2016年8月20日土曜日

ブルガリアに来たというのに -ギリシャ5日目=ブルガリア1日目-


25:00前。ターミナルのプラットホームへ。

ドーム

バス待ってる間話しかけてくれたクールなビジネスマン風の男がシリア人でした。今はドイツに住んでいて、テッサロニキに家族が住んでいるので会いに来たとのこと。なるほどなあ。
ソフィア到着は朝の結構早めということで、まあ頑張って寝るしかない。で、ぐっすり寝入っていたら国境に到着。ブルガリアはEUなのにシェンゲン協定圏内でもユーロ(通貨)圏内でもないんです。いや厳密には、シェンゲン圏加入の義務があるけど加入してないってこと?どういうことそれ?
寝ボケててあんまり覚えてない(僕の寝起きは非常に悪い)んですけど、検査官らしき男がパスポートをもらいにきて、渡して、男はどっか行って、またグースカ寝てたら返しに来てスタンプ押されてた、みたいな感じですかね。見返しても入国スタンプらしきものが見当たらないんですけど大丈夫なのかこれは...?

着いたものはしょうがない
まだ暗い。でも6時はまわってます。サマータイムですね。ソフィアのバスターミナルです。でかい。バス会社のオフィスもいっぱい。そして肌寒い。ギリシャは暑かったので圧縮して奥底にしまっておいたパーカーを今一度掘り出します。

キリル文字だけの表記も多くなってきた
まあ暗いし両替屋が開いてないし、何より眠いので引き続きターミナルで2時間ほど仮眠。起き出し、両替し、宿へ歩きます。

トラム!

ソフィア中央駅
中央駅は中央バスターミナルの隣にあります。超便利。

細い道に吸われるような線路。僕も吸い込まれそう

ああブルガリア...!!!
なんて素敵なのさ!なんて魅力的なのさ!古き良き路面電車!古き良き町並み!ここはヨーロッパであり、旧ソ連でもあるということを歩くだけで感じさせます。東欧にやってきたぞ!

はらごしらえのあさごはん
適当なパン屋さんに入って。約1レフ(約58円)。この量で。物価も安いです。ちなみに今回の宿代も安い!一泊15レヴァ(約870円)。

まあ何故か死ぬほど西洋の女の子の部屋みたいなドミなんですけど
実際に西洋の女の子が寝てるし。色はともかくとして安くて綺麗な宿です。移動疲れか気温変動疲れか、とにかく寝ること以外考えられなかったのでチェックインをすませとっとと自分でベッドメイキングさせてもらって寝ます。昼まで。

もうなんか起きても何もやる気がおきないんですよね。外に出れば胸踊る町並みが待ってるのもわかってるし、観光してもベッドで寝ても1日は等しく過ぎていくこともわかってます。アタマではわかってますけど、体力とともに行動力の枯渇も実感する今日この頃なんです。
旅とは決断の連続なのです。そして決断する回数(/時間)は有限、決まっているのであります。つまり人並みかそれ以下の行動力しか持たない僕がずっっと旅を続けているために行動力が枯渇気味になってきたんであります。おそらく。「何も考えない」「何も決めない」ことを脳ミソが求めているのがわかるんですよ。幸い宿も物価も安いし気候も町並みも過ごしやすそうやし、早速想定していた滞在日数を伸ばすことを視野に入れながら、何も考えず、ヌケガラになった状態で夕方まで敢えて過ごしました。んー、ケープタウンでも大して何もしてない日々を送ったばっかりなんですけどねえ、いよいよ体がダメ人間に戻ったか。

夕方。ばんごはんぐらいブルガリアらしいものを食べとくかという気になり、レストランを調べて向かってみることに。

そこここの狭い道路に線路が走っているのはロマンがある

突然遺跡っぽいものが現れるのにもロマンを感じられる
...男でありたかった

水飲み場...?
人々がペットボトルさげて水汲みに来てるわけです。後進国でもないのに水汲みするか...?と思い手を洗いに行ってはじめて理由がわかりました。

これ、温泉です。だからバカでかいペットボトルいっぱい持って来てる人もいるんやな。なるほど、そういう土地か。硫黄っぽい匂いもするし、

泉質みたいなのも書いてあったし

テルマエ的造形物も置いてあった
しかし公衆温泉、しかも蛇口じゃなくてずっと豊富なお湯を垂れ流して、よっぽど湯量が豊富なんですね。こんな首都なら永住したい。

絵になる街角

トロリーバスも元気

そして空港も近いので飛行機も近い
トラム、バス、トロリーバス、飛行機。もちろんメトロも健在。公共交通機関にあふれた国、最高ですね。理想郷かな?
そしてこんなレトロなトラムとトロリーバス、この建物の感じ、小6の時に訪れたモスクワを想起させます。この10年でロシアも目覚ましい経済発展を遂げたと聞きます。今やあの時の思い出に最も近い匂いを感じさせるのはロシアでなく、この辺りの街かもしれない、とも思いました。

