2017年1月30日月曜日

ボリビア~チリ(と少し近況報告)




はい。リアルタイムの方ではオフラインの状況が続きに続きまして更新も遅れに拍車がかかりました。ブログの方はアルゼンチンの北端、ボリビアとの国境まで来てましたね。ボリビアに入国していきますよ。ちなみにこの日が11月28日。


アルゼンチンからの徒歩国境越えは難なく、ボリビア側の街ビジャソンに到着。少し両替えて鉄道駅へ。アルゼンチン側ラキアカのバスターミナルから全距離にするとまあまあの距離になります。まあまあの距離になるとはいえバックパック背負って歩いてるだけで息切れがするんですよね。高山とはこういうことかと身をもって実感。標高3000mの土地に来たのは初めてですからね。。。高山病にならなかっただけマシ。




駅に到着。こちらが時刻表。

【ボリビア鉄道情報】(2016/11/28時点)
ビジャソンからは上記の通り急行が火土、鈍行が月木の15:30発、ウユニに深夜、中部の都市オルーロに翌朝着きます。お値段はこちらの通り、1ボリビアーノは約17円です。なおより詳しい情報はボリビア鉄道HP(http://www.fca.com.bo/)まで。僕はこれをブエノスアイレスで確認して汽車の時間を逆算して出発しました。


さて、僕が目指すのはもちろんウユニ。鏡張りで有名なウユニ塩湖を見に行きます。
この日は月曜。ワラワラです。安そうな名前。



アルゼンチン方面。現在は痕跡のみで接続は無し。

思ったよりはまともそう

この時は最安がこちらのSALON(54ボリビアーノ)だったので900円ちょっと。悪くないですよね。ボリビアは南米最貧国と言われてるのでアルゼンチンから言うと物価はかなり大きく落ちます。その分モノのクオリティや街の綺麗さも落ちますね。
1時間程度の遅延で発車しました。結構満員ぐらい。周りのおじいさんとかがコカの葉を袋いっぱい持ち込んでみんなで噛んでたので、これが噂の…って感じでした。

最後尾から

アンデスの見事な車窓
 
ボロ駅(廃駅?)を通過。



こちらも思ったよりだいぶまともそうな食堂車

湯切りすら不十分系カルボナーラ
例によって車内でも値段はかなり良心的。
あと車内のブラウン管テレビでなぜか中国のチャンバラ映画がかかっててみんな割と夢中で見てました。
ウユニ駅に到着。

この時は深夜2時。当初の遅延から言えばかなり巻いてます。予想外。遅れてくれて良かってんけどなーゆっくりできるから。
ウユニは観光の町なので治安は大丈夫だとは思うんですが一応南米なのでこういう時は動かないというセオリーに従い(本当はケチる意味が大きいが)駅寝です。駅寝。
このダイヤに配慮してか、なんと駅としても公式に駅寝を認めているようです。待合室には僕のようにベンチに布(僕のは衣服)ひいて寝る人から毛布持参して地面にひいて寝る人までさまざま居て、駅員が「明日の6時までな」と言って待合室にカギをかけてくれます。安全。トイレ行けへんけど。

おはようウユニ駅
起きたら7時過ぎで誰もいなくなってましたけどね

駅前には昔の客車や、

これはキコキコ漕ぐトロッコ?では?




宿はあっさり確保。どうやらオフシーズンのようで目星つけといた宿がガラッガラでした。Avenida hostel。後述しますが日本人御用達のウユニツアーの会社がすぐ近くにあり日本人の定番宿となっているようです。この辺にはドミは無く個室、個室で6~7ドルぐらい。やはりボリビアは安い…。

そしてなんと、ケープタウンで一緒に喜望峰など回った同い年のあの彼と再会!定番宿とはいえこれは凄い、ちょっと感動ですよねこれは。ケープタウンですよ!8月頭!こんなこともあるもんですね。

早速街散歩。相当雑多なメルカド

屋台が並ぶ

治安悪いね()

名物リャマ丼!約100円!

