮やモヤシをくるんでタレにつけて食べるものです。名物ということで食ってきました。なんとお会計で1000ドンだけ足りず、店員さんがまけてくれました。そもそも異国の地で手持ちが500円分ぐらいしかなかったってどういうことでしょうかね。。。気をつけねば。

ベトナム出国の時も近づいてきました。いつどうやって出国するかも決めてないんですけど。