2016年5月6日金曜日

インドシナ半島の深夜高速 -ベトナム3日目-



遅く起きた朝は。ランチの有名店まで歩いてみました。行ってみれば普通の食堂みたいなとこで、事前情報では5ドルランチだったのが、現在は6.5ドルランチに。まあいいか。要約すると

セットメニュー 6.5ドル
1.フォー
2.ハノイ風揚げ春巻き
3.肉料理
4.ヨーグルト

みたいなことが書いてあったので2の揚げ春巻きセットを指差すと、「いや揚げ春巻きセットとかではなくて1から4までがセットです」ですって。全部か。全部で650円か。(そりゃメインディッシュがヨーグルトってことはないか。)
店員「サイドメニュー」
店員「サイドメニュー」
どう見てもメインディッシュ。ていうかフォーってマジで美味いな。フォーしか有名じゃないの分かるわ。飛び抜けて美味い。
店員「メインディッシュ」
……鶏肉とカシューナッツ。中華料理では?ライスはともかくとして豪勢ではあった。


??????????
今までの勢いは?あまりにしょぼくない?出し方ってもんがあるくない??
…食べると非常に甘い。凄い砂糖入れてあるとは思うけど、美味しい。というかここで出処のわからないヨーグルト食べるのは不安やしむしろこれがいいわ。650円で豪勢なランチコースでした。昨日に引き続き、少しだけ観光。
ハノイ大教会
キリスト教の教会です。ベトナムのキリスト教の教会て、と全然期待せずに行きましたが荘厳でなかなか良かったです。中にももちろん入れますがカシャッとやるのが憚られるほど荘厳だったので撮ってません。前半分は観光客立ち入り禁止のエリアで、おそらく地元のクリスチャンの皆さんと思しき方々が10人ほど座ってらっしゃいました。
僕には信仰の類は全くないですが、ここまで大きな教会は感動しますね。正面奥にはステンドグラスがあって、訪れた2分後ぐらいに13:30になって、パイプオルガンが鳴って地元クリスチャンの皆さんが聖歌を歌うのを聴いて、静かに出てきました。東京とか大阪にもこの規模の有名教会とかあるんかな。行けば入れるんかな。入れるなら行ってみたい。もちろんベトナムはフランスに統治されていた時代があるので、日本にも同様の教会がある道理はないですが。
ほど近い日本人によるベトナム土産屋でお茶っ葉見てたら(買う気は全くない)、売り子のベトナム人女性が試飲用に淹れてくれました。ベトナムの茶道っぽいのでしばらく見てたらやってることがほとんどお抹茶でなくお煎茶の淹れ方で、味もお煎茶によく似てました。ルーツは同じかもですねえ。よく知らんけど。

今夜は夜行バスなので宿に戻ってゆっくり待機。ほんとはベトナムの南北を結ぶ統一鉄道に乗って南下しようと思ってたんですが、宿の人が夜行バスを推してきまして、自分でしっかり調べても確かに値段が違いすぎるので、(どうせ中部までは列車に乗っても夜か寝てるかやし)、バスでいいや、としました。しかも宿の前までバスをつけてくれるし(駅まではまあまあ歩く)、個人で取るより安くしてくれるし。話をちゃんと聞けば良心的ってこともあるんですねえ。
それでまあ宿で待ってたんですが、時間になってもバスは来ず。およそ30分も遅れてバスではなくバンが到着し、タバコ片手に荷物を乱雑に平積みにされ、10分ぐらい外れに出たのちバスに乗り換えという低クオリティっぷり。ベトナムに来ても相も変わらずバスのスタッフは全員態度悪いし、もう高速バスってのはそういうもんなんですね。だいぶ慣れてきました。安けりゃなんでもいいですよ。
寝台は中国のそれよりは全然良いです。地元の人ではなく外国人バックパッカーによく利用されているようで、まわりもバックパッカーばかり。少し安心感があります。Wi-Fiまでありますが、こちらは席が悪いのか電波が悪すぎて使い物になりません。いいよ別にメモ帳にこの下書き書いて寝るし。
一番困るのは、現在発車から二時間以上が経過しましたが、発車以降ずっとかなりの音量でベトナムの演歌が流されていること。寝台によっては正面にモニターがあって起き上がるとベトナムの演歌歌手がお出迎えしてくれますが、僕の寝台はスピーカーの場所です。ひたすらやかましい。外国人旅行者が多いからサービスのつもりでやってくれてるんかな?歌詞は全くわかりませんが、「あーこれはメコン川みたいなおっきな川の感じするな」とか「これは市場っぽいな」とか「民謡ベースやな」とか「ラブソングやな」とか勝手に解釈して楽しんでます。分かる単語といえば「ハノイ」ぐらいのもんで、これはしょっちゅう出てくるんですがまあ「東京」に相当すると思えばうなずけますね。田舎の対比としての(最大都市である)首都、ベトナムでも重要なんですなあ。「ハノイ暮らしで忘れたか〜」みたいな感じでしょうか。
あとさすがに伝統楽器以外の音が全体的に安っぽくて、オーケストラヒットの音色が多用されてます。しかも16分ウラのキメとかがしょっちゅうあって聴き流しててもびっくりするんですよね。
語ることがベトナムの演歌についてしかないほどずっとベトナムの演歌が流れる車内なんですが、いったいいつまで流すつもりなんでしょう。まさか夜通しじゃないよな。デコトラじゃあるまいし。

演歌バスとともに、ベトナムの国道1号線の夜は更けてゆきます。


追記
発車から4時間ほど経ち、すごく劣悪なドライブイン的施設で休憩が入りました。出る前にドーナツ的なものを食っておいてよかった。さすがにこれはものを食う気にはなれないレベル。
エンジン切ってなお流れ続ける演歌、どんだけしぶといねん…

1 件のコメント:

  1. やっぱり榊原芳恵といえば『春なのに』だと思うんだよ
    (『ハローグッバイ』はアグネス・チャンのカバーなので)

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