街は観光都市なのか?と疑うほど途上国な感じ。あんまり整備されてても味気ないですけどね。さらにもともと水があまりない地域らしく、シャワーなんかも浴びられる時間が決まってます。ライフラインすらままならない…Wi-Fiもすっごい頻度で途切れる…
えー、ほんで日本人御用達旅行者でツアーの予約。塩湖にはツアーで行きます。でないとたぶん行けない…。
ツアーと一口に言っても日中だけのものから日の出、日の入それぞれオンリーのやもの、二泊三日など長い期間のものまで様々。いくつものツアーに行く方も多いので、僕は翌日のデイツアー(日中~日の入り)とスターナイト&サンライズツアーを申し込み。

夜はケープタウン以来の彼を見送って(僕と逆の南へ向かうそうです)、もう一人出会った同い年の大阪人バックパッカーと、安いと噂のメシ屋へ。

完全にローカル。中央はサラダバー。

店前でおばちゃんが肉を焼く

ビフテキ&湯切りすら不十分系パスタ
もちろんサラダも食ってます。300円しない。



翌朝です。宿の前からトヨタ・ランドクルーザーに乗り込んでいざ!!!出発!!!!!
ご一緒の面々はカナダ在住日本人女性おふたり、推定4,50台の台湾人のご夫妻、そして若い日本人のご夫妻。なんとこの日本人ご夫妻、ハネムーンでいらしたそうです!
…とまあ東アジア人ばかりなわけですがこれには理由がありまして、実はウユニ塩湖、あの絶景写真みたいなのでよく見る鏡張りが有名なのは東アジアだけなんですって。西洋人は広大な塩原を見に来ただけであって水が張った鏡張りには全く興味がないらしい。なぜ。
なので普通に西洋人のツアーに紛れ込むと、鏡張りのエリアにすら連れてって貰えないんだとか。そういうことで東洋人は東洋人で固まって御用達ツアー会社にきちんと鏡張りまで連れてってもらうわけです。今回のツアー会社、その名も穂高旅行社。この名前でやっといてスタッフは全員現地人ですけどね。

話逸れますけど僕1回生の頃、開発経済学が専門の先生による入門演習ゼミで「好きな国選んで開発経済の観点からプレゼンしろ」みたいな課題が出た時にボリビア選んでウユニ塩湖についてもだいぶ語ったんですよ。思えばその頃から行ってみたかったんですね。(ボリビア選んだのはベタな国選んでも周りに競り負けると踏んだからってのもありましたが………)
もちろん観光業についても触れましたけど、なんとウユニ塩湖の地下には世界の埋蔵量の5割のリチウムが眠ってるんだとかなんとか。夢がありますね。

長々と書きましたが、写真もまあまあありますのでそろそろツアーの方に話を進めましょう。



これはまだ街郊外の「汽車の墓場」
廃車になった汽車がものすごい量ほったらかされていて、機関車にのぼって皆さん写真を撮られています。機関車はまだいいけど…

貨車(たぶん)が生々しい…

今は使われていない線路
んー…、なんかちょっと生々し過ぎてテンションあんま上がんなかったっすね…

ちなみに一眼を持って夜行くと降ってくるような星空とともに幻想的な写真が撮れるそうです。一眼も技術も時間も金もないしええわ…

車は一路ウユニを目指す
街から結構距離あるんすよね。。既に広大な荒野に入り、遠くの山が地面から浮いてます。「光の関係やろな~」しか分かんない。

塩湖最寄りの村に立ち寄る


このパターンか~なるほどね~。タンザニアと同じ~。塩湖の近くに住む人々は塩を切り出して生計を立てている、とのことで確かに塩を一辺1mぐらいのブロックにして切り出しているとこもありましたが、いや思いっきり観光業!!金落とせつか~。こういうのに負けへんねん俺は。バックパッカーやから。
そもそも要らんねんな岩塩とか。日本帰るまでに溶かす気しかせん。人形とかも要らんねんな~。そんなん入れる場所もない。寒くもないのにセーターやらでっかい布やらも要らんな~、いやこれから冬の北米行った時使うか…も………


その時目の前に現れる
純白のアルパカマフラー!!!




