はっはっは!前回の宣言通り!帰国後すぐ更新なんて夢のまた夢であったことよ!
…日本の話あんまししても冷めるので本文に入りますよ。
チリ国境を越えて乗り合いタクシーでタクナという街までやってきました。ペルーの海側は海岸砂漠なので、海沿いを走りながらも一面砂、家々は錆びたバラックといった感じで、また途上国味が強くなったなというところでした。さて、目指すは古都クスコです。
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タクナはこんな感じ |
乾燥帯〜。
計画では朝早くにチリ側アリカに着き、お昼過ぎにペルー第二の都市にして世界遺産"白い街"アレキパに着いて、アレキパ観光を軽くしたのち夜行でクスコへ、となるはずだったんですが、遅延に遅延が積み重なり、アレキパに着いたのはなんと20時過ぎ。なんともならんわ。
チリ→ペルーの乗り合いタクシーからずっと一緒だった若いアメリカ人夫婦が「僕たちと同じホステルに泊まるか」と提案してくれたのでこれに乗り、タクシーに乗り合わせてもらって市街地の宿へ。予定外にアレキパで一泊。そして晩御飯を探しにその2人と街に繰り出すも…
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Pollo(チキン)屋しかなかった |
チキン屋だけいくつも開いてました。僕はペルーは食文化が発達していてバラエティ豊かで美味しい料理がたくさん頂けると聞いてましたけどね。左に飲みかけが見えてるのがChicha Moradaというペルーの飲み物です。紫トウモロコシのジュースらしい。甘ったるいのは砂糖が多いからか。
アメリカ人夫婦と頑張って喋ったわけですが、お互いの出身から国の文化までを語るという展開に。そんな授業みたいな内容を実践で使うとは。
翌日は夜行でクスコに行くので日中ひとりアレキパ散歩。
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アルマス広場 |
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コロニアル |
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銀行も白い |
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市街を見下ろせる高台を目指す |
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アルパカ?なんで? |
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白い路地 |
ここでペルー料理の一つ「Rocoto relleno」とやらがいただけるということで、レストランへ。
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おつきだしのジャガイモサルサソース。 美味い! |
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これが僕の頼んだメイン。 |
最初は美味い美味いと食ってたんですが、なんせこのパプリカみたいなのは唐辛子なので限界に達してしまいギブアップ。辛………
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肝心の高台はどうってことなかった |
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6000m級の独立峰が美しい |
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いい街 |
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夜はバスターミナルにあった中華 |
フライドライスとチキン、そしてペルーといえば、なインカコーラ。ペルーじゅうで見かけます。国民的飲料なんですね。味はだいぶしつこい甘さです。何かに似てるなーと結構考えてたんですけどあれですね、マッチですね。大塚製薬の。微炭酸の。微炭酸なとこまで似てます。
翌朝ようやくクスコに到着。標高は再び3300mまで登ってきました。マチュピチュ観光への玄関口にして、言わずと知れたインカの都です。
タクシーで市街に行くのが一般的なんですが、そこはケチってバスを使うことに。間違えて裏手に出たら野良犬の目の色がヤバかったんですよ。お気をつけて。クスコのセントロ方面のローカルバスはcruceというとこまで行けば乗れます。
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宿着。テラスから眺めるクスコ市街。 |
おーすごい壮観。
ここは日本人や韓国人がよく利用するCasa del Incaという宿です。坂を登らないといけないのが(高地なので)しんどいんですが、良い宿です。
ご覧の通りのいい天気だったのに、しばらくすると突然雷がなって雨が降り出したかと思えば
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あられ |
体感温度はそんなに寒いとは思わなかったんですけどね…。あられ。
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大あられ。 |
やんだのでクスコ散歩へ。
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中心、アルマス広場 |
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メルカド |
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ライス入りチキンスープ |
確か5ソルぐらい。1ソル約35円なので2ドルしないですね。ペルーは基本メルカドで食うと安い。安くて比較的美味いのがペルーの良いところです。汚いけど。
あとプラッチックのコップで作られたプリンが1ソルでした。素晴らしい。
