2016年8月22日月曜日

世界遺産と乗り物を見に -ブルガリア3日目-



あさごはん
昨日の晩、近くの商店で買っておいたヨーグルトです。1レフ、60円しないぐらい。で、この量。えっぐ。ブルガリアには輸入のヨーグルトが数多く入ってきているそうなので、英語が通じないおばちゃんに「THIS!、THIS ブルガリアン? IS THIS?NO?NO ブルガリアン?」みたいな感じでブルガリアのヨーグルトを探し当ててきたというわけです。さすが本場のヨーグルト、と語れるほどヨーグルトの味に詳しくはないんですけど美味かったです。宿で飲み放題の紅茶、朝出てくる無料のクッキーとともに。
 

今日はですね、ソフィア郊外にある世界遺産、ボヤナ教会に行ってみたいと思います。ブルガリアには世界遺産が10個ぐらいあるんですが、そこそこ広大な国土の中でソフィアからパッと行けるのがここだけなんですね。せっかくなので今日はまずそこに行って、帰ってきてからまた色々回ってみたいと思います。


共通一日券4レヴァ
これで地下鉄もトラムもバスも乗り放題というわけです。でもトラムではたぶん買えないので最寄りの地下鉄駅まで歩いて購入。ボヤナ教会にはこの全てを乗り継いで行けます。まずはメトロ!旧共産圏のメトロ!

...は想像以上に綺麗
もっとも車両はちょっと旧共産圏を思わせる雰囲気が少し。ドアは日本のみたいにそっとは閉まりません。一度閉まり始めたら反対のドアとぶつかるまで止まりません。プシューバァン!です。いいねいいね。

これがソフィアの路線図
赤がバス、青がトロリーバス、そしてオレンジがトラム。トラムの充実っぷりが素晴らしい。

新型低床車が走る7番で終点まで

なんとか綺麗に前面展望もできます

終点近くで地下へ...?

と思いきや道だけくぐって終点

なるほどここでひっくり返して戻っていくわけやな 
ひっくり返すためだけの、少し周りより低い終点駅の空間、独特の雰囲気でした。本通りに戻ってバス64番に乗り、教会の登り口までは割とすぐです。

ところが登り口に着いたところで便意が...冷房でお腹を冷やしてしまった...。かけこんだレストランがトイレ使用量1レフ、仕方がないのでとりあえず用を足します。そこでやっと冷静さを取り戻し、出て店員に「ここって食べ物食べたらトイレは無料?」と聞くと無料、と。そこで

ブルガリアスタイルのヨーグルト
またヨーグルト。ほんとは軽くおひるにしちゃえと思ったんですけど、ちょっとね、価格帯がね。。。このナッツとハチミツをたっぷりかけたのが、ブルガリアの典型的なスタイルなんだそう。甘くて美味かった。朝食べたのはほんとに日本のヨーグルトと同じような感じでしたけど、これはもっと水分が少ないというか粘度が高いというか。トルコアイスみたいに伸びます。面白い。でもそれだけ主張が強いからもっとハチミツが欲しくなる。そんな味でした。

世界遺産ボヤナ教会、入場。
確か大人10レヴァ、学生2レヴァ。もちろん学生でいけました。 ソフィア市街の周縁ですが山を少し登ったところにあり、ずいぶん静かな森です。

こちら

横から
評判通りのスーパーこぢんまり教会です。外からではお世辞にも世界遺産とは思えません。

「いっぺんに8人しか入れてないから
チケット買ったらここで待っとけ」
待ってる人が皆無で、とうてい8人も中に居るとは思えません。しばらく待ってると正面の小さなドアからおじいさんが顔を出し、「チケットは買ったかね?」。中には案の定客が2人しかいませんでした。撮影禁止、中に居られるのは10分と説明を受け、見始めます。が、まあこの大きさなので2分で見終わりますよね。10分あれば絵に明るい方もじいーっくり見て回れる大きさやと思います。