敗 北




完全敗北。確か5ドルか6ドルぐらい。まあアメリカで買うよりは…ね…。マフラーなかったんですよ…。ケープタウンで朝寒かった時に首に吸水タオル巻いてたんすよ…。いるいる。大事な買いもん。

えーそんなこんなで、やっと塩湖に突入です!




いきなり、濃い塩水が湧きだす泉


ほんとにこんこんと湧き出てました。舐めてみたんですけど濃い!!濃!!い!!!水ってこんなにしょっぱくなるのか!!


で、いきなりの泉の登場で皆さん泉の写真をたくさん撮っていらっしゃいましたが、僕が気になるのはこの泉が塩原のど真ん中から湧き出してるってことですよ。凄いな~と思うとともにですね、このバックの塩原が、


きっっっったな
ってことです。きったな。塩原って真っ白なんちゃうの。真っ茶色やん。

続いて向こうに見えるは塩のホテルです。白くなって来ましたね。泊まると高いですが、ここでとるお昼ごはんがツアーに含まれてます。宿泊せずとも、中に入れます。



こんな感じ。


塩に座ってご飯を食べたのは初めてですね。柱とか普っ通にレンガなんすね。屋根はトタンでした。溶けるもんね。
サーブされるご飯はまあまあ。この辺の国々でミラネーゼと呼ばれる薄い鶏肉のフライ、パラパラの白ごはん、野菜、塩っけの強~いチーズなど。


ご飯のあとはなんーにもない塩原で写真撮影大会。


なんーにもないと侮るなかれ、どこまでも白いが故に遠近感が消え、トリック写真が撮れるのです。トリック写真大会。

何かお見せしたいんですけどねえー、僕や他の日本の方の顔が写ったものしかなかったのでごめんなさい。割愛です。適当に「ウユニ トリック写真」とかで画像検索して下さい。。。まあよくあるような人の手の上に乗ってるやつとかをしばらく頑張って撮ってたんですけど、ガイドさんが30分後ぐらいに小道具いっぱい出して来て始めた集合写真タイムはさすがプロの仕事って感じでした。もっと早く始めて欲しかったかな~
ここでハネムーンのお二人がなんとタキシード&ウェディングドレスで登場!いや~良いですね最高のハネムーン写真じゃないですか。なんて幸せにあふれたウユニツアーなんだ!

続いて魚島に移動
魚島。塩原にドンと浮かぶサボテンで埋め尽くされた丘です。サボテン多すぎてきっしょって言ってしまいました。登るとお金を取られる上にどう見てもサボテンしかないので全員パス。
ていうかですね、「続いて魚島へ移動」って簡単に書いてますけど、ものすごい遠いんですよ。ここに地図が立ってたんで見たらウユニ塩湖、100km四方がすっぽり入るぐらい広いんすよ。100km。どこまでも白。とおーくに山が見えたり魚島があったりしますが、放り出されたら確実に途方に暮れます。ガイドさんは流石ですね。航海士ですねあれは。車道っぽい道(多角形に浮き出た塩の結晶が踏み固められている)もあるんですが、その中に国道もあるらしいんですよね。塩で出来た国道。その道を外れて結晶を踏み固めながら目的地へ向いて突っ切ったりもするのでほんとよく途方に暮れへんなと思いますわ。
と同時に、塩の切り出しやリチウム採掘に企業などが大々的に乗り出しても自然破壊が叫ばれないのも頷けました。なるほどこれは無くならんわ。世界の半分がここにあるわけや。でかすぎる。

そしていよいよ鏡張りに着いた時はもう日暮れも近づいた夕方でした。それを狙って行ってるんですけどね。


でんっ

狭い。せーまい。乾季ですから当然ですけど、狭い。
こんな感じなので、よく見る鏡張り写真は年中撮れますが、やはり一面の鏡張りを生で見たければ雨季や雨季直後でしょうね。
そして天気が悪い。分厚い雲、そして風が強い。風は鏡張りの大敵です。風が止んだ瞬間や波が立ってないところを狙って皆頑張って撮りまくります。