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広場に立つクスコの大聖堂 |
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石積みの細い路地も魅力的 |
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夜のアルマス広場 |
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やはりヨーロッパほどは洗練されてないライトアップ |
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宿から見る夜景 |
翌朝。いよいよマチュピチュ、の麓にあるマチュピチュ村に向かいます。車道での接続がないマチュピチュ村へのアクセスの仕方は大きく分けて2つ。
①途中まで乗り合いタクシーで行って汽車(楽だが総額50〜100ドルほどする、時間帯により価格は変わる)
②大きく迂回して村最寄りの地点まで乗り合いタクシーで行き、2時間歩く(10ドル前後で行けるが、山道を6時間ほど揺られた挙句2時間歩く)
これは①の手段が鉄道でなければ迷わず②で往復するとこでしたがなんせ汽車乗ってみたいので往路②の復路①にすることに。いずれにせよとんでもなく遠い。
まずは前日適当な旅行社で手配した乗り合いタクシーに乗るべく早朝、アルマス広場に集合。
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先ほどの写真のカテドラル |
実はこのカテドラル、早朝にミサをやっていてその時間帯だけ入れるのです。集合15分前に行って見学。撮影禁止でしたけども、内装より何より早朝ミサ中のカテドラルの厳かさに気圧されました。
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車はうねうねと進み続ける |
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到着、ここがその最寄りポイント |
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線路だけでなく駅、汽車も |
この線路は実は現役で、汽車も唸りを上げて僕の目の前を出発していきました。実はこれ、地元の人専用の汽車なんだそうです。クスコ方面へ伸びる先述①と同じ運営元ですが、価格も信じられないぐらい安い地元価格。
かたや我々は乗れもせず、2時間歩くのはこの線路沿いです。なんか腹立ちますよ。たまに地元の人をちょっとだけ乗せたガラガラの汽車に追い越されますから。
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鉄橋も歩いて渡る |
天気が悪いのがまたね…腹立つよね…
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足を滑らせると全てが終わる |
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機関車の方向転換に立ち会う |
ちなみに調べたところこの方向転換の仕方は日本では三角線回しと呼ぶらしい。
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険しい… |
歩いてるのは線路沿いなので勾配は全然ないんですけどね。ちなみにマチュピチュ村は2500mぐらいなので、クスコより低いです。
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こうして追い越される |
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トンネルもくぐる |
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なんかちょっと危なっかしくも見える |
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見えた |
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着いたー着いた着いた。 |
やーきっちり2時間かかりましたわ。遠かったー…。僕はバックパックはクスコの宿に置かせてもらってサブバッグだけで来てるので良いですがたまにバックパック背負って2時間歩いてるヨーロピアンの人いるんですよね。バイタリティとんでもないな…
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物流も当然鉄道 |
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街の真ん中を線路が走る良い村 |
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これが観光客の使う鉄道駅 |
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晩飯、アルパカのステーキ |
右上は断じてセットのパイナップルジュース。断じて。
着いたのが17時ごろだったのですぐに日は暮れます。マチュピチュ村にもちゃんとホステルはあるので一泊。駅に時刻表を見に行き、昼便で帰る予定で午前中のうちにマチュピチュを見に。
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下からはわからないのがマチュピチュ。これか? |
村からはバスで登ります。12ドル。歩きでも行けますがただの2時間近くの登山です。
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橋が流されたのかいきなり歩いて川を渡らされる |
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はいこれね |
天気がねえ…天気が…
あのーですね、実はそのー、遺跡とかは全然興味ないんですよね。それでも「絶対行った方が良い!一生もん!感動する」って聞いたので大枚はたいて来た訳ですよ。