そんな小さく狭い内側ですが、壁画が所狭しと描かれているわけですね。この壁画こそが世界遺産。この小さな教会内部の壁画は5つの部分に分けられ、それぞれが違った時代に描かれており、特に1259年に描かれた「最後の晩餐」(と言われ思い浮かべたアレとは当然別物)がルネッサンス期以前に描かれていたにもかかわらずルネッサンスの技法に酷似している、のだとか。これこそ絵画の素養が必要なヤツやんけ、全くわからんわ。。。

でもこんな、静かな森に佇むちいさな教会に「その後のヨーロッパ絵画の発展に寄与する」芸術が詰め込まれていた、と思いに行くだけでも、悪くないもんやと思いましたよ。一日券で来れるし。



帰るぞ。ソフィア市街が見下ろせる道

トロリーバスに乗り継ぎ
なにげに初トロリーバスじゃないですか?乗ったっけ?
まあ知ってるかあるいは見てわかると思いますが、トロリーバスというのは電線から電気を引いてきて電気の力で走るバスのことです。日本でも地形、立地が特殊なごくごく一部の土地で乗ることができます。それも一度は乗ってみたい。
ヨーロッパの多くの町では特殊な地形でもないのに余裕でトロリーバスがガンガン走ってます。これも10年前に訪れたモスクワで見た心象風景と重なるんですよね。小学生だったあの時、目をまん丸にして、それから大興奮して、でも確かついに最後まで乗らなかったような気がする。感慨深いな。。。
ご想像通りの乗り心地です。バスと同じゴムタイヤのブレーキの感覚、それ以外は電気の力でスムーズな走行です。エコですねえ。ソフィアではトロリーバス網もよく発達しております。エコですわ。


あれ?
これは困る。。。地中海性気候は夏雨が降らないと思ってましたが、まずここは夏っぽい気候ではないし、そもそも地中海性気候と言いきれるか甚だ怪しい。油断してました。傘がない。メトロかトラムにスルっと乗り換えて帰ろうかと思いましたが一向に駅の近くに停まってくれません。仕方がないので折り傘を買う方向で。バス停前に生活用品屋がある停留所を狙って飛び降りて傘を入手。3レヴァ。安い...。インドより安い...。ちなみにその店で雨合羽も見たんですけど、

どないやねん
ハングルとカタカナ「レインコート」、MADE IN CHINA。

えー、そんなこんなで、逆方向のバスに乗り込みます。だいぶ時間もロスしましたし、残りの観光はまあ明日でいいや。どうせ雨降ってるし。

郊外の風景は社会主義時代を彷彿とさせる(?)

ネットで見つけておいたレストラン

(早めの)ばんごはん
ブルガリア料理のカヴァルマを注文しました。しかしながらカヴァルマというのはもっと混ぜて炒めたような料理のはずでは。。。美味かったからいいけども。時間が外れてるからか僕しかおらず、静かな店内で店のおばちゃんが一人電話して爆笑しつづけてましたけど、あいつちゃんと注文聞いてたんかな。

観光は先述の通り諦めたんで次の町への便を確認しに駅・隣接BTへ。


ソフィア中央駅 
とおーくに新型車っぽい車両も見える
駅がまあ英語が通じないのなんの。バスターミナルの方がやっぱり便も多いし、現在主流だからか英語が通じる人も多かったですね。見るだけのつもりでしたがバスのチケットを取ってしまいました。


トラムで帰ろう
で、日の暮れないうちにかえってきたわけですが......


...腹が減った。ケープタウンで毎日のようにステーキと大量のパスタを食べる生活を続けてたせいですかね、ここんとこよく腹が減ります。もともとそんな食べる方でもないはずやし海外出てからまあまあ小食気味やったのにな。。。体が変わってもうたな。。。南ア以前の極端に食うものが少なかった2,3日間がマズかったかな...。


近くに見つけたお惣菜屋さん
ほんとはケーキを探してほっつきあるいてたんですが、ここの惣菜がめっちゃ美味そうなんですよね...。

しっかり買ってしまった
右から、野菜とチキンの炒め物、チーズたっぷりトマトソース、肉詰めパプリカ、ムースみたいなフルーツケーキ、しめて7レヴァぐらいでしたよ。すごい安いな。お惣菜ってすごい安いな。
肉詰めパプリカはもちろん、この炒め物がよくわからないぐらい美味かったです。


太るぞ...



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