それでもサンセットは見れたのでラッキーかな
良い写真ですけどね、左に写ってる人のスタイルが悪い。もっとすらっとしてたら絵になりますけどね。誰ですかねコイツは。

撮影中のみなさまを引きで
狭くても最高の場所な気がしてきた頃。風もやがて止んで来ます。ガイドが腕を発揮する、集合写真大会2へ。
まあ逆光やし多少載せてもええやろ
この水辺らしからぬ長いスカートの方が新婦さんです。羽織ってらっしゃいますが。鏡張りで結婚写真か~ええな~
東側も綺麗やったけどこれは雷雲
ゴロゴロピシャーンとかいうてます。東でよかったよね。





スタイルが(ry


サンセットに後ろ向き仁王立ち、何の気なしに撮ってもらいましたが、あとで写真見ておぼえた既視感の正体が某わたくしと関係の深い人物のブログでげんなりしました。あんまり見たことないけどこの構図はよく見る気がするぞ。
ちなみに僕は初登場ではありません。確か以前に1度だけ登場しています。超ヒマな人は探してみると時間が溶けるんじゃないでしょうか。

そうして街に帰って解散でした。ってやっぱり文字だと一行ですが、この水辺エリアが町と逆サイドに位置する、ということは塩湖入口から100km以上離れておるということですよ。帰ったら21時過ぎてましたよ。

翌朝3時に今度はスターナイト&サンライズツアーへ。寒い!!!!!
今度のメンツは韓国人4人と香港人2人。日本人は残念ながら居ませんでした。そう、台湾はもちろん香港も自分を中国人とは名乗りません。訪れた時に当ブログでも紹介した通り本土と香港では全然違いますが、あれは一国二政府状態であって香港も中国の一部というのは香港政府も認めるところだと思うんですけどね、「ホンコニーズ」なんですね。先の台湾人夫妻は自己紹介時に「タイワニーズ。Not China, haha」みたいな感じで笑いにしてましたが、これが今までの経験から導き出した一番諍いなく済む方法なんだろうなと感じました。

まずは塩原のど真ん中でスターゲイズ。やはりさすがの星空で、街から遠いし標高は高いし空は広いしでここがリクツでは最も綺麗な夜空のはずなんですが、んーどうやったかなージンバブエとかインドの汽車とかで見た星空の方が感動したような…いよいよ脳の感動する部分がマヒしきってきましたよ。
やはり周りは一眼と三脚持参で超長いシャッタースピードにして星空写真撮影会。写真ってそういうもんですけど特に星空は例えばTwitterとかに流れてくる幻想的な星空写真見て「いや実際肉眼ではそうは見えへんやん!ほぼ嘘やん!」って思うことありません?僕は思うことしかないので別に星空の写真はいいです。空は肉眼で見るに限る!
…僻みの収拾がつかなくなってきたので話も夜明けまで進めましょう。夜明け前に車は昨日と同じウォーターフロントに到着。






…見れば見るほどずんぐりむっくり。。。

このポーズはガイドが煽った
なんで静止画でも運動神経が悪いのがここまで伝わってきてしまうのか。


やっぱり皆&ランクルの引きがいちばん!

ご来光(これは僕ではなく韓国人のおばさん)







最後に塩原らしい一枚は撮れた



最後までガイドさんは流石でした。2つのツアーは別々のガイドさんですよ。外れないハイクオリティ。


というウユニ塩湖でした。総合すると素晴らしかったです。

さてここからは南西方向に進みチリのアタカマ砂漠を目指します。
本当は北部の首都ラパスに行きたかったんですよ。標高ほぼ4000m、富士より高く位置する首都。すり鉢状の街。昔から気になってたので是非行きたかった。しかしブエノスアイレス日本旅館情報でボリビア(特にラパス)が記録的な渇水で、雨が降らなさ過ぎて国家非常事態宣言が出た、と。ボリビアは何かあるとすぐに道を封鎖する国家なので通行もままならない恐れがあるし、何よりもとから衛生環境がよくないので水が不足するととても好ましくない状態になるであろう。
その上、当初計画ルート「ブエノス→チリ・サンチアゴ→アタカマ→ウユニ→ラパス」はアタカマ→ウユニの高低差が激しく高山病のリスクもある。

…んーーーー、んーーーーーーーーーーーーー、パス!ラパス、パス!ラパスパス!

と、ブエノスアイレスで決断したのでありました。ラパスは泣く泣くパスです。チリはアタカマ砂漠へ向かいます。早朝に出たバスは少しアンデスを登って国境へ。


※前回の記事でも名前を出させていただいた日本人宿・ブエノスアイレス日本旅館さんは先日突然閉館されたとのことです。リニューアルや移転の予定も一切ないとのことでした。すごい良いところやったのに…、、残念です。



国境にも列車の墓場

このプレハブがボリビアのイミグレ

あさごはん
荒野の真っただ中に机出してバス客相手におばちゃんが売っていたマカロニスープ約1ドル。普通に美味い。



えらい旅してる感のある国境やな



チリ側から来るバスを待つ人々


両国イミグレ間にある国境地点でバスを乗り換えます。一枚のチケットなんですが全員そうなるようです。



これも今は使われていない線路


さらばボリビア















こんにちはチリ
このチリの入国でババア10人ぐらいの大荷物の検問にえらーーーく時間を取られ、お昼になってしまいました。4時間ぐらい待ったな。うん。
途上国のバスって大荷物のババアめっちゃくちゃ多いんですよね。前にも書きましたっけ。アジアにもアフリカにも絶対居るんですよ。バスとターミナル以外では一切見かけへんのにどっからともなく現れて「それは手荷物とは言わへん」ってぐらいの大風呂敷持ち込んで、着いたらまたふらっとどっかへ消えてくんですよね。あのババアの荷物も輸出入の統計に入れなあかん。

10人のために4時間待ったとは思えへんほど我々40人は一瞬で検問を終えました。

なんかもうすでにだいぶ砂漠
ウユニは割と交通ハブ的な役割を持ってますが目的地のアタカマ砂漠至近サンペドロ・デ・アタカマは小さい町なので直行便はありません。途中カラマという街で乗り換えです。乗り換えた先のチケットもウユニで一括で買え、15:30に着いたのち18:30に乗り換えという余裕ダイヤやったんですが、信じられないことに3時間のゆとりも余裕で凌駕した貿易ババア10人のおかげで乗り逃し。

乗り換え町で夜に乗り換えトラブル。これは困るんですよ。蘇りますねタンザニアが。バスオフィスで怒鳴ってゴネてオフィス内ベンチで寝たあの町はカハマといいました。今日はカラマ。似過ぎている………

結果払い戻しがあり、サンペドロまでのバスは別のところから出発。見知らぬ街を夕暮れに移動したくはなかったですが都会ではないので普通に移動しました。着いたオフィスではカナダ人がだいぶモメてました。チリは現在では南米一の先進国、国境越えた途端から道もちゃんとしてましたが、やっぱり人は適当なんですねえ…

砂漠は日が綺麗に沈みますこと


1時間ぐらいでサンペドロに到着。小さい町~。21時ぐらいです。完全観光都市(村)なので治安の心配はありません。早速先人のブログに載っていたサンペドロいち安い宿におそるおそる行ってみると「おう、空いてるよ、8000チリペソで今夜はバーベキュー付き」ってな感じで

ほんとにバーベキュー
いただきました。たいへん美味でございました。よく分かりませんがサラダとかトウモロコシとかも全部タダでご馳走に。賑やかな食卓が楽しかったです。(翌晩も同じでした。この宿は毎晩肉を焼くのか?)