うーーーーーーーーーん、うーーーーーーーーーん、どうすかこれ?…好きな方も大勢いらっしゃるようなのでこの辺にしときましょう、。。
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段々畑っぽい |
この道が「太陽の門」に向かう道ということでまずここから行った、のが間違いでした。太陽の門、クッッッソ遠かった。山登りでした。
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この奥がその門なんですけど |
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ガチで標高で言って1000mぐらい上がってしまった |
遺跡に帰って来た時には昨日の練り歩きの分もあって足が限界に達して、遺跡を十分に回れもしなかったです。興味がないのが幸いしましたわ。
えーそして出口でですね、これが少し難儀したんですけど、太陽の門行く途中頭に来すぎて上着を2枚道端に脱ぎ捨てたんですよ。公園内やし無くならへんやろと思って。見事に無くなりまして、エントランスの係員に言っても「伺っときますー」みたいなお役所対応しかされなかったのでこれはヤバいと思って片っ端からスタッフに聞きまくってたら出口に立ってた明らかに末端で働くスタッフのところにまわされ、その彼がトランシーバーで別のスタッフと連絡とってどっからか探して持って来てくれました。現場の人間、強し。
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世界人類が…のやつこんなとこにもあるやん |
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村に戻れば汽車が通るとこに出くわせた |
さて、クスコに帰らないといけません。鉄道駅へ。レールは一本なんですが、この区間を2社が運行しています。オフィスも二つ。一社はさっきからずっと見ている青い車体のペルーレイル。もう一つがインカレイルといいます。どちらも昼便は70ドル以上。でも景色が見えないと意味ないじゃないですか。70ドルを覚悟してオフィスに行くとインカレイルの方が「2時と6時はいっぱい、4時なら直前割で45ドル」
直前割なんかあるのあんたら!!!超お金浮いたので上機嫌で4時便で帰りやす。
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これがインカレイルの車両 |
インカレイルは機関車が客車を牽く訳ではなく日本でもよく見る気動車での運行のようです。
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車内 |
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天窓もあって景観が楽しめる |
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ドリンクとツマミのサービス |
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2時間ほどでオリャンタイタンボ駅に到着。 |
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何もない街ではあるが駅カフェがお洒落そうやった |
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乗ってきたのはマンコ・カパック号 |
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車両それぞれに違った名前がつけられている |
インカレイル、写真だけ見ても全体的にめちゃくちゃ三セクみたいじゃないすか?ちょっとだけ凝った木の内装の車両(気動車)、車両にナントカ号ってつける感じ、このなんというか良くも悪くも手作りの取ってつけたようなサービス、めちゃくちゃ三セクやなと思いました。
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オリャンタイタンボからはやはり乗合タクシーで クスコへ帰ります |
本当は鉄道はクスコのはずれまで伸びてるんですが、そこからクスコ市街までの短い乗り合いタクシーの料金がオリャンタイタンボ→クスコ市街の料金を上回るらしく、さすがに乗り潰しはしませんでした。気動車のくせに前面展望かぶりつきもできませんでしたしね…。
クスコに夜に着き、一泊。この夜は宿の情報ノートでオススメされていたアンティクーチョ(ペルー料理、ハツの串焼き)のお店へ。
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ローカルの佇まい |
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じゃがいもまるまる一個つき |
うまい!
ただ量的には少し物足りなかったので帰りに屋台でチキンのフライとポテトと野菜を袋に雑に詰め込んだやつを買って帰りました。ウガンダを思い出します。
翌朝、こんどはバスで首都リマを目指します。これが遠い。丸一日ぐらいかかりました。朝→翌朝。
リマはクスコの北西、再び太平洋に面した海岸砂漠に位置する大都市です。アンデスを登ったり降りたり忙しい旅程ですね…
リマでは有名日本人宿・お宿桜子さんに泊まることに。事前に調べておいたホームページの行き方に従ってなんとかお宿に到着。小さな町か観光都市ばっかり繋いで来たので緩んでますが久々に南米の大都市!=治安が悪い!ので気を引き締め直してリマを散歩。
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ペルーを代表する料理セビーチェ |
ぶつ切りお刺身のマリネですね。生魚なんていつぶりでしょう?もしかして出発前夜の中之島ぶり…?
1人で食べるにはちょっと飽きるかも…。
これが宿の前の通りです。この高架はメトロ。インドのバンガロールなんかと同じく地下に一切もぐらないメトロです。街並みや家々の感じ、特に屋根の造りの放ったらかし感が途上国そのものなんですが、そこをぶち抜く高架線かっこよくないです?