レストラン
についてメニュー見るとこまではよかったけど、「20時からフォークバンドが生演奏」という文字を見て店員に確認、まだ早かったので20時近くになったらまた来ることに。再び近くを歩き回ります。冒頭の吸われそうな道に無事吸われ、レールの先には

やはりほどなく大通りに合流
路線によってこういう最新型のトラムが走っている場合があるんだとか。これはこれでヨーロッパですね。まあソフィアの場合はドイツのどこかしらみたいに市街中心から車を締め出すには至ってないですけど、それでも社会が持続可能な社会となるために、路面電車を持続可能な物にする投資を惜しんでないのがわかりますよね。路面電車の価値、京都でだけでも再認識されたらいいのに...。

ところでこの街、電車はおるけど電停という物を見かけません。どこから乗るかと思っていれば、


何もないところでドアが開いた!

バス停をよく見ると
路面電車とバスが同じ停留所を使ってます。道の脇で電車を待って、電車が来れば車道を横切って乗りに行く。この形が確立されてます。

続いてスーパー見学。意外と豊富な野菜や果物

イメージ通り、ジャガイモが死ぬほど安い
僕の見間違いでなければ0.55レフ(約32円)、パー、kgです。ほんとに小売店かよ。コンビニ1.5個ぐらいの小さなスーパーです。間違いない。

ちょうど豆腐ぐらいの感じでチーズ

期待を裏切らない品揃えの豊富さ
そしてここはブルガリアですから、なんといっても、、、

ヨーグルト
やっぱりね。めっちゃある。こうでなくっちゃ。そしてめっちゃ安い。300mlぐらい入って1レフぐらい。コーラよりヨーグルトの方が安い国、ブルガリア。おそるべし。

ビールも多くて安い(2レフぐらいから)

あとは特徴としてソーセージ的な肉が多い
スーパーは楽しいね、特にこういう食に特色がある国では。

スーパーの外にも特色が
公園の中に建ってます。素敵。公園には子供とじっくり遊ぶ親子、その数をはるかに凌駕する老人。これもまたヨーロッパ。

スーパーを冷やかしている間に時間が来そうになったのでレストランに戻ってごはん!

ブルガリア名物ショプスカサラダを注文する時「これ一人じゃ多くない?」ときいて「いやいや一人前よ」と言われたので注文したのに

ブルガリアのビールとショプスカサラダ
お お い 。焼きそば一人前ぐらいある。日本人みんな琴欧洲の同僚みたいな食い方するわけちゃうからな。内容はキュウリとトマトにこれでもかとチーズをかけたサラダです。美味いよ、美味いけどこんなには要らんかな。そしてもちろんサラダだけ頼んだはずもなく、

パン入りキノコのスープ
おなかいっぱい。美味いよ。もちろん美味いけど多いね。こういうときは二人以上で色々食べれるのがいいんやろなと思ったりする。確か15レフしないぐらいでした。ビールも飲んで1000円以下とは上出来。

フォークバンドのお出まし
涼しい顔でいきなり複雑な奇数拍子の曲から始めてさすがやなーって感じ。3曲で別の場所行ってまた同じセットリストで、演奏してまわるような感じでした。フォークバンドって感じがたまらん、待った甲斐があった。

帰りは別のスーパーへ。

酒も非常に多い
ジュースと甘いものを買ってレジへ、レジ袋を頼むと指差された先には

レジ袋、絶賛販売中!
「はあん!?」と言うと店員笑ってました。東欧でもしっかりヨーロッパスタンダード。買いましたよ。安かったし(0.4レフぐらい)今後も使えそうな感じなので。


というわけで帰ってきたんですけどね、依然なんにもする気がおきないんですよ。ここまで何もしてないにもかかわらず、ブログ書くのもめんどくさくなって直で寝ました。酒飲んだせいもあるかしらね。ビールも普段好き好んで飲む方ではないですが、とっても美味かったわけです。言い訳になってない。


2 件のコメント:

  1. 身体に優しいから毎日続けられる。それはヨーグルト?

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    1. いい...や、ヨーグルトやねんな...

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