いやーそれはそうとサンペドロ、アタカマ砂漠に位置していると言って差し支え無いんですが、このアタカマ砂漠というのは世界で一番乾燥した砂漠なんだそうです。湿度ほぼゼロ。
アルゼンチンのプルママルカあたりからそうでしたけど、いよいよ乾燥極まれり。世界一まで来ましたよ。ここまで乾燥してると凄いもので、粘膜パキパキです。顔の筋肉ちょっと強く動かしたら唇か鼻の穴がパキッ言うて赤い水分が出て行くことになります。そして恐ろしい早さで固まります。人が住むところかここは…


翌日。サンペドロの街でこちらもツアー探し。旅行社がこの感じの街並みに立ち並んでるので値切って値切って最安を探します。相当粘って当たりまくりましたが底値はだいたい決まってる感じがしましたね。この日の夕方からのツアー、翌朝のツアーをそれぞれ申し込み。そして時間があるのでサンペドロを散歩。


乾燥帯の教会

中も質素

昼メシ
安そうな食堂でスープやおかずが選べる店で適当に選んだらほぼネギ焼きでした。これで700円ぐらいです。チリたっか。



コカ茶
さて夕方からのツアーは月の谷へ行きます。月の谷、景観が月面のようなのでそう呼ばれているようですが、そもそもアタカマ砂漠の大部分は「砂漠」といってまずイメージされるような砂砂漠(すなさばく)ではなく岩石砂漠といわれるゴツゴツした景観なんですよね。調べたら世界の砂漠の大半は岩石砂漠らしいんですが、今回もその岩石砂漠の景観を見に行くわけです。サンペドロから至近に位置しツアー代も10ドル台と非常に安く、アタカマ砂漠の定番ツアーと言えますね。ちなみに東洋人は僕だけでした。

奇岩・3人のマリア
左の台座の方は関係なくて、右の大きい台座の左端に立っていた三人目のマリアは誰かが登って崩れたそうです。愚かな奴は居るもので。てかどのへんがマリアなんでしょう。



車を降りて砂山をのぼる

確かにすごい
月と言われれば月なのかもしれない

中央奥の地形はコロッセオと呼ばれているとか
ガイドさんがかなり詳しく英語で地層について解説してくれたんですが、なんせ鉱物とかの単語が全く分からないのでちんぷんかんぷんでした。英語が母語の人しか無理なんじゃないのナントカタイトだのナントカライトだの。

ウユニやらアタカマやらで撮った写真を後日実家に送ったら、ここで撮ったセルフィーが実家の年賀状に載ったそうです。「南米・ボリビアにて」の文字を添えて・・・・・・

うちから年賀状届いた方、すみません。これはチリです。


雄大

かと思えばこんなところにも行く
ちなみにこのグラサンがガイドさん。

全部塩の結晶。


塩の洞窟



塩の結晶土産
ガイドさんが結晶の塊に強い打撃を加えてこれを配ってくれました。世界遺産ではないのか…?



そして本ツアーのメイン


月の谷ってたぶんここを指すんだと思うんですが、この西に向いて切り立った崖からサンセットを望むのが目玉なんですって。西洋人はサンセット大好きですからね…。

何やら崖の突先からスリリングに見える写真を撮るのが定番らしいのですがなんと最近みんな乗り過ぎたのかその突先の根元にヒビがいったらしく、マジでスリリングなので立入禁止になってました。

それがこちら
立ち入っとるやないか!こーわっ……

セット

人が多い
というツアーでした。格安やったし満足かな。

翌朝はAM4:30に宿までピックアップが来て、アタカマ間欠泉ツアー。世界最高所の間欠泉、タティオ間欠泉群を見に行くツアーです。世界最高所かなんか知らないですけど間欠泉というものをそもそも見たことがないので、地面から熱湯が噴きあげるところを見に行くのです。サンペドロからは100kmほど離れており、値段も相応には上がりますが…。




さすが言われるだけのことはある…。そこここから湯けむり(?)です。ちなみにこの時はやはり朝なのでだいぶ寒い。

これは静まってるとき
今にもオリマー達が飛び出して来そう。あんな形の間欠泉ほんとにあるんすね。



本当に断続的に、おさまったかと思えば強く噴き出したりを繰り返しています。大迫力。


さらに温泉
更衣室まで完備されてます。さすがチリ。豊か。
水着を持参するよう言われてたので着替えて入ります。この手前の湧いてる湯は超熱いんですけど、ここから離れると超寒いのであまり気持ちの良いものでもなかった感はありますかね…


地獄の釜ぐらい沸いてるところもある

帰りは湿地帯に寄り道してバードウォッチ

最後はやはり山ありの観光村で
お金を落とさせられる

見どころ教会のみ

ヤギチーズのエンパナーダ

フラミンゴウォッチ
で、お昼に戻って来て終了です。チェックアウトは終わってますが荷物を置かせてもらってる宿に戻ると、
またまたご飯を頂いてしまい。
この奥に見えているぺブレというマリネはチリ料理として見たことがありました。パクチーが効いて美味い!さわやか!


そんな素敵なホステルはこちら
Atacama Roots。バスターミナル裏にあるので他の宿に比べて中心から離れますが小さい町なのでさして問題はないでしょう。安くて快適。安いといっても8000チリペソは1600円ぐらいになってしまいますが、チリ、特にここサンペドロは宿がどこも高く8000が最低ラインなのです。おススメ。

この日の夜行バスで一気に北の国境の町アリカまで抜けます。チリ終了。アタカマのみ。まあアタカマ以外に興味あるものもなかったんでこんなもんでしょう。

翌朝アリカ到着。アリカからペルー側の街タクナまでは車で1時間ぐらいとかなり離れてるので、ここの移動は乗り合いタクシーが一般的なようです。あんまりリサーチしてないけど先人のブログに載ってたぐらいの相場だったので乗って行くことに。

これは…!
太平洋!ついに太平洋まで辿り着きましたよ。まだ地球の裏側ですけど。
この岩山の上にはアリカ要塞という要塞があったらしい

ペルー難なく入国



ということで今回はここまで。2国で2都市4つもツアーに行って盛りだくさんでしたね。南米のハイライトと言ってよかったでしょう。このあともまだまだ観光都市が続きます。今振り返っても、遊んでますね~。、。濃い。次回ペルーです。




さて、この時が12/5ですが、リアルタイムでは帰国前の空港でアップしてます。きっと次回以降のアップは日本で、ということになるでしょう。いよいよ帰国ですよ…。心境とかはまたブログがここまで追いついた時に改めて書きますがね、いやしかしブログを始めた頃は帰国と同時に最終日分をアップして、どうもお付き合いありがとうございました~、みたいな感じでスパっと終われるものとばっかり思ってましたがもうほんと全然ダメですね。PCがサラエボの闇の中に失せたのが原因ではありますが、しかしマメさも決定的に足りませんでした。反省してま~す


…えー、帰国したら時間も少しは取れると思いますので、一気にアップしちゃいたいと企んでます。(←皆さんはココ信用したらダメです)




詳しいご挨拶などは改めて。でもとりあえずリアルタイムでは、このどこにでもあるバックパッカーの9ヶ月は終わりを迎えます。ご承知おき下さい。気を付けて帰ります!ひとたび、ありがとうございました!








1 件のコメント:

  1. 日本旅館 ブエノスアイレス を新装、管理人も新しくなり、オープン準備中です。
    2017年4月22日オープン予定。

    バックパッカー、語学、タンゴ、サッカー留学生、一般の方など、ジャンル、老若男女は一切問いません。
    長期滞在者も大歓迎、女性部屋も用意可能です。
    週末のサンテルモ骨董市は、観光客にも大人気です。

    タンゴ発祥の地、高原選手がプレーした・ボカジュニアーズのボカ地区にも近いです。

    皆様のご来館、心よりお待ちしております。

    http://kitanoryokan.com.ar/
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