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かっこよくないです? |
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かっこよくないです??? |
かっこいいです。メトロに乗って市街中心部へ。
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お決まりBRTも街を派手にぶち抜きます |
リマはでかいです。新市街と旧市街に大分できるんですが、とりあえず新市街に行くことに。駅を降りてからだいぶ歩きました…
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昼メシ |
宿の情報ノートに載ってあったセビチェリアにてエビのイカスミパスタ。超美味いんですが値段も相応です。ちなみにさっきのセビーチェからは1日経ってます。あの日はゆっくりしました。宿の周りだけ散歩しましたわ。
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太平洋 |
てっきり海抜1mぐらいに居るものだと思ってたんですが海へ出てみるとこうなってました。一応砂漠気候でまあまあ暑いのでサーフィンとかパラグライダーとかさわやかにやってます。
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「恋人たちの公園」 |
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順光で見るとこんな感じ |
あらあらあらあら…情熱的やね南米は…。いったいどういういわれがあるのかなど全く不明ですが、こんなのがデートスポットになるんか…気がしれんな…とだけ思いました。
もう夕方近くですが、続いて旧市街へ。
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旧市街中心ロータリー |
このあとメルカドとか中華街とか行ったんですがそこまで惹かれるものもなく、バスでのこのこと帰りました。やはりメルカドのプリンが安かったんで食べました。砂糖中毒には拍車がかかる一方。
翌日は夜行でリマを出るので日中は少しだけリマ散歩。チケットを抑え、バス会社に荷物を預けて。
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日本人会館?では少し高いが美味い日本食にありつける |
こういう時はやはり親子丼。ダシがたまらん。
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大盛況のBRTで戻る |
預けた荷物は自分のバスチケットと紐付けされててそのままバスに持ち込んでくれる感じはしたんですが念のためこのままバス乗っていいか聞くと預け直ししないといけなかったことが判明。すんでのところでパックパック置き去りを免れました。危機管理能力がだいぶ上がってきた感じはあります、我ながら。
ここから北のエリアは人によって色んな街に寄るんですが、特に惹かれるものもなさそうな感じだったのではるか北のエクアドル首都・キトを目指します。ダイレクトバスはないのでまずは途中チクラヨという街まで夜行です。
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チクラヨのアルマス広場 |
このあたりの中央広場の名前は8割方アルマス広場なようです。このあたりってか旧スペイン植民地広範にわたり、が正しいか。
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メルカド・モデロ |
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やはりごった返す内部 |
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市場メシがいっちゃん安い |
リマで見た地球の歩き方にもチクラヨはメルカド以外に見どころはない、と断定されていたのでいよいよやることもなくなり喫茶店で時間を潰してたんですが、
すこし分かりにくいですがこれ、お釣り10ソルです。あの銀行とかにある、ほどいてない状態のコインのかたまり。こんな出国間際に困りますねえ、コインは両替しにくいですからね…(結局エクアドルのウェスタンユニオンで替えられましたけど。)
そしてチクラヨからまた夜行に乗り、国境を越えてエクアドル最大都市・グアヤキルへ続いてゆきます。
今回ペルーは1カ国1記事になってしまいました…。南米全体のキリを考えたらこうなったんですけど、刻み過ぎた感はありますね、、。書くのは今や億劫ですけどやっぱり書き始めると止まらんのですよね。するとペースも落ちるというもので。
では!次回はエクアドル・コロンビア編の予定です!リアルな事言いますが就活が押し迫ってくる!はたしてブログも日本に帰りつくことが出来るのか!お楽しみに!←
あっはっは。おもしろ〜い!!
返信削除待ちに待ったアップでした!!
へ?アルパカって食用なんですかぁ?初耳です。
どんな味がするんですか?
お待たせしました!
削除そうですね、アルパカ肉なんて妙なもの食べといて、味の感想とか書くの忘れてました。
アルパカはちょっと臭みがありますが、おおむね牛肉でしたね。。。
ちなみに食用「にも」するようですが、主たる利用法は毛のようですよ。
はじめまして。とてもおもしろい旅だなと思いました!
返信削除僕はちょうど人生に迷っているところで、新たな可能性をこのブログを通して教えていただけた気がします。ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます!そういっていただけると大変励みになります!!!
削除私も人生迷いきってた頃にいろんな人と出会ったりいろんな情報に触れてこの世界一周旅に出たので、自分の経験がまた誰かの助けになったのかと思うと嬉しい限りです。
HIROさんの状況はわかりませんが、思ったより可能性って広かったってパターンは追い詰められてる時あるあるだと思います。是非、ブレイクスルーを起こす一手狙っていって